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佐賀の新品種米「ひなたまる」12年の歳月を経て初収穫
温暖化を見据えた12年間の研究開発
「ひなたまる」の開発は2013年からスタートし、実に12年の歳月をかけて研究が重ねられました。この新品種の最大の特徴は高温耐性を持つことです。「最近よくニュースでもあるんですけど、高温耐性を持った品種ということで、暑い中でも、収量だったり品質を確保できるようなお米になってます」と開発関係者は説明しています。
年々暑くなる気候変動を見越して開発されたこの品種は、まさに時代のニーズに応えた革新的なお米と言えるでしょう。
農家が実感した「ひなたまる」の実力
今年初めて「ひなたまる」を育てた米農家の川崎さんは、実際に栽培してみての感想をこう語ります。「やはりこの暑さにも強く、病害にも強い。今年も、これだけ暑かったけど順調に育って」と、その実力を実感している様子でした。
川崎さんが特に印象的だったのは、その粒の大きさです。「実り方はもう、その粒が大きいので、見た感じですぐに分かると思うんですけど。なんかポロポロポロってした大きな、ちょっと多分美味しそうに見えるですよ」と、視覚的にもその違いを感じられると話していました。
青空の下での初試食
川崎さんが育てた新米の「ひなたまる」を、青空の下で実際に試食する贅沢な体験も行われました。「こんな贅沢なことがあるんでしょうか」と感嘆の声が上がる中、炊きたてのご飯が振る舞われました。
生産者と消費者に寄り添う新品種
「ひなたまる」の開発コンセプトについて、関係者は「あなたに寄り添う頼りになる、消費者、生産者皆さんに寄り添えるお米だと思ってます。さがびより、夢しずくに継ぐ佐賀米の柱として一翼となって育っていきたいと思ってます」と語っています。
農家にとって嬉しいのは、その収量の多さです。「この品種は、収量も取れますので、やっぱり農家にとって収量を上げて喜びがあります」と川崎さんも満足している様子でした。高温耐性を持ちながら、従来品種と比較して約2割多い収量を確保できることは、農家にとって大きなメリットとなっています。

