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菅氏16日に総理に選出へ どうなる新幹線、オスプレイ…佐賀県の党員票は菅氏、石破氏が拮抗
2020/09/15 (火) 20:32
14日、自民党の総裁選挙で菅義偉氏が選ばれ、16日、内閣総理大臣に指名される見通しです。これに関連する佐賀県の動きについて県政担当の弓記者に解説してもらいます。
(弓記者)菅氏が圧勝と言われています。ここに投じられた佐賀県関係の票について見てみます。まず、自民党佐賀県連にあてられた3票の投票先です。これを決める元になった県内の自民党員による予備選挙の結果、菅氏2442票、石破氏2312票、岸田氏909票でした。石破さんと菅さん、ほとんど同じくらいに見えますが、これが菅氏に2票、石破氏に1票が投じられました。
今回は、県連票は3票と決められた数に対して佐賀県連は党員投票の結果からドント式で配分しました。これが仮に例えば4票だと石破氏も2票になっていました。もしくは仮に岸田氏が1200票ちょっと取っていたら、菅氏も石破氏も岸田氏も1票ずつになっていたんですね。3票と元々の数が少ないと党員の意見反映という意味ではなかなか限界もあると言えます。
(キャスター)それにしても、最終的に菅さんが圧勝した総裁選ですが、佐賀の自民党員では石破支持が多いなという印象です。
(弓記者)実は2年前の総裁選でも、安倍氏と石破氏の一騎打ちになりましたが、石破氏が安倍氏に肉薄していたんですね。県内の自民党員の声を聞いてみました。
(菅氏に投票した自動車業)「安倍さんの政策を継承してほしい」「今のコロナ早く終息してもらうのと経済良くしてもらうのが一番の願い」(岸田氏に投票した工事業)「岩田さんから是非お願いしますと。岸田さんに会った事もあるし」「岸田さんに是非総裁になってほしいと思って投票した」(石破氏に投票した農家「モリカケサクラじゃなかばってん、はっきりせんやんね」「あの人(石破)嫌われ者やけん」「菅さんは当たり障りんなかもん」
14日、自民党県連の留守会長は「佐賀県では石破さんに対して根強い支持者がいる」と話しています。石破さんが足しげく地方を回っていたのもあると思います。佐賀県には新幹線や諫早湾干拓の問題など、政府と自民党の地方議員で必ずしも考えが一致しない問題があるので、県内の党員も、そういう意識が反映されているとみることができます。
(キャスター)そう考えると、国会議員票で菅さんが圧勝した結果とのギャップがあるようにも思いますが。
(弓記者)今回、よく言われたように、国会議員の投票行動は、所属派閥でほぼ決まっていました。佐賀県を地盤とする自民党議員のうち、今村氏は選管担当であるとして投票先を明らかにしていませんが、岸田派に所属している岩田議員は岸田さんに、竹下派所属の3人(古川氏、福岡氏、山下氏)は派閥の方針通り、菅氏に投票しています。このうち2人に総裁選終了後に電話インタビューをしました。
(岩田和親議員)「佐賀県内の国会議員の中では私だけが岸田支持ということで厳しい情勢の中戦ってきたが」「まだまだやはりベースとなる知名度と言うか、岸田さんがどういう人でどういうことを考えているのかという浸透はまだまだ足りなかった」
(山下雄平議員)「石破さんで言うと、佐賀にも何度も来ていただいたことあるし、普段から親しくさせていただいているので、義理人情という形で言うと非常にいろいろ思うところはあったんですけど」「新型コロナや災害が頻発している中で、危機管理と言う点を重視して、菅さんに託しました」
(キャスター)2人とも、それぞれ思いがあって投票されたと思うんですが、しかし派閥の力学というもので自民党総裁、総理大臣が決まってしまうことには世論でも疑問の声がありましたよね。
(弓記者)派閥の事って、永田町ではよく知られているんですけど、地方ではそんなに認識がある人は多くないですよね。政治は権力闘争でもあるので、自然にグループが出来るのはしょうがないとしても、もう少し国民にも分かりやすいあり方というのも模索してほしいと感じます。
(キャスター)16日には菅氏が新総理大臣に就任することになりますが、佐賀県への影響という点はいかがでしょうか。
(弓記者)新幹線、オスプレイ、諫早湾訴訟、原発といった佐賀県が抱える課題についての政府の方針ですが、菅氏は「安倍政権を継承する」と言っているので、これらの基本的な方針は変わらないと思います。あと「ふるさと納税」は、菅氏が創設したと言われる制度なので、続いていくものと思います。
(県有明海漁協・西久保組合長)「この前筑後川に堆積した土砂の問題でも、最終的には国交省、市、県の皆さんの協力で土砂撤去してもらったから、それに関しては感謝しているけど。菅さんが言う縦割りなくしましょうというのは、なるほどなと感心した」
(佐賀県・山口知事)「地方の苦しみとか地方の喜びとか国民一人一人に共感してもらえるような政治が展開していただけるのではないかと大きく期待している」「現場で起きていること、現場で発言していること、そういうところ耳を傾けていただければと思う」
新幹線やオスプレイなどの課題もそうですが、衆議院の解散はどういうタイミングで行うのかとか、菅さんが掲げる行政改革、規制改革なども地方に関係してきますし、16日以降、菅新政権の手腕が注目されます。
(弓記者)菅氏が圧勝と言われています。ここに投じられた佐賀県関係の票について見てみます。まず、自民党佐賀県連にあてられた3票の投票先です。これを決める元になった県内の自民党員による予備選挙の結果、菅氏2442票、石破氏2312票、岸田氏909票でした。石破さんと菅さん、ほとんど同じくらいに見えますが、これが菅氏に2票、石破氏に1票が投じられました。
今回は、県連票は3票と決められた数に対して佐賀県連は党員投票の結果からドント式で配分しました。これが仮に例えば4票だと石破氏も2票になっていました。もしくは仮に岸田氏が1200票ちょっと取っていたら、菅氏も石破氏も岸田氏も1票ずつになっていたんですね。3票と元々の数が少ないと党員の意見反映という意味ではなかなか限界もあると言えます。
(キャスター)それにしても、最終的に菅さんが圧勝した総裁選ですが、佐賀の自民党員では石破支持が多いなという印象です。
(弓記者)実は2年前の総裁選でも、安倍氏と石破氏の一騎打ちになりましたが、石破氏が安倍氏に肉薄していたんですね。県内の自民党員の声を聞いてみました。
(菅氏に投票した自動車業)「安倍さんの政策を継承してほしい」「今のコロナ早く終息してもらうのと経済良くしてもらうのが一番の願い」(岸田氏に投票した工事業)「岩田さんから是非お願いしますと。岸田さんに会った事もあるし」「岸田さんに是非総裁になってほしいと思って投票した」(石破氏に投票した農家「モリカケサクラじゃなかばってん、はっきりせんやんね」「あの人(石破)嫌われ者やけん」「菅さんは当たり障りんなかもん」
14日、自民党県連の留守会長は「佐賀県では石破さんに対して根強い支持者がいる」と話しています。石破さんが足しげく地方を回っていたのもあると思います。佐賀県には新幹線や諫早湾干拓の問題など、政府と自民党の地方議員で必ずしも考えが一致しない問題があるので、県内の党員も、そういう意識が反映されているとみることができます。
(キャスター)そう考えると、国会議員票で菅さんが圧勝した結果とのギャップがあるようにも思いますが。
(弓記者)今回、よく言われたように、国会議員の投票行動は、所属派閥でほぼ決まっていました。佐賀県を地盤とする自民党議員のうち、今村氏は選管担当であるとして投票先を明らかにしていませんが、岸田派に所属している岩田議員は岸田さんに、竹下派所属の3人(古川氏、福岡氏、山下氏)は派閥の方針通り、菅氏に投票しています。このうち2人に総裁選終了後に電話インタビューをしました。
(岩田和親議員)「佐賀県内の国会議員の中では私だけが岸田支持ということで厳しい情勢の中戦ってきたが」「まだまだやはりベースとなる知名度と言うか、岸田さんがどういう人でどういうことを考えているのかという浸透はまだまだ足りなかった」
(山下雄平議員)「石破さんで言うと、佐賀にも何度も来ていただいたことあるし、普段から親しくさせていただいているので、義理人情という形で言うと非常にいろいろ思うところはあったんですけど」「新型コロナや災害が頻発している中で、危機管理と言う点を重視して、菅さんに託しました」
(キャスター)2人とも、それぞれ思いがあって投票されたと思うんですが、しかし派閥の力学というもので自民党総裁、総理大臣が決まってしまうことには世論でも疑問の声がありましたよね。
(弓記者)派閥の事って、永田町ではよく知られているんですけど、地方ではそんなに認識がある人は多くないですよね。政治は権力闘争でもあるので、自然にグループが出来るのはしょうがないとしても、もう少し国民にも分かりやすいあり方というのも模索してほしいと感じます。
(キャスター)16日には菅氏が新総理大臣に就任することになりますが、佐賀県への影響という点はいかがでしょうか。
(弓記者)新幹線、オスプレイ、諫早湾訴訟、原発といった佐賀県が抱える課題についての政府の方針ですが、菅氏は「安倍政権を継承する」と言っているので、これらの基本的な方針は変わらないと思います。あと「ふるさと納税」は、菅氏が創設したと言われる制度なので、続いていくものと思います。
(県有明海漁協・西久保組合長)「この前筑後川に堆積した土砂の問題でも、最終的には国交省、市、県の皆さんの協力で土砂撤去してもらったから、それに関しては感謝しているけど。菅さんが言う縦割りなくしましょうというのは、なるほどなと感心した」
(佐賀県・山口知事)「地方の苦しみとか地方の喜びとか国民一人一人に共感してもらえるような政治が展開していただけるのではないかと大きく期待している」「現場で起きていること、現場で発言していること、そういうところ耳を傾けていただければと思う」
新幹線やオスプレイなどの課題もそうですが、衆議院の解散はどういうタイミングで行うのかとか、菅さんが掲げる行政改革、規制改革なども地方に関係してきますし、16日以降、菅新政権の手腕が注目されます。
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