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諫早湾干拓事業 結審 来年3月判決へ【佐賀県】

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諫早湾干拓事業をめぐり開門命令に従わない国が漁業者に開門を強制しないよう求めている裁判。差し戻し控訴審が1日結審し、判決は来年3月に言い渡されることになりました。

この裁判は諫早湾干拓事業をめぐり2010年に確定した開門を命じる判決に従わない国が、漁業者側に開門を強制しないよう求めているものです。

きょうの最終弁論では漁業者の平方宣清さんが「有明海を再生するために必要なことが開門調査であることは誰にでも分かる」と意見陳述しました。
また、漁業者側は国に対し再度、和解協議のあり方を検討するよう求め、裁判は結審しました。判決は来年3月25日に言い渡されます。
漁業者・平方宣清さん:「いま国の行っていること、本当に国民を向いているのか、本当に国に対する不信感が大きい」
漁業者側・馬奈木昭雄弁護団長:「何も言うことを聞けと言っているんじゃない、話し合いをしなさいと裁判所は言っている。応じたらいいじゃないですか、そして(解決)できなかったらしょうがないよねと。ただ、それでも理解が深まったらいい」

一方国は、「すでに必要な主張や立証は尽くしている」として最終弁論はせず、これまで通り「開門せず基金による解決を目指す方針」を説明しました。


アナウンサー:ここからは司法担当の中溝記者です。改めてこの裁判、何が争点となっているのでしょうか?
中溝記者:この問題をめぐってはいろいろな裁判がありますが、一言で言えばこの裁判も国は開門しなければならないのかしなくてもいいのかということです。こちらをご覧ください。諫早湾干拓問題では「開門」と「非開門」、つまり正反対の判決がそれぞれ確定しています。きょう結審した裁判ではこの開門しなさいという確定判決を国が無効にしてほしいと訴えているんです。

アナウンサー:来年3月には判決が言い渡されることになりましたが、それで解決につながるんでしょうか?
中溝記者:いえ、どんな判決が出たとしても解決には結びつかないと思います。この裁判で福岡高裁は一度、国の訴えを認める、つまり開門しなくていいとの判決を出しています。しかし、最高裁がこれを破棄し、福岡高裁に審理を差し戻しました。
その後、高裁は「話し合い以外に解決の方法はない」として和解協議を提案したんですが、「開門の余地を残した和解協議の席には着けない」と国側は応じず、結局はまた判決を出すことになりました。開門、非開門いずれの判断が下されても敗訴した側が上告するとみられ、解決の糸口は見えないまま、さらなる長期化は避けられない状況です。

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