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美しいベルの響きで心を一つに 、33年の伝統を受け継ぐ「佐賀女子高校ハンドベル部」の青春 佐賀市
クリスマスシーズンを迎えた12月、佐賀女子高校に美しいベルの音色が響き渡ります。創部33年の歴史を誇るハンドベル部は、少人数ながらも心を一つにした演奏で地域を魅了してきました。音楽を通して仲間とつながり、伝統を未来へと受け継ぐ部員たちの姿に迫ります。
専門学科が充実 将来に直結する学びの場
佐賀女子高校は、県内で唯一の学科・コースを持つ特色ある学校です。現在は、食物科・美容科・衛生看護科・普通科の4学科を設置。
生徒会メンバーは「最大の魅力は、普通科以外の学科で国家資格が取得できること」と自信を持って語ります。
生徒会長を含む5人のメンバーは、「実技や専門の授業は大変ですが、同じ夢を持つ仲間がいるから頑張れます」と話します。調理器具や赤ちゃん人形、ウィッグ付きマネキンヘッドなど、各学科を象徴する道具を手に、将来の目標を具体的に描いていました。
創部33年 地域に愛されるハンドベル部
佐賀女子高校には、運動部と文化部を合わせて26個の部活動と3つの同好会があります。その中でも、ハンドベル部は創部33年の歴史を持つ伝統ある部活動です。現在の部員は8人。特にクリスマスシーズンには、演奏依頼が相次ぐ“引っ張りだこ”の存在です。
ある部員は入部のきっかけについて、「1年生の時に文化発表会で見た先輩たちの演奏がとても楽しそうで、私もやってみたいと思いました」と振り返ります。
初心者でも始めやすい でも奥深いハンドベルの世界
ハンドベルは、特別な音楽経験がなくても始められる楽器です。部員は「経験はありませんでした。でも、みんなでできる比較的始めやすい楽器です」と話します。
一方で、その演奏には高い集中力と協調性が求められます。「ベルの大きさがそれぞれ違うので、タイミングを合わせて和音を鳴らすのが難しいです。なめらかにつなげるには、全員の息を合わせることが大切です」と、演奏の奥深さを教えてくれました。
ベルの大きさで変わる音色 重さ3キロ超の低音ベルも
ハンドベルの魅力の一つが、その幅広い音域です。
熊本部長は「ベルは大きさによって音の高さが違い、小さいほど高い音が出ます」と説明。実際に最も高い音のベルを鳴らすと、澄んだ美しい音色が響きました。
一方、最も大きなベルは佐賀女子高校で一番低い音が出るもので、重さは3キロ以上。「大きくて重たいので、普段の演奏ではなかなか使う機会がありません」と話しつつ、特別にリポーターも演奏を体験しました。
高価でデリケートな楽器 だからこそ大切に
ハンドベルは非常に高価な楽器です。そのため、演奏時には必ず手袋を着用します。
「素手で触ると手の油でサビてしまうため、必ず手袋をします」とリポーター。ベルの部分はとてもデリケートで、日頃から丁寧に扱われています。
正しい鳴らし方が生む美しい響き
部長はベルの鳴らし方も詳しく教えてくれました。
握り手のマークを自分に向け、ガード部分に親指と人差し指を添えてしっかり握ります。ひじを曲げて胸の前で構え、手首のスナップを使ってベルを鳴らし、弧を描くように戻すのがポイントです。
「ベルの口が前を向いたままにならないように、ベルの中に水が入っているつもりで、こぼさないようにイメージするときれいに響きます」というアドバイスが印象的でした。
クリスマスを彩る「もろびとこぞりて」の演奏
番組の最後には、クリスマスの名曲「もろびとこぞりて」を披露。
赤いマントに白いファーをあしらった衣装に身を包んだ部員たちが、息の合った演奏で会場を包み込みます。ハンドベルならではの神聖でやさしい音色に、リポーターは「雪が少しずつ降ってくるような雰囲気」と表現しました。
この演奏は、地域のイベントや老人ホーム、こども園などでも披露されています。
新入部員を募集中 音色とともに未来へ
「現在、ハンドベル部では部員を大募集しています。来年入学する新1年生のみなさん、ぜひ入部してください。機会があれば、ハンドベルの音色を体験してみてください」
まとめ
一音一音に想いを込め、仲間と心を合わせて奏でる音色は、聴く人の心をやさしく包み込みます。伝統を大切にしながら、新たな仲間とともに歩むハンドベル部の青春は、これからも地域に温かな響きを届けてくれそうです。

