1. TOP
  2. 記事一覧
  3. スポット
  4. 華やかな佐賀錦で迎える午年 ― 旧福田家で受け継がれる干支置き物づくり

スポット

spot

2026.01.14

華やかな佐賀錦で迎える午年 ― 旧福田家で受け継がれる干支置き物づくり

今年は午年。新年を迎える特別な時期に、佐賀県内各地で受け継がれてきた伝統工芸による美しい干支置き物作りが行われています。佐賀市松原にある旧福田家では、縦が和紙、横が絹糸という独特の織物「佐賀錦」を使った華やかな午年置き物が制作され、保存協議会の15人程による厳しい審査を経て商品化されます。

佐賀錦の華やかな午年置き物

佐賀市松原にある旧福田家は、現在佐賀市の重要文化財に指定されている歴史あるお屋敷です。畳張りの美しい和室では、佐賀錦を使った干支の置き物が制作されています。

「佐賀錦は経に和紙、緯に絹糸の織物なんですよ。これが最大の特徴です」と根木田さんが説明してくれました。色とりどりの佐賀錦の布がずらりと並ぶ制作現場は、まさに華やかそのものです。

一つ一つ手作業で生まれる美しさ

制作工程を見学すると、その精密さに驚かされます。「布を織った後に、決め込んで作品にしてるんですよ」と根木田さん。田崎さんは実際の作業を見せながら、「最初お水をつけて、木を少し緩くして、中に生地を入れていきます」と説明してくれました。

ボンドを先につけて、布を押し込んでいく作業は想像以上に力が必要です。「力も要るし、時間も結構かかりますね。普通の生地一枚だったら割とスッと入るんでしょうけど、これは織ってあるので生地が厚みもあるんですよね」と田崎さんが語るように、佐賀錦特有の厚みが作業を困難にしています。

色合わせの難しさと職人の技

佐賀錦を織る作業も間近で見学できます。城戸さんは色合わせの難しさについて、「自分が思っていた糸の色と織ってみた時の色が違ったりするんですよ。最初に色の調整をしてから織るようにしている」と語ります。

「色が決まってしまえば、あとは繰り返し織るだけなので」と城戸さんは続けますが、その「色が決まるまで」にこそ職人の技術と経験が凝縮されています。

一人で全工程を担当する責任と喜び

「自分が織った布で作っていくから、すごい楽しみもあります。この色じゃない方がよかったかなっていうこともあるし、色々ですよね。でも全部一から自分の仕事なので」と田崎さん。

さらに、「きっちりと最後の審査があって、そこでまた手直ししなくちゃいけないとか、もう一回剥いでまた入れ直さなくちゃいけないとか色々あるんですけど、それが通ったら初めて並んでいくんです」と、保存協議会の15人程による厳しい審査を経て、ようやく商品として並ぶことができることを教えてくれました。

まとめ

佐賀市松原の旧福田家では、新年を迎える時期に佐賀錦を使った午年の干支置き物作りが行われています。和紙と絹糸を用いた華やかな佐賀錦は、職人が織りから成形まで一貫して手がけ、厳しい審査を経て商品化されます。伝統の技と新年への願いが込められた置き物です。
店舗情報
  • 店舗名 : 旧福田家
  • 住所 : 〒840-0831 佐賀県佐賀市松原4丁目3−15
  • 営業時間 : 9:00〜17:00
  • ​定休日 : 月曜日
  • TEL : 0952-22-6849
【2026年1月7日放送 かちかちLIVE サガSagace より】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND