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2025.11.27

佐賀の新品種米「ひなたまる」12年の歳月を経て初収穫

佐賀県で長年にわたって開発が進められていた新品種のお米「ひなたまる」が、ついに今年の秋、初収穫を迎えました。12年という長い歳月をかけて誕生したこの新品種は、近年の温暖化を見据えた高温耐性を持つお米として注目を集めています。「やはりこの暑さにも強く、病害にも強い」と実際に栽培した農家が実感し、従来品種と比較して約2割多い収量を確保。粒が大きく食べ応えがあり、冷めても美味しい。さがびより、夢しずくに継ぐ佐賀米の新たな柱として、現在県内のスーパーなどで販売が開始されています。

温暖化を見据えた12年間の研究開発

「ひなたまる」の開発は2013年からスタートし、実に12年の歳月をかけて研究が重ねられました。この新品種の最大の特徴は高温耐性を持つことです。「最近よくニュースでもあるんですけど、高温耐性を持った品種ということで、暑い中でも、収量だったり品質を確保できるようなお米になってます」と開発関係者は説明しています。

年々暑くなる気候変動を見越して開発されたこの品種は、まさに時代のニーズに応えた革新的なお米と言えるでしょう。

農家が実感した「ひなたまる」の実力

今年初めて「ひなたまる」を育てた米農家の川崎さんは、実際に栽培してみての感想をこう語ります。「やはりこの暑さにも強く、病害にも強い。今年も、これだけ暑かったけど順調に育って」と、その実力を実感している様子でした。

川崎さんが特に印象的だったのは、その粒の大きさです。「実り方はもう、その粒が大きいので、見た感じですぐに分かると思うんですけど。なんかポロポロポロってした大きな、ちょっと多分美味しそうに見えるですよ」と、視覚的にもその違いを感じられると話していました。

青空の下での初試食

川崎さんが育てた新米の「ひなたまる」を、青空の下で実際に試食する贅沢な体験も行われました。「こんな贅沢なことがあるんでしょうか」と感嘆の声が上がる中、炊きたてのご飯が振る舞われました。

実際に食べてみた感想は「甘みがあるし粒感が大きいから食べごたえすごい。粒が大きいから余計にこの新米の恩恵を口の中いっぱいに広げさせていただいてる」と、その美味しさと食べ応えを絶賛していました。

生産者と消費者に寄り添う新品種

「ひなたまる」の開発コンセプトについて、関係者は「あなたに寄り添う頼りになる、消費者、生産者皆さんに寄り添えるお米だと思ってます。さがびより、夢しずくに継ぐ佐賀米の柱として一翼となって育っていきたいと思ってます」と語っています。

農家にとって嬉しいのは、その収量の多さです。「この品種は、収量も取れますので、やっぱり農家にとって収量を上げて喜びがあります」と川崎さんも満足している様子でした。高温耐性を持ちながら、従来品種と比較して約2割多い収量を確保できることは、農家にとって大きなメリットとなっています。

冷めても美味しい優れた特性

「ひなたまる」の特徴として注目すべきは、冷めても美味しいという点です。粒が大きく、収量が多いだけでなく、お弁当などにも適しているという実用性の高さも魅力の一つです。これにより、家庭での利用シーンも広がることが期待されています。

まとめ

現在、「ひなたまる」は県内のスーパーなどで販売が開始されています。12年という長い研究開発期間を経て、ついに消費者の手に届くようになったこの新品種は、佐賀県の新たな農業の柱として期待が寄せられています。佐賀県は古くから米どころとして知られ、良質な水と日光に恵まれた土地柄から美味しい米を生産してきました。そんな佐賀の地で品種改良を重ねて生まれた「ひなたまる」は、まさに佐賀の米作りの技術と情熱が詰まった逸品と言えるでしょう。温暖化という現代の課題に立ち向かいながら、美味しさと実用性を兼ね備えた「ひなたまる」。高温耐性、約2割多い収量、粒が大きく食べ応えがあり、冷めても美味しいさがびより、夢しずくに継ぐ佐賀の新しいお米を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
【2025年11月20日放送 かちかちLIVE サガらぼ  より】

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