1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 佐賀県内の部活が活性化!高校生が自ら考え提案する新しい部活動支援「SSPバトンズ」

ピックアップ

pickup

2026.01.06

佐賀県内の部活が活性化!高校生が自ら考え提案する新しい部活動支援「SSPバトンズ」

佐賀県が取り組むユニークな部活動支援事業「SSPバトンズ」が注目を集めています。この取り組みの最大の特徴は、大人ではなく「生徒が決めた欲しい部活動備品」を購入することにあります。佐賀県内全ての高校の全ての部活動が対象となるこの支援事業は、単なる物的支援を超えて、高校生の自主性や考える力を育む教育的意義も持っています。野球部のグラウンド照明から将棋部の空気清浄機まで、各部活から上がる多様なニーズと、生徒たちが自ら考え話し合うプロセスをご紹介します。

SAGAスポーツピラミッド構想から生まれた支援制度

SSPバトンズは、佐賀県が推進する「SAGAスポーツピラミッド構想(SSP構想)」の一環として実施されています。この構想は、スポーツを「する・見る・支える」様々なスタイルでスポーツに親しむことで地域を元気にしようという取り組みです。

2024年に開催された「SAGA2024」では、多数の高校生アスリートが活躍しただけでなく、ボランティアとして支えたり声援を送ったりと、多くの高校生がスポーツに関わりました。県はこうした高校生たちの活躍を部活動を通して引き継いでもらいたいとして、支援事業を立ち上げました。

致遠館高校で見る生徒主体の話し合い

致遠館高校では、各部活の部長が集まって購入品について話し合いを行っていました。生徒会長の古賀輝弘さんが司会を務めるこの会議で、今年度の購入品がすでに決定されていることが明らかになりました。

「今年の分のSSPバトンズの購入品が決まった」と古賀さん。初年度は「生徒会の中で全体が使えるもの買おう」という方針で、製氷機とスポットクーラーの購入が決定されました。全ての部活動が利用できる設備を優先したこの判断は、生徒たちの協調性と全体を考える姿勢を示しています。

各部活から上がる多様なニーズ

来年度に向けては、各部活からそれぞれ具体的な要望が出されています。その内容は実に多様で、現場の切実なニーズを反映しています。

各部活からの要望

  • 野球部 :「グラウンドの照明が欲しい」という要望が。「日が落ちたらもうボールが全く見えない」という状況で、練習時間の制約に悩んでいることがうかがえます。
  • 卓球部 :「卓球台が欲しい」と要求。現在の台について「古くなってる部分があり、欠けたりしちゃってて、木が刺さったりします」と、安全性の観点からも新しい設備が必要な状況です。
  • バスケットボール部 : 「ホワイトボードが欲しい」と提案。「今使ってるホワイトボードが、消しても消えない」という状況で、戦術指導に支障をきたしています。
  • テニス部 : 「コートを綺麗にしてほしい」という要望も。「みんなイライラしながらやってます」という状況を改善するため、掃除道具の購入を検討しています。
  • 女子バレーボール部 : 「扇風機」を要望しています。「壊れてます」という状況で、特に夏場の体育館での練習環境改善が急務となっています。
  • 将棋部 : 「空気清浄機」という独特な要望が。「将棋部ってその集中することが大事なので、空気を綺麗にして集中しやすくしたいなって思ってます」という理由は、文化部ならではの環境への配慮を示しています。

県内他校での導入例

致遠館高校以外でも、県内の各高校で様々な購入品が決定されています。実用性を重視したものから専門性の高いものまで、その内容は多岐にわたります。

グラウンドを仕切るためのネットは、複数の部活が同じスペースを使用する際に「違う部活のボールが飛んでこないようにする」ための安全対策として導入されました。

書道部の下敷きや吹奏楽部の楽器といった、各部活の専門性に特化した用具も実際に購入された例があります。これらは文化部の活動充実にも配慮した支援制度の幅広さを示しています。

教育的意義と今後の展開

生徒会長の古賀さんは「各部活の優先順位を考えてしっかり決めていきたいと思ってます」と話しており、限られた予算の中での選択という現実的な課題にも向き合っています。

この取り組みの教育的価値について、リポーターは「自分たちで必要なもの考える時間も、部活にとって必要」「考えて提案することって結構大人になっても大事」と指摘しています。単に物を提供するだけでなく、生徒たちの自主性や問題解決能力を育む機会としての意義が強調されています。

まとめ

SSPバトンズは、SAGA2024で活躍した高校生たちの情熱を部活動を通して次世代につなぐ「バトン」の役割を果たしています。佐賀県内全ての高校の全ての部活動が対象となるこの支援事業では、大人ではなく生徒自らが必要な備品を考え、話し合い、決定します。致遠館高校では1年目に部活動で使う備品の多様なニーズが上がっています。生徒自らが考え、話し合い、決定するプロセスを通じて、佐賀県の高校部活動がより一層活性化していくことが期待されています。
【2025年12月25日放送 かちかちLIVE サガらぼ より】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND