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建設用機械の油圧フィルタメーカーが独自のナノファイバー使い超高性能マスク

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佐賀県内では1カ月以上、新型コロナウイルスの新たな感染者は出ていませんが、一方で第2波の懸念もあります。油圧ショベルなどの建設機械に用いられる特殊なフィルターを作る技術を応用してマスクを作っている上峰町の工場を取材しました。

佐賀県上峰町にあるヤマシンフィルタ佐賀事業所。本社は神奈川県横浜市にありますが、創業者は佐賀県鹿島市出身でおよそ50年前から生産の拠点を佐賀に置いています。主に油圧ショベルなどの建設機械に使われるフィルターを手掛けていて、そのシェアは国内の7割を占めます。【ヤマシンフィルタ・山崎敦彦社長】「建機用の油圧フィルタていうと一番大切なのは“ろ材”なんですね。“マスクが足りない”ということが1月2月盛んに言われまして、で、ふと気が付けばとても良いろ材が目の前にあるわけですよね」

この油圧フィルターの技術を応用して作ったのが一般的なものとは一味違うというこちらのマスク。【ヤマシンフィルタ・久保伴博生産本部長】「こちらがマスクの製造現場になります。(一般的な)サージカルマスクと言われているものは3つの不織布を織り込んでいくような形になっているんですけど、弊社のやつは、不織布と不織布の間に“ナノファイバー”が入っております」この会社は、3年ほど前にポリプロピレンと呼ばれる樹脂を使った独自のナノファイバーを開発。一般的なマスクに使われる繊維と比べると10分の1の細かさだといいます。不織布とナノファイバーの3層構造にした生地をプリーツ状に織り込んでいき、耳ひもをつけるなどしてマスクが出来上がります。

【ヤマシンフィルタ・久保伴博生産本部長】「一般的なマスクって言われているものは帯電力を使ってごみをとるような形になっているんですけど、弊社のマスクは帯電力を一切使わないんですね、本当の素材だけでごみをとる、ウイルスを除去するというところが一番の特徴になっています」細菌と同等サイズの直径1マイクロメートルの煙を通過させる実験。主に医療現場で使われるN95マスクに匹敵する捕集性能があるという結果でした。ナノサイズの繊維が立体的に絡み合い、数億の微細な隙間を作ることでウイルスなども物理的にとらえるということです。そこで気になるのがその着け心地ですが…息苦しさは特になく、着け心地は一般的なマスクと変わらないということです。

【ヤマシンフィルタ・久保伴博生産本部長】Q「(設備は)新たに購入した?」「そうです。マスクの設備もどこもいま品切れ状態でしたので、かなり見つけるのには苦労しました」また、設備を導入しても課題は残っています。全くの異業種ではないにしてももちろんマスクの製造は初めてでその形状を整えるのに試行錯誤の毎日。【ヤマシンフィルタ久保伴博生産本部長】「ちゃんとした形状ができているかていうところをこのカメラでNG・OKという形で判定をする」Q「思ったより難しい?」「難しいですね~設備入れるだけでできるのかなって正直考えていたんですけども」「溶着の部分ですとか、この耳ひもの部分ですとか、こういう細かいところで苦労しているというのがいまの現状ですね」

このマスクは静電気でウイルスなどをとらえるわけではないため洗っても性能の低下はほとんどなく、5回ほど繰り返し使えるといいます。【ヤマシンフィルタ・久保伴博生産本部長】「元々ヨーロッパとかアメリカとかマスクを着ける風習がない国も今回のコロナをきっかけに、マスク着用率が間違いなく上がると思っております。であと医療用ですね、医療用のマスクっていう形でもこちらのマスクが大いに活躍できると考えておりますので、いま製造マシンが1台ですけども、さらに2台3台とマシンを増強しまして生産をアップしていく考えです」

また、新型コロナの影響で布マスクを着ける人が増えていますが、ウイルスなどの捕集性能は十分ではないといい、この会社はその内側に挟んで使うマスクシートも製造しています。【ヤマシンフィルタ久保伴博生産本部長】「布マスクと言われているものはかなり目が粗い構造になってましてウイルスであったり、ごみ、花粉であったり、そういった塵を結構通すような形になっております。こういった形で内側にシートをつけてもらって高機能なマスクに早変わりできるような」およそ3週間前からオンライン販売を始め、10日ほどでマスクはおよそ3万枚、シートは10万枚の注文を受けたということです。【ヤマシンフィルタ・久保伴博生産本部長】「今回のコロナをきっかけにマスクは飾りではなく性能というものが重要視されてきていると思っております。マスク、さらにこのシートを併用して安心に使用していただければと考えております」

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