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千葉から佐賀へ"ノリ"で移住!? 築112年の古民家カフェに込めた夫婦の第二の人生 嬉野市 D-COFFEE
コロナ禍のパン販売が人生を変えた
オーナーのヒロヤさんは、元々建築設備会社に勤める普通のサラリーマンでした。大学卒業後から東京で働き、妻ののり子さんとともに千葉市の一軒家で暮らしていました。
転機となったのは、コロナ禍での出来事です。「コロナ禍の時に妻がパンを手作りで、自宅のガレージにテントを張って、ちょっと試しに月に1回程度売り始めたんです。それがきっかけなんです」とヒロヤさんは振り返ります。
千葉県出身ののり子さんは、「コロナ禍で話せないけど外なので、マスクしながら少しでもお話しできるってことで、来ていただいたりすることが多くなって」と当時を回想。お客さんとの触れ合いが楽しくなりました。そして、ヒロヤさんは軽いノリで「じゃあ会社辞めます」と宣言したそうです。
「辞めますも勝手に言ってきたので、びっくりしてました。でも言ってきちゃったもんだからやるしかないよね」と、のり子さんが先陣を切って移住を提案したエピソードからも、この夫婦の行動力の高さがうかがえます。
大正時代の古民家をDIYでカフェに
ヒロヤさんの出身地である鹿島市周辺で物件を探し、この大正時代の古民家を発見。ほぼDIYでカフェに改装し、3年前にオープンしました。築112年の古民家は、夫婦の手で温もりあふれる空間に生まれ変わりました。
千葉から佐賀への移住について、のり子さんは独特の表現で語ります。
「私は自分で言ってるのは”佐賀デビュー”してます。昔にあっち(千葉)にいた時の私とは違って、コーヒーをやり始めて、だんだん横の繋がりができていったんですよ。それが楽しくて、伸び伸びしてます。」
コーヒーが結んだ人の輪、そしてNPO法人設立へ
開業して3年、コーヒーに吸い寄せられるように多くの人が訪れ、自然とカフェはイベント会場になっていきました。人の輪が広がる中で、移住相談を持ちかけられることも増え、地域への貢献を考えるようになったといいます。
「移住相談とか、そういう人たちが来るようになったんです。僕らはノリでやったけど、普通の人はこんなこと多分できないと思います」とヒロヤさん。
のり子さんも「女性とか単身で来られると頼るところがないので、そういうのをサポートしたいな」と話し、2023年9月にはNPO法人を立ち上げ、お試し住宅事業にも取り組み始めています。
移住の現実—虫との戦いと夫婦の絆
移住で一番大変だったことを聞かれると、のり子さんは即座に「虫!」と答えます。「虫は大変だ」と千葉との違いを実感しているようです。
一方で、ヒロヤさんは「意外と便利ではないんだけど、言うほど不便ではないんですよ」と移住生活を総括。のり子さんも「2人で話とかぶつかったりとかしますけど、多分あっちにいたら本当になんか全然喋ってない夫婦関係だったかなとも思います」と、移住によって夫婦の関係も深まったことを明かしています。
人生を変えた"ノリ"の力
「移住して良かったですか?」という質問に、ヒロヤさんは「僕はもう最高です」、のり子さんも「私も良かったです」と即答。そして最後に「ノリがいかに大事か」「そうです、ノリです」と、二人の人生哲学を語りました。
ちなみに、のり子さんの名前の「ノリ」も偶然の一致。まさに運命的な移住だったのかもしれません。
まとめ
店舗情報
- 店舗名 : D-COFFEE
- 住所 : 〒849-1402 佐賀県嬉野市塩田町大字久間 久間乙1044-3
※農道の奥にあるため、駐車台数に限りがあります。来店の際は周辺の交通状況にご配慮ください。

