2020/10/24 (土) 17:20

ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱。担当は甲斐隆宏さんです。今回のテーマは「紅葉情報」です。

ウェザーニューズが23日に発表した今シーズンの紅葉見頃予想を見てみましょう。佐賀県では北山ダムで１１月１４日ごろから、御船山楽園は１９日ごろとなっています。

１１月以降の気温が平年並みか、やや高めとなる予想で山沿いでは、見頃が少し遅れる可能性がありますが、多くの地点では例年通りの見頃を迎えることになりそうです。

今シーズンは色鮮やかな紅葉が期待できるのではないかと思います。紅葉が色づきよくなるためには、いくつかの気象条件が必要になります。昼間と夜の気温差が大きいと綺麗な色づきを助ける効果があります。直射日光がたっぷり当たり、適度な湿度も必要になります。乾燥しすぎると葉が枯れてしまうため湿度や、雨も必要ということになります。１１月以降はこの条件にあう天気となりそうですので紅葉が楽しみですね。

さてこの条件にぴったりの場所があるんですが、どこだと思いますか？実はダムなんですよ。ダムは山あいにありますので、気温差が大きくなりやすいです。また水面からの照り返しがあるため、日差しをより受けられます。またダムの水分もありますので、雨が少なくても他の場所に比べると湿度を確保しやすいということになるんです。以上のことからダムと紅葉はとても相性がいいんですよ。

そんな紅葉が色づきを始めるタイミングというのがあります。週間予報で見ていきますと、24日、25日の最低気温は佐賀市で８度の予想になっています。上空には少し冷たい空気が流れ込みやすくなるため、佐賀市でも今季初めての１桁となりそうですね。実はこの８度というのが紅葉が色づきを始めると言われている温度なんですよ。８度を下回るようになってから３週間ほどで綺麗に色づくと言われています。最初に紹介した紅葉の予想と概ねあっていそうですね。見頃まではもうしばらくありますが、色づきの移り変わりを楽しんで見てはいかがでしょうか。