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県内唯一!牛津高校の珍しい2つの部活動で生徒たちが織りなす青春の物語
46年間受け継がれる伝統の技「佐賀錦部」
牛津高校には運動部と文化部合わせて18の部活動がありますが、その中でも特に注目されるのが佐賀錦部です。この部活は46年という長い歴史を持ち、現在8人の部員が所属しています。
「学校紹介のパンフレットを見て佐賀錦部に興味を持ちました。今では佐賀錦を織ることの楽しさを感じることができています」と話すのは、部員の一人です。佐賀錦とは、金や銀箔を細かく裁断して縦糸に、染色した絹糸を横糸にして織り上げる、佐賀を代表する伝統工芸の一つ。この美しい技術を高校生たちが真剣に学んでいます。
気の遠くなるような細かい作業
部活動の現場を覗くと、生徒たちが静かに集中して作業に取り組んでいます。「金の縦糸をヘラですくい、絹糸を巻いた『あばり』ですくったところに糸を通して織りあげていきます」と生徒が説明する通り、その作業は極めて繊細です。
驚くべきはその時間の長さ。「図案通りに織っていくのですが、1センチ織るのに数時間かかります。とても根気のいる作業です」という言葉からも、この技術がいかに手間と時間を要するものかが分かります。
文化祭での販売で伝統を広める
佐賀錦部の生徒たちは、織り上げた作品を使って様々な小物を制作しています。コンパクトミラーやヘアゴム、さらにはネクタイピンまで、現代の生活に取り入れやすい形で佐賀錦を活用しています。
「織ったものを、両面テープで銅板にくるんで作ります。小物入れやキーケース、またアクセサリーにして文化祭などで販売しています」と生徒が説明するように、彼らは単に技術を学ぶだけでなく、より多くの人に佐賀錦の魅力を伝える役割も果たしています。
部員の一人は「織っていくうちに、きれいに織れた時の達成感があります。また、部員みんな仲が良くて、教えあいながら作業するところが楽しいです」と、部活動の魅力を語ります。竹下さんは目標について「技術を高め、難しい模様に挑戦します。また多くの方々に佐賀錦の素晴らしさを知っていただくために、文化祭で販売します」と力強く話しています。
800年の歴史を持つアフリカの楽器「ジャンベ部」
佐賀錦部と同じく県内唯一の存在が、7名で活動するジャンベ部です。校内外のイベントで演奏を披露し、地域の方々にも愛される部活として親しまれています。
部長の坂本大典さんは入部のきっかけについて「部活動見学でジャンベ部を見た際に、珍しい楽器だなと思って入部を決めました」と振り返ります。多くの生徒が高校で初めてジャンベに触れるというのが実情です。
西アフリカから来た太鼓の魅力
1年生の吉田さんが詳しく説明してくれました。「ジャンベとは、西アフリカの伝統楽器です。約800年以上の歴史があるとされている打楽器です」。この歴史ある楽器が、なぜ佐賀の高校生たちに愛されているのでしょうか。
ジャンベの魅力は、その多彩な音色にあります。「ジャンベの基本の音は、大きく三種類に分けられます」と吉田さん。まず太く低い音は「手のひら全体で胴の中心を叩きます」。次に中音は「指を揃えて胴の縁付近を叩くことで澄んだ中音を出します。手首のスナップが重要です」。そして高音は「指を開き、縁で突き放すように打つことで鋭い音がでます」。
これらの技術を組み合わせることで、一つの楽器から驚くほど豊かな表現が生まれます。
みんなで奏でる一体感
梅野愛織さんは部活動の楽しさについて「学校の行事や地域のイベントで、ジャンベ部の部員のみんなと演奏できることが楽しいです」と話します。最初は「苦戦しました」という技術も、今では「できるようになりました」と笑顔で答える姿からは、努力の成果と仲間との絆の深さが伝わってきます。
実際の演奏では、リポーターも参加して一緒にセッションを行いました。「初めて経験したんですけど、とても明るい気分になれて、みんなと仲良くなれてうれしかったです」という感想からも、ジャンベが持つコミュニケーション力の高さがうかがえます。

