1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 県内唯一!牛津高校の珍しい2つの部活動で生徒たちが織りなす青春の物語

ピックアップ

pickup

2026.02.01

県内唯一!牛津高校の珍しい2つの部活動で生徒たちが織りなす青春の物語

佐賀県内でここにしかない、全国的にも珍しい部活動が存在することをご存知でしょうか。小城市にある牛津高校では、伝統工芸の技を受け継ぐ「佐賀錦部」と、西アフリカの打楽器を奏でる「ジャンベ部」という、他では見ることのできない特色ある部活動が生徒たちの青春を彩っています。46年の歴史を持つ佐賀錦部では気の遠くなるような細かい作業に挑戦し、ジャンベ部では800年の歴史を持つアフリカの楽器で一体感を生み出す。2つの部活動を通じて、生徒たちが伝統を受け継ぎ、仲間との絆を深める姿をご紹介します。

46年間受け継がれる伝統の技「佐賀錦部」

牛津高校には運動部と文化部合わせて18の部活動がありますが、その中でも特に注目されるのが佐賀錦部です。この部活は46年という長い歴史を持ち、現在8人の部員が所属しています。

「学校紹介のパンフレットを見て佐賀錦部に興味を持ちました。今では佐賀錦を織ることの楽しさを感じることができています」と話すのは、部員の一人です。佐賀錦とは、金や銀箔を細かく裁断して縦糸に、染色した絹糸を横糸にして織り上げる、佐賀を代表する伝統工芸の一つ。この美しい技術を高校生たちが真剣に学んでいます。

気の遠くなるような細かい作業

部活動の現場を覗くと、生徒たちが静かに集中して作業に取り組んでいます。「金の縦糸をヘラですくい、絹糸を巻いた『あばり』ですくったところに糸を通して織りあげていきます」と生徒が説明する通り、その作業は極めて繊細です。

驚くべきはその時間の長さ。「図案通りに織っていくのですが、1センチ織るのに数時間かかります。とても根気のいる作業です」という言葉からも、この技術がいかに手間と時間を要するものかが分かります。

文化祭での販売で伝統を広める

佐賀錦部の生徒たちは、織り上げた作品を使って様々な小物を制作しています。コンパクトミラーやヘアゴム、さらにはネクタイピンまで、現代の生活に取り入れやすい形で佐賀錦を活用しています。

「織ったものを、両面テープで銅板にくるんで作ります。小物入れやキーケース、またアクセサリーにして文化祭などで販売しています」と生徒が説明するように、彼らは単に技術を学ぶだけでなく、より多くの人に佐賀錦の魅力を伝える役割も果たしています。

部員の一人は「織っていくうちに、きれいに織れた時の達成感があります。また、部員みんな仲が良くて、教えあいながら作業するところが楽しいです」と、部活動の魅力を語ります。竹下さんは目標について「技術を高め、難しい模様に挑戦します。また多くの方々に佐賀錦の素晴らしさを知っていただくために、文化祭で販売します」と力強く話しています。

800年の歴史を持つアフリカの楽器「ジャンベ部」

佐賀錦部と同じく県内唯一の存在が、7名で活動するジャンベ部です。校内外のイベントで演奏を披露し、地域の方々にも愛される部活として親しまれています。

部長の坂本大典さんは入部のきっかけについて「部活動見学でジャンベ部を見た際に、珍しい楽器だなと思って入部を決めました」と振り返ります。多くの生徒が高校で初めてジャンベに触れるというのが実情です。

西アフリカから来た太鼓の魅力

1年生の吉田さんが詳しく説明してくれました。「ジャンベとは、西アフリカの伝統楽器です。約800年以上の歴史があるとされている打楽器です」。この歴史ある楽器が、なぜ佐賀の高校生たちに愛されているのでしょうか。

ジャンベの魅力は、その多彩な音色にあります。「ジャンベの基本の音は、大きく三種類に分けられます」と吉田さん。まず太く低い音は「手のひら全体で胴の中心を叩きます」。次に中音は「指を揃えて胴の縁付近を叩くことで澄んだ中音を出します。手首のスナップが重要です」。そして高音は「指を開き、縁で突き放すように打つことで鋭い音がでます」。

これらの技術を組み合わせることで、一つの楽器から驚くほど豊かな表現が生まれます。

みんなで奏でる一体感

梅野愛織さんは部活動の楽しさについて「学校の行事や地域のイベントで、ジャンベ部の部員のみんなと演奏できることが楽しいです」と話します。最初は「苦戦しました」という技術も、今では「できるようになりました」と笑顔で答える姿からは、努力の成果と仲間との絆の深さが伝わってきます。

実際の演奏では、リポーターも参加して一緒にセッションを行いました。「初めて経験したんですけど、とても明るい気分になれて、みんなと仲良くなれてうれしかったです」という感想からも、ジャンベが持つコミュニケーション力の高さがうかがえます。

まとめ

牛津高校のこれら2つの部活動は、それぞれ異なる文化と歴史を持ちながらも、共通して「伝統を受け継ぎ、多くの人に魅力を伝える」という使命感を持っています。佐賀錦部は日本の美しい工芸技術を、ジャンベ部は遠いアフリカの音楽文化を、現代の高校生たちが真摯に学び、発信しています。これらの活動を通じて、生徒たちは技術の習得だけでなく、集中力、忍耐力、そして何より仲間との協調性を育んでいます。県内唯一、全国的にも珍しいこの2つの部活動は、牛津高校の誇りであり、生徒たちにとってかけがえのない青春の時間となっています。
【2026年1月27日放送 かちかちLIVE 青春!アクティ部 より】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND