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佐賀初開催!木梨憲武展で「触れる」アート体験
佐賀初開催!木梨憲武の世界観が美術館に
佐賀県立美術館で12月20日から開催中の「『木梨憲武展-TOUCH 』SERENDIPITY-意味ある偶然」。リポーターが展覧会前日の準備の様子を生中継で伝えました。
「今日、佐賀に着いてそのまま直行して準備しているところです」と語る木梨さん。
会場には約250点の作品が並び、木梨さんは「佐賀の皆さん初めてなんで。あるもの全部持ってきました」と熱い思いを語りました。
「REACH OUT」シリーズ~手をモチーフにした代表作
展示の最初を飾るのは、木梨さんの代表的なシリーズ「REACH OUT」。手をモチーフにした作品群が来場者を迎えます。
「長年描いてる、手のモチーフでリーチアウト。こう繋がるでしょ?」と木梨さんが説明するように、手と手が繋がっていく様子が描かれています。「繋がったまま」「新しいお友達になったり、寂しくなっちゃだめよとか。みんな手助けしたり」という思いが込められた温かい作品です。
マジックで描かれたものから色彩豊かなものまで、同じ手のモチーフでも表現方法は様々。
手と手が繋がる。それは人と人が繋がること。木梨さんのメッセージが、シンプルな形に込められています。
富山のガラス職人とのコラボレーション
特に注目すべきは立体作品「REACH OUT - Glass ガラスアーティスト選手権‼」。これは富山のガラス職人の皆さんとのコラボレーション作品です。
「富山行ってね。ガラス細工の仲間たち、20人ぐらいのアーティストと、協力して作った」と木梨さん。「僕手つけてません。指示だけです」
20人のガラス職人との共同制作。それは、まさに「手と手が繋がる」というREACH OUTのテーマを体現した作品です。
「FLOWER」シリーズ~感謝の気持ちを込めて
会場を進むと、色とりどりの花が描かれた「FLOWER」シリーズが広がります。大きなものからコンパクトサイズまで、様々な花の作品が並んでいます。
中でも印象的なのは「感謝」という大きな花束を描いた作品。「皆さんに感謝してるっていうタイトルなんだけど」と木梨さんが説明します。この作品について「これで完成だと思っても気が向いたらまた違う色を塗る」と、日々変化し続ける可能性を秘めた作品だと語りました。
完成してもまた色を塗る。終わりのない創作への情熱が、この作品には込められています。
「OUCHI」シリーズ~住んでみたい家への憧れ
展示の中盤には「OUCHI」シリーズが登場。行ってみたい街、住んでみたい家が平面や立体で様々に表現されています。
「お家には窓があったり、そこには誰かがいたりします。ちょっと引いた絵のお家を立体で切って、鉄板貼って、キャンパスにそのまま立体で貼ってます」と木梨さんが制作手法を説明しました。
特徴的なのは、拾ってきた流木を使った立体作品。「全部、拾ってきた流木です。ギコギコ切ってみんな無理やりの可愛い形になっちゃうから、元の形が可愛いから色塗ってるだけ」と説明する木梨さん。富士山の形をした流木には「富士山の形してたから」と、自然の形からインスピレーションを得た作品作りの様子が伺えます。
拾ってきた流木が、色を塗ることでアート作品に。身近なものから美を見出す、木梨さんの視点が光ります。
AIとのコラボレーション~時代を反映した新しい試み
現代的な試みとして注目されるのが、AIとのコラボレーション作品。「何年か前に大きいやつは描いたわけ。それをAIさんに渡して」という過程を経て生まれた作品です。
「しかしAIのがいいから凄い悔しくて。指示を出した後にもう一度私が塗ったりして、行ったり来たりしてます」と木梨さん。AIの技術を使いながらも、人間の感性を加えていく独特な制作スタイルが印象的です。
AIと人間が競い合い、協力し合う。新しい時代のアート制作の形かもしれません。
「TOUCH」エリア~実際に触れる体験型アート
今回の展覧会の最大の特徴は「TOUCH」をテーマにした、実際に触ることができる作品群です。
新作「moment!!」では、リポーターが実際に作品に触れて「筆の動きが生き生きしていて、絵の具も丁寧に工夫されているのが伝わる」と感想を述べました。木梨さんは「腕だったり指でやったり」「これは何回もこすんないで1回勝負なんだよ」と制作過程を説明し、「勢いというか、いい流れが出て」と作品の魅力を語りました。
展示室には「TOUCH OKマーク」がついた作品が複数あり、来場者は視覚だけでなく触覚でもアートを楽しむことができます。
まだまだある多彩な作品群
今回紹介されたのは展示のほんの一部。木梨さんによると「他にも 訪れた様々な国を描いた「旅シリーズ」や「FRIENDSシリーズ」、コラボ作品などもあります」とのことで、会場にはさらに多彩な作品が展示されています。
まとめ:触れて感じる、木梨憲武の世界
「佐賀は初めてだから、あるもの全部持ってきました」。木梨憲武さんのこの一言が、今回の展覧会を象徴しています。初めて訪れた佐賀に、約250点もの作品を持ち込み、一部の作品を「触れるアート」として公開しました。
テーマは「TOUCH」。見るだけでなく、実際に触れて楽しむ、これまでにない美術展です。手と手のつながりを描いた「REACH OUT」、感謝を込めた「FLOWER」、流木を使った「OUCHI」シリーズなど、人とのつながりや創作への情熱が感じられる作品が並びます。AIやガラス職人とのコラボレーションも見どころです。
この展覧会は、木梨さん一人ではなく、多くの人との「つながり」から生まれました。
佐賀への感謝が込められた特別な展示を、佐賀県立美術館でぜひ体感してみてください。
見るだけでなく、触れて完成するアートが待っています。
展覧会情報
- 展覧会名: 「『木梨憲武展-TOUCH 』SERENDIPITY-意味ある偶然」
- 会場: 佐賀県立美術館
- 住所: 佐賀市城内1丁目15-25 佐賀県立博物館
- 会期: 2025年12月20日(土)〜2026年2月8日(日)

