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「ため池」の決壊防げ 川に水流す工事完了 佐賀豪雨では決壊寸前に【佐賀市】

2021/09/27 (月) 18:40

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水害を減らす取り組みが続いています。
大雨でため池が決壊するのを防ごうと、佐賀市の使われていないため池から近くの川に水を流す工事が終わり、竣工式で関係者が完成を祝いました。

竣工式が行われたのは佐賀市大和町久池井の小川新堤で、地元住民や工事関係者など約30人が出席し、玉ぐしを捧げるなどして完成を祝いました。小川新堤は面積が約0.8ヘクタール、貯水量が約2万7千500トンある農業用のため池で、決壊した場合、人に被害をおよぼす可能性があるとして、「防災重点農業用ため池」に今年3月県が指定しています。

おととしの佐賀豪雨の際はため池の水が堤防を越え決壊寸前だったことから周辺の住民から不安の声が相次ぎ、自治会などが市に改修を要望していました。
リポート:「今回の工事では堤防をVの字に削り、下を流れる川に水を逃がすことで、ため池の水位を一定に保つことができます」
自治会によりますと、工事は先月の豪雨前に終わっていて、ため池からは水があふれることはなかったということです。

小川一区自治会 廣重和也総区長:「農業用ため池として利用されていないところが多くある。管理も高齢化でなかなか難しい状態ですのでこういう手法もあるんじゃないかと。下に幼稚園もあるし、『今回は安心して寝られた』と非常に喜んでいただけた」

県によりますと、県内には2665のため池があり、そのうち1400カ所あまりが「防災重点農業用ため池」に指定されています。
今年は県内4カ所の工事が終わっていて、今後は佐賀市の金立町や鳥栖市、伊万里市など7カ所で、工事が計画されているということです。

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