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どうなる新幹線長崎ルート 国土交通省鉄道局長単独インタビュー 【佐賀県】
2020/01/10 (金) 17:17
新鳥栖-武雄温泉駅間の整備方式が決まらず混迷する九州新幹線・長崎ルートの問題。国土交通省の担当局長がサガテレビの単独インタビューに答え、フル規格以外の各整備方式について論点の再整理をしていく考えを明らかにしました。
国交省・鉄道局の水嶋智局長:「現在、協議の進め方について文書で確認するための作業を開始しているところでございまして…」
去年の佐賀県・山口知事と国交省の赤羽大臣の会談から、県と国交省の事務レベルで今後の協議のあり方について文書として取り決めるべく話し合いを始めています。
水嶋局長:「具体的にどういう文面にするのかということについてはまだ佐賀県の方のご意向を伺えていない段階ですので、それはこれから両者の協議の中でどういう文面にするかというのを調整していきたい。そういう段階です」
去年、国会の与党は「フル規格が適当」とする方針をまとめ、佐賀県に協議を要請しました。しかし山口知事は、「フル規格が前提の協議には応じられない」として、フル規格やミニ新幹線だけでなくスーパー特急、フリーゲージトレイン、リレー方式の継続も含めた5つの選択肢の議論が必要だと主張しています。
水嶋鉄道局長:「(Q国交省としてフル規格が前提でない議論、5択の議論の協議に応じる可能性があるということでよいのでしょうか?)与党の方針としてフル規格で整備することが適当であるという方針が出ているから、それを引き続き重く受け止めていることには変わりはございませんが、一方では佐賀県から5つの5択の議論をしたいという話を知事からいただいているところですので、佐賀県のご理解を得ながら丁寧に協議を積み重ねていくことが大変重要であると考えているところです」
「これまで西九州ルートに関する議論の俎上に上ってきた様々な整備方式の論点についても再整理をさせていただく」
5択の協議に応じるという言い方はせず、各整備方式の論点を再整理すると話す鉄道局長。武雄温泉駅での対面乗り換えを必要とするリレー方式の継続については否定的な見解を示します。
水嶋鉄道局長:「対面乗り換えが固定化してしまうと、利便性の高い新幹線ネットワークを早期に構築するというのが難しくなってしまう。これは利用者の利便性とかあるいは全国の国民皆様の期待を裏切ることにもなりかねませんので」
水島鉄道局長:「(Q、与党が佐賀県に求める国交省、JR九州、長崎県との四者協議。協議の参加者についてはどう考えるのでしょうか?)必ずしも四者が一堂に会して協議をしなければいけないという言葉で与党の方から宿題で言われているわけではないんだろうと」「議論の中身によって長崎県の人、JR九州の人に議論に加わっていただく、それは一緒の場なのか、それぞれ別の場なのか、そのやり方もいろいろあると思うが」「これはまさに佐賀県内の(区間の)お話なので、やはり佐賀県ときっちり私ども国交省が議論・協議をさせていただくのが一番の重要なことではないかと思っています」
フル規格について懸念されるのが、佐賀県の費用負担。国交省は去年、従来の整備新幹線方式に則った計算により佐賀県の負担を660億円とする試算を提示しました。
水嶋鉄道局長:「(Q、佐賀県内ではそもそも「660億円でも大きすぎる」という声も多い。従来の整備新幹線スキームに捉われない形で費用負担の在り方を見直す考えはありますか?)現在のルールに基づけば地方負担の部分については佐賀県が負担をいただくということになっています。高すぎるんじゃないかというご懸念を持っていらっしゃるのならば、そういうご懸念をぜひ協議の場で議論の俎上に載せていただいて、佐賀県のご懸念・ご意見を丁寧にうかがっていきたいと考えています」「現時点で(全国新幹線鉄道整備法など)法律改正をしてどうのこうのということを議論するあるいは検討する段階には全く至っていませんので。そのうえでは今後の佐賀県のご意向などを踏まえてからいろんな検討が始まるんだろうと思っています」
佐賀県にとってもう一つの大きな懸念が、並行在来線がどうなるのかということ。これについて鉄道局長は、整備新幹線の原則であるJR九州からの経営分離をしない形にも言及しました。
水嶋鉄道局長:「過去の例を見てもわかるようにすべての線区でそのような形になっているわけでは必ずしもございません。JR九州は、既存の在来線については鉄路として何らかの形で維持しうる路線であってその在り方については今後真摯に協議させていただきたいというふうにおっしゃっていると理解をしています」
水嶋鉄道局長:「(Q、2022年度に迫る武雄温泉-長崎間の暫定開業。議論の終着点は、どの時期に見据えているのでしょうか?)早期完成を望んでいらっしゃるお立場の方々からすると、この武雄温泉-長崎間が完成したら引き続き新鳥栖-武雄温泉間の工事が始まるようなタイミングで物事が進んでくれればいいなと皆さん思っていらっしゃる人が多いだろうと思う」「いたずらに時間だけが過ぎていくようなことは避けなければいけないと思っていますし、この点は私ども赤羽大臣からも知事に対してお願いさせていただいたところです」
国交省・鉄道局の水嶋智局長:「現在、協議の進め方について文書で確認するための作業を開始しているところでございまして…」
去年の佐賀県・山口知事と国交省の赤羽大臣の会談から、県と国交省の事務レベルで今後の協議のあり方について文書として取り決めるべく話し合いを始めています。
水嶋局長:「具体的にどういう文面にするのかということについてはまだ佐賀県の方のご意向を伺えていない段階ですので、それはこれから両者の協議の中でどういう文面にするかというのを調整していきたい。そういう段階です」
去年、国会の与党は「フル規格が適当」とする方針をまとめ、佐賀県に協議を要請しました。しかし山口知事は、「フル規格が前提の協議には応じられない」として、フル規格やミニ新幹線だけでなくスーパー特急、フリーゲージトレイン、リレー方式の継続も含めた5つの選択肢の議論が必要だと主張しています。
水嶋鉄道局長:「(Q国交省としてフル規格が前提でない議論、5択の議論の協議に応じる可能性があるということでよいのでしょうか?)与党の方針としてフル規格で整備することが適当であるという方針が出ているから、それを引き続き重く受け止めていることには変わりはございませんが、一方では佐賀県から5つの5択の議論をしたいという話を知事からいただいているところですので、佐賀県のご理解を得ながら丁寧に協議を積み重ねていくことが大変重要であると考えているところです」
「これまで西九州ルートに関する議論の俎上に上ってきた様々な整備方式の論点についても再整理をさせていただく」
5択の協議に応じるという言い方はせず、各整備方式の論点を再整理すると話す鉄道局長。武雄温泉駅での対面乗り換えを必要とするリレー方式の継続については否定的な見解を示します。
水嶋鉄道局長:「対面乗り換えが固定化してしまうと、利便性の高い新幹線ネットワークを早期に構築するというのが難しくなってしまう。これは利用者の利便性とかあるいは全国の国民皆様の期待を裏切ることにもなりかねませんので」
水島鉄道局長:「(Q、与党が佐賀県に求める国交省、JR九州、長崎県との四者協議。協議の参加者についてはどう考えるのでしょうか?)必ずしも四者が一堂に会して協議をしなければいけないという言葉で与党の方から宿題で言われているわけではないんだろうと」「議論の中身によって長崎県の人、JR九州の人に議論に加わっていただく、それは一緒の場なのか、それぞれ別の場なのか、そのやり方もいろいろあると思うが」「これはまさに佐賀県内の(区間の)お話なので、やはり佐賀県ときっちり私ども国交省が議論・協議をさせていただくのが一番の重要なことではないかと思っています」
フル規格について懸念されるのが、佐賀県の費用負担。国交省は去年、従来の整備新幹線方式に則った計算により佐賀県の負担を660億円とする試算を提示しました。
水嶋鉄道局長:「(Q、佐賀県内ではそもそも「660億円でも大きすぎる」という声も多い。従来の整備新幹線スキームに捉われない形で費用負担の在り方を見直す考えはありますか?)現在のルールに基づけば地方負担の部分については佐賀県が負担をいただくということになっています。高すぎるんじゃないかというご懸念を持っていらっしゃるのならば、そういうご懸念をぜひ協議の場で議論の俎上に載せていただいて、佐賀県のご懸念・ご意見を丁寧にうかがっていきたいと考えています」「現時点で(全国新幹線鉄道整備法など)法律改正をしてどうのこうのということを議論するあるいは検討する段階には全く至っていませんので。そのうえでは今後の佐賀県のご意向などを踏まえてからいろんな検討が始まるんだろうと思っています」
佐賀県にとってもう一つの大きな懸念が、並行在来線がどうなるのかということ。これについて鉄道局長は、整備新幹線の原則であるJR九州からの経営分離をしない形にも言及しました。
水嶋鉄道局長:「過去の例を見てもわかるようにすべての線区でそのような形になっているわけでは必ずしもございません。JR九州は、既存の在来線については鉄路として何らかの形で維持しうる路線であってその在り方については今後真摯に協議させていただきたいというふうにおっしゃっていると理解をしています」
水嶋鉄道局長:「(Q、2022年度に迫る武雄温泉-長崎間の暫定開業。議論の終着点は、どの時期に見据えているのでしょうか?)早期完成を望んでいらっしゃるお立場の方々からすると、この武雄温泉-長崎間が完成したら引き続き新鳥栖-武雄温泉間の工事が始まるようなタイミングで物事が進んでくれればいいなと皆さん思っていらっしゃる人が多いだろうと思う」「いたずらに時間だけが過ぎていくようなことは避けなければいけないと思っていますし、この点は私ども赤羽大臣からも知事に対してお願いさせていただいたところです」
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