ピックアップ
pickup
働く若者を応援する新制度 佐賀県が奨学金返還支援事業をスタート
大学生の2人に1人が利用する奨学金制度
現在、大学生の約2人に1人が奨学金を受給していると言われています。多くの若者が高等教育を受けるために奨学金を利用している現状で、卒業後の返還負担は決して軽くありません。
佐賀県の新制度では、県内に事業所があり、従業員の奨学金返還を支援する企業に対して県が補助金を交付します。この仕組みにより、働く若者の経済的負担を軽減し、佐賀県での就職・定着を促進することを目的としています。
企業が選べる2つの支援パターン
企業が行う従業員への奨学金支援には、2つの方法があります。
- 代理返還パターン : 企業が従業員の代わりに奨学金を直接返還機関に支払います。この場合、従業員は返済負担から解放されるか、大幅に軽減されることになります。
- 手当支給パターン : 企業が従業員に手当として支給し、従業員自身が奨学金返還機関に返済を行います。どちらのパターンでも、県から企業に補助金が交付される仕組みとなっています。
学生講師の声から始まった制度導入
実際にこの制度を導入した学習塾運営企業の代表者は、導入のきっかけについて次のように語っています。
「きっかけは些細なことでした。学生の講師の先生からの声で始まったんです。弊社は学習塾を経営しているので、学生の講師の先生がたくさんいらっしゃるんですよね。その中で奨学金を借りている学生さんが大半だったので、自分で借りてでも、自分で返済してでも学びたいっていう先生を応援したい気持ちが一番大きいですね」
この企業では、従業員である学生講師から制度の存在を教えてもらい、会社として支援を決定したといいます。
企業側にもメリット、採用活動にも好影響
制度導入は従業員だけでなく、企業側にもメリットをもたらしています。
「新卒社員の方も入っていただくんですけど、その時に会社説明会に行った時に制度がある話をします。その制度を話すことで、認知してもらえる」
企業説明会で奨学金返還支援制度について説明すると、学生からの反応が良く、企業への関心を高める効果があるということです。
従業員の声「ありがたい制度」
実際に制度の恩恵を受けている従業員は、率直な感想を述べています。
「ありがたいなと思いました。10年20年と返さなきゃいけないものになるので、そこを考えなくて良くなったので、今後、自己投資したりだとか、貯蓄することができています」
長期にわたる奨学金返還の負担から解放されることで、将来への投資や他の目標に向けた活動ができるようになったと語っています。
企業と従業員の良好な関係性も魅力
リポーターは取材を通じて、制度導入企業の特徴を次のように分析しています。
「この事業を会社に取り入れることで、奨学金を返してる方に、こういう仕組みがあるらしいですよという話をする。それはつまり、話しかけやすくする空間を作る、会社の風土の良さと言いますか」
従業員が経営陣に制度の提案をしやすい環境があることは、企業の良好な職場環境を示す指標の一つとも言えるでしょう。

