12月6日・7日の2日間、有田町のアリタセラで「フィンランドフェア in SAGA」が開催されます。今回で2回目となるこのフェアは、フィンランドの老舗ブランド「フィンレイソン」とのコラボレーションや、フィンランド大使館のシェフによるスペシャルグルメなど、有田焼とフィンランドの文化が融合した特別な体験ができると注目を集めています。

今年のフィンランドフェアの目玉の一つが、有田ならではの体験として初めて実施される釉薬（ゆうやく）ワークショップです。有田町の深海商店とのコラボレーションにより実現したこの企画は、参加者が実際に釉薬作りから器への施釉まで体験できる貴重な機会となっています。

ワークショップの舞台となる深海商店は、陶磁器の製造に使用する呉須や釉薬などを製造・販売する専門企業です。同社が扱う釉薬の種類はなんと4500種類にも及びます。

釉薬は「器のお化粧」として、色だけでなく質感や表情も変える重要な役割を果たします。その色彩は、鉄、銅、マンガン、コバルト、クロム、ニッケル、チタンなどの金属粉の調合によって生まれます。深海商店の担当者は「混ぜ込む金属の種類や量で釉薬の色が変わる」と説明しており、参加者は科学的な側面も学びながらワークショップに参加できます。

ワークショップでは、フィンレイソンの代表的な柄である「タイム」をモチーフにした有田焼の箸置きを制作します。「有田焼の箸置きにフィンランドの代表的な柄」という贅沢な組み合わせです。

参加者は4500種類からピックアップされた釉薬の中から好みの色を選び、実際に釉薬をかける工程まで体験できます。

ワークショップの醍醐味は、釉薬をかけた後の焼成による色の変化です。リポーターが体験した箸置きも、作業時は赤っぽい釉薬でしたが、焼成後は青緑っぽい美しい色に変化しました。

完成品は後日郵送され、参加者は自宅で「完成、こうなるんや」という感動を味わうことができます。この色の変化には「雪のような」クリスマス感も表現されており、季節にぴったりのワークショップとなっています。

釉薬ワークショップ以外にも、フィンランドフェアでは様々なイベントが予定されています。

• 着衣式サウナ: フィンランドといえばサウナ。着衣のまま入るサウナ体験ができます。
• 北欧の雑貨マーケット: フィンランドの素敵な雑貨を購入できます。
• フィンランドグルメの販売: 大使館シェフが開発したスペシャルグルメを堪能できます。
• サンタクロースの登場: クリスマスシーズンらしく、サンタクロースとのふれあいも楽しめます。

「フィンランドフェア in SAGA」は、「フィンランドお好きな方もこれを通してまた有田の魅力を感じてもらえるし、逆に有田焼を好きな方もフィンランドの良さ、素敵さを同時に味わっていただける」というリポーターの言葉通り、両文化の魅力を同時に体験できる貴重な機会です。

釉薬ワークショップを通じて、有田焼の奥深い技術と、フィンランドの洗練されたデザインが融合した特別な作品を生み出すことができます。クリスマスシーズンに、有田町で特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。

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