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大切なペットと過ごす快適な冬!専門家が教える寒さ対策のポイント
冬に注意したいペットの体調変化と感染症のリスク
くら動物病院の倉重院長によると、冬の寒さはペットの体調に大きな影響を与えます。
「寒さの影響で体温が下がりますと、造形の血流が滞って免疫力の低下を引き起こしますので、ウイルス感染であったり、細菌感染であったりの感染症のリスクが高くなります」
快適な冬を過ごすための適切な室内温度と湿度
ペットが快適に過ごすための室内環境作りは、寒さ対策の基本です。
- 犬の室内温度: 20度前後
- 猫の室内温度: 20度から28度の間
猫は寒さに弱い子もいるため、少し高めの温度を保つことが推奨されています。
また、冬の乾燥対策も重要です。乾燥は免疫力を低下させ、気管虚脱や喘息などの呼吸器症状を悪化させる原因となります。
「加湿器を使って、おおよそ50%前後ぐらいの湿度を保ってあげると良い」とアドバイスされています。
暖房器具とストーブ使用時の安全対策
暖房器具を使用する際は、安全に十分配慮する必要があります。
- 低温やけどのリスク: ホットカーペットやストーブは温まるのに有効ですが、寝たきりの子など動けないペットが長時間接触していると低温やけどのリスクがあるため注意が必要です。
- ストーブの火傷防止: ペットが暖かいストーブの前に座るのはよくある光景ですが、火傷を防ぐために「ストーブに柵を取りつける」ことが大切です。赤ちゃん用品の柵などで囲み、物理的に近づきにくくしましょう。
- 火災の危険: ペット用のベッドは布製品が多いため、ストーブの近くに置かないようにしましょう。
意外な冬の健康リスク:脱水症状と水分補給の工夫
冬は喉の渇きを感じにくくなるため、ペットも人間と同様に脱水症状になりやすい季節です。さらに、空気の乾燥によって皮膚などから水分が逃げてしまうことも原因の一つです。
加湿器などで40~60%の湿度を保つようにしましょう。
水分補給を促すための工夫として、以下の方法が紹介されました。
- 水を少し温めてあげる
- 飲む水の場所を増やす
- ドライフードを食べている子には、ウェットタイプのご飯に替えてあげる
散歩は「日が昇って暖かくなってから」が鉄則
犬のお散歩のタイミングは、寒暖差に注意が必要です。
正解は、人が少なくストレスフリーな早朝ではなく「日が昇って暖かくなってから散歩に行く」です。
「お散歩をする時は急激な温度変化を避けましょう。寒いと血管が収縮して血圧の変動が激しくなり、心臓に負担がかかってしまいます」
という解説の通り、愛犬の心臓に負担をかけないよう、暖かい時間帯を選ぶことが大切です。
屋外飼いのペットへの対策と体調不良のサイン
屋外で飼っているペットに対しても、寒さ対策は欠かせません。
- 場所の移動: 少しでも日当たりのいい場所に移動してあげる。
- 雨風対策: 雨風は体温を奪うため、それを凌げるようにする。
- 寝床の工夫: 毛布を入れてあげるなどの対策をする。
また、ペットの体調変化を見極めるポイントとして、以下のサインに注意が必要です。
- 食欲の低下
- くしゃみ、鼻水が増える
- 少量頻尿の排尿
普段見られない症状が出た場合は、かかりつけの動物病院を受診しましょう。
快適な冬を過ごすための3つの重要ポイント
愛するペットと快適な冬を過ごすために、番組でまとめられた重要なポイントは以下の3つです。
- 温度管理をする: 犬は20度前後、猫は20〜28度前後を目安に。
- 寒暖差に注意: 散歩は寒すぎる時間を避け、心臓に負担をかけないようにする。
- 水分補給を忘れずに: 冬は脱水症状になりやすいため、工夫してしっかりと水を飲ませる。
これらのポイントを踏まえて、大切なペットと素敵な冬を過ごしてください。専門家のアドバイスを参考に、飼い主の正しい知識と適切な対策で、寒い季節も安心してペットとの時間を楽しみましょう。

