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2025.12.26

佐賀市の"あたりまえハッピー"を県外視点で再発見!地元良さを感じる空の広さとおいしい刺身など。

佐賀を離れて暮らしたり、外に出てみて初めて地元の良さに気づく――そんな経験はありませんか?今、佐賀市では当たり前すぎて見過ごしがちな日常の幸せを「あたりまえハッピー」と名付け、観光や地元の魅力再発見に活用するユニークな取り組みが注目を集めています。佐賀駅に登場した「あたりまえ観光ボード」、有明海の高級魚クチゾコ、広々とした空、そしてスーパーに並ぶ新鮮で美味しい刺身。県外の人々が「うらやましい!」と声を上げる佐賀の日常の魅力を、東京で開催された会議での反応とともにお伝えします。

佐賀駅に登場した「あたりまえ観光ボード」

佐賀駅構内の観光案内所のすぐ隣に設置された「あたりまえ観光ボード」。ここには、私たちが思い浮かべる観光スポットとは一味違った、約50種類のカードが並んでいます。

「市内に恵比寿さんが日本一いる。その数はなんと840体以上」「冬には1.8kmの光の道ができる」「寒いのにみんな外で話してる」など、カードに書かれているのは観光名所というよりも、水路や風景など自然と目にする当たり前の日常です。

誰でも自由に持ち帰ることができるこれらのカードは、観光で訪れた人はもちろん、地元の人も街の魅力を再発見できる取り組みとして活用されています。

有明海の"クチゾコ"が実は高級魚だった!

カードの中でも特に注目を集めたのが、有明海に生息する魚「クチゾコ」の存在です。佐賀では煮付けが定番で、直売所や食卓で見たことがある人も多いこの魚ですが、実は県外では当たり前ではありませんでした。

SAGAアリーナから徒歩圏内にある「旬鮮厨房つばさ屋」では、クチゾコの煮付けが帰省客に特に人気で、「佐賀に来たらこれ」と喜ばれている一品だといいます。

店主によると「県外の方は『クチゾコって何?』って聞かれることが多い」とのこと。実はクチゾコは標準名で「シタビラメ」と呼ばれ、ヨーロッパ、特にフランスでは「魚の女王」と呼ばれる高級魚として知られています。

都内の洋食店では一皿5,000円超えも珍しくないムニエルとして晩餐会で提供されることもあるこの魚が、佐賀では1,000円から3,000円以内で味わえるというから驚きです。「取り扱っているお店が少ない」とのことで、佐賀の人々が当たり前に美味しく食べているものが、県外の方にとっては特別な存在になっているのです。

東京で開催「あたりまえハッピーどうでしょう会議」

全国で活躍するライターやクリエイターの方々が様々な「佐賀市の日常」を語り合う中で、「うらやましい!」と最も多く声が上がったのが佐賀の空の広さでした。

佐賀市の日常が外から見るとどう映っているのかを調べるため、リポーターが東京で開催された「あたりまえハッピーどうでしょう会議」に参加しました。これは佐賀市民の方から寄せられた日常の魅力を、県外の視点も交えながら語り合うイベントです。

空の広さに救われる暮らし

参加者からは「都心のビルに囲まれていると夕焼けという時間帯がない。昼から急に夜になるんですけど、佐賀に行くとだんだん赤くなってくのが分かる」「子育て中に空にすごく救われた。スーパーに行く時の夕日に救われたり、朝日に感動したりした」といった声が聞かれました。

スーパーの刺身の美味しさで県外勢が驚愕

空の広さと同率でナンバーワンに輝いたのが、「スーパーの刺身がとにかく美味しい」という点でした。

「シタビラメでしょ?普通に売ってるの!?」「鯛が一番安い、これも高級魚だったりするじゃないですか。そういうのがいっぱい売ってんの?」といった驚きの声が続出。物価高の中で「お魚を買うの羨ましい」という声も上がりました。

会議に参加したリポーターは「当たり前だから、うまいと思ったことが特段なかった。当たり前が当たり前じゃない佐賀の素晴らしさに改めて感動した」と感想を語っています。

佐賀の海鮮が美味しい理由を調査

新鮮な海鮮が豊富に揃うスーパーモリナガでは、仕入れを担当しているのは魚のプロです。自社スタッフが自ら市場へ足を運んで競りにも参加し、魚を直接仕入れることで中間コストをカットしています。

仕入れた魚はその日のうちに店でさばかれ、早ければ約3時間半後に店頭に並ぶため、「新鮮で安い」が実現しているのです。

佐賀市民も改めて実感する地元の魅力

このような外からの声で改めて気づく日常の幸せについて、佐賀で暮らす皆さんにも話を聞きました。

大学生からは「佐賀は改めていいところだなと思います。当たり前のことに感謝しなきゃいけないなと思いますね。」「人が親切ですよね。散歩してても挨拶してくれます。」

また別の大学生からは「佐賀市の駐車料金は安く、都心部の駐車料金は高くてびっくりしています。」「大学まで自転車で通ってるんですけど、道路が広くてぶつからなくて済む。すいすい漕げちゃう」といった実体験も聞かれました。

「あたハピ」をSNSで募集中

佐賀市では現在、「あたりまえハッピー」の取り組みの一環として、市民の皆さんから日常の魅力をSNSで募集しています。佐賀市にお住まいの方、佐賀市に通勤・通学されている方など、佐賀市で「これは何気にいい!」と感じていることや日常の中で幸せに感じていることを「#あたりまえハッピー」や「#あたハピ」をつけて投稿してみてください。

まとめ

佐賀駅の「あたりまえ観光ボード」には、多様な日常の魅力が紹介されています。クチゾコは、フランスでは「魚の女王」と呼ばれる高級魚でありながら、佐賀では安価で味わえる特別な存在。東京で開催された会議では、空の広さとスーパーの刺身の美味しさが同率ナンバーワンに輝き、「夕焼けがだんだん赤くなるのが分かる」「鯛が一番安い」といった驚きの声が続出しました。佐賀市の「あたりまえハッピー」の取り組みは、地元の人も観光客も、それぞれの視点で街の魅力を再発見できる新しい形の観光として、今後も注目を集めそうです。
【2025年12月25日放送 かちかちLIVE 週刊 アリサーチ! より】

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