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2024年オープン佐賀市の鯛めし専門店⁉ 佐賀市 鯛せん
佐賀市中心街にある鯛料理専門店
佐賀県は全国で最も鯛を消費する県として知られています。その理由を探るべく、2024年元日にオープンした鯛料理専門店を訪れました。
玄界灘で獲れた新鮮な鯛を使った料理の数々は、佐賀県民の鯛愛を物語る逸品ばかり。特に注目は、鯛の骨から丁寧に取った出汁で炊き上げた絶品の鯛めしです。
佐賀県の鯛消費量が全国一位の理由
リポーターが店舗を訪れ、なぜ佐賀県が鯛の消費量全国一位なのかを店主に尋ねました。店主の見解によると、その理由は3つあります。
- 第一 : 佐賀県の県民性が挙げられます。「シュガーロードと呼ばれる長崎街道から砂糖が入ってきたこともあって、お祝いをとても大切にする県民性を持ちます」と店主は説明します。
- 第二 : 鯛そのものの縁起の良さがあります。「鯛は長寿であることや、『おめでたい』の語呂合わせから鯛は縁起物とされています」
- 第三 : 佐賀県の地理的な恩恵です。「玄海流の流れる玄界灘は一年を通して真鯛の獲れる日本有数の漁場なんです」。
これら3つの要素が重なり、「お祝いの席に鯛を選ばれない理由がない」のです。お祝い好きな県民性、縁起物としての鯛、そして新鮮な鯛が手に入る環境。この三拍子が揃った佐賀県だからこそ、鯛消費量全国一位という記録が生まれたのです。
家庭でも愛される連子鯛の南蛮漬け
店主が特におすすめするのが、連子鯛を使った南蛮漬けです。「私の一番の好物だったのが連子鯛の南蛮漬けです。母によく作ってもらっていました」と語ります。実際に店主のお母様に電話で確認したところ、「そうだと思います」と連子鯛の南蛮漬けが佐賀の家庭で一般的に食べられていることが分かりました。
絶品の鯛めしを実食
メインディッシュの鯛めしが登場しました。真っ白でふっくらとした鯛の身がご飯の上に美しく盛り付けられています。
リポーターが実際に味わうと、「ものすごい淡い優しい味で鯛の味が一番最初にダイレクトに来る。お米の炊き方も抜群」と絶賛しました。
「鯛はふかふかで雲食べてるみたい。」との感想も。店主によると「少し熟成させた鯛を使っており、それぞれの料理にあった鯛の使い方をしています」とのこと。
「飽きないですね。贅沢な一品かもしれませんが、この贅沢はしても全然損をしないというか、むしろお得感のある贅沢」と、その味わいに感動していました。
鯛の魅力を余すことなく活用
この鯛めしは、鯛の骨を煮詰めた出汁で炊き上げた土鍋ご飯で、鯛を余すことなく活用した一品です。コース料理の一部として提供されており、他にも様々な小鉢料理も楽しめるとのことです。
鯛の身はもちろん、骨まで丁寧に出汁として使う。こうした「余すことなく」という姿勢は、食材への敬意と感謝の表れです。玄界灘の恵みを最大限に活かす調理法が、この絶品の鯛めしを生み出しています。
まとめ:佐賀ならではの鯛文化を味わう
全国一位の鯛消費量を誇る佐賀県。その理由は、お祝いを大切にする県民性、縁起物としての鯛、そして玄界灘という恵まれた漁場の存在でした。
この鯛料理専門店は、伝統的な佐賀の鯛文化を受け継ぎながら、新たな魅力を発信しています。「この贅沢はしても全然損をしない、お得感のある贅沢」――その言葉通り、価格以上の価値がここにはあります。
佐賀県の鯛文化の深さと、それを受け継ぐ専門店の技術が織りなす絶品の鯛料理。地元の食材を大切にする心と、伝統的な調理法が生み出す味わいは、まさに佐賀ならではの魅力と言えるでしょう。
玄界灘の恵みを余すことなく活かした鯛めし。佐賀を訪れた際には、ぜひこの極上の味わいを体験してみてください。
店舗情報
- 店舗名 : 鯛せん
- 住所 : 佐賀県佐賀市中の小路4−16
- TEL : 0952-97-8113

