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【前編】長崎の家から佐賀の小学校に登校する3きょうだい 越境し通い続ける理由とは?【佐賀県】
2022/06/06 (月) 18:30
様々な分野で頑張っている人や特色ある生活を送っている人を紹介する佐賀人十色。
嬉野市の学校に通うある3きょうだいを紹介します。
1世紀を越えつづく、ちょっと変わった通学風景とは?
嬉野市の山あい長崎県との県境にある大野原小中学校。
この学校に通うこちら3きょうだいが暮らしているのは…
【白似田3きょうだい】
「住んでいるのは長崎県で学校は佐賀県嬉野」
白似田悠希くん(11) 結月さん(9) 悠聖くん(6) の3きょうだいは、毎朝長崎から佐賀に"越境"し登校しているんです。
【白似田結月さん】
Q学校までどれくらいかかる?
「1時間。3キロ以上ある」
Q起きるのは?
「午前5時55分。下り坂があってそんなに登りがないからそんなにきつくない」
通学に片道1時間?そう思いましたが3きょうだいが暮らすのは長崎県東彼杵郡東彼杵町遠目郷。
町内にある自宅から一番近い小学校までは大人でも歩いて3時間はかかってしまうといいます。
【白似田悠聖くん】
Q眠くない?
「眠いよ~」
【白似田悠希くん】
Q通学は楽しい?
「楽しいときもあるし、嫌なときもある。嫌なときはけんか。楽しいときはみんなが仲が良いとき」
1週間のうち3~5回はけんかをしてしまったり、春に入学したばかりの悠聖くんがぐずったりすると時間がかかってしまいますが、毎朝一緒に登校しています。
3きょうだいが通う大野原小中学校の児童生徒は約30人、小学校は2学年ずつの3クラスです。
【大野原小中学校武藤敏校長】
「この大野原地区独特の長崎県と隣接しているという特異な地のところがあるから」
そう話すのは大野原小中学校の武藤敏校長。
棚から出してきたのは古い学校沿革誌と学校要覧。
いまから144年前の明治11年の記録に県境にある東彼杵町の地区で白似田3きょうだいが住む"遠目"の文字が。
さらに…
「明治三八年四月、長崎県千綿村ノ内遠目郷及彼杵村ノ内田ノ原並中山ノ教育委託ヲ受ク」との記述も。
事実とすれば"越境"通学は1世紀を越え続いていることになります。
【大野原小中学校武藤敏校長】
「立地というか地形上、どうしてもこちらの方が近いというのであれば、やはり利便性を考えると長崎の人が佐賀に来るというのもありかな」
また、いまから60年ほど前の昭和30年代には児童生徒数250人前後のうち、東彼杵町の地区から通う児童生徒は4割ほどを占めていました。
地理的事情から嬉野市に面した東彼杵町の地区の子供たちは大野原小中学校への通学が認められているといいます。
県教育委員会によりますと山村留学などの例を除くと県をまたぐ通学は珍しいということです。
一方、東彼杵町では数年前にスクールバスが導入され、町内の学校にも通学できるようになったことや県境の地区で小中学生が減少していることから、現在、大野原小中学校に通うのは白似田3きょうだいだけになりました。
彼らが越境し、通い続ける理由とは?
嬉野市の学校に通うある3きょうだいを紹介します。
1世紀を越えつづく、ちょっと変わった通学風景とは?
嬉野市の山あい長崎県との県境にある大野原小中学校。
この学校に通うこちら3きょうだいが暮らしているのは…
【白似田3きょうだい】
「住んでいるのは長崎県で学校は佐賀県嬉野」
白似田悠希くん(11) 結月さん(9) 悠聖くん(6) の3きょうだいは、毎朝長崎から佐賀に"越境"し登校しているんです。
【白似田結月さん】
Q学校までどれくらいかかる?
「1時間。3キロ以上ある」
Q起きるのは?
「午前5時55分。下り坂があってそんなに登りがないからそんなにきつくない」
通学に片道1時間?そう思いましたが3きょうだいが暮らすのは長崎県東彼杵郡東彼杵町遠目郷。
町内にある自宅から一番近い小学校までは大人でも歩いて3時間はかかってしまうといいます。
【白似田悠聖くん】
Q眠くない?
「眠いよ~」
【白似田悠希くん】
Q通学は楽しい?
「楽しいときもあるし、嫌なときもある。嫌なときはけんか。楽しいときはみんなが仲が良いとき」
1週間のうち3~5回はけんかをしてしまったり、春に入学したばかりの悠聖くんがぐずったりすると時間がかかってしまいますが、毎朝一緒に登校しています。
3きょうだいが通う大野原小中学校の児童生徒は約30人、小学校は2学年ずつの3クラスです。
【大野原小中学校武藤敏校長】
「この大野原地区独特の長崎県と隣接しているという特異な地のところがあるから」
そう話すのは大野原小中学校の武藤敏校長。
棚から出してきたのは古い学校沿革誌と学校要覧。
いまから144年前の明治11年の記録に県境にある東彼杵町の地区で白似田3きょうだいが住む"遠目"の文字が。
さらに…
「明治三八年四月、長崎県千綿村ノ内遠目郷及彼杵村ノ内田ノ原並中山ノ教育委託ヲ受ク」との記述も。
事実とすれば"越境"通学は1世紀を越え続いていることになります。
【大野原小中学校武藤敏校長】
「立地というか地形上、どうしてもこちらの方が近いというのであれば、やはり利便性を考えると長崎の人が佐賀に来るというのもありかな」
また、いまから60年ほど前の昭和30年代には児童生徒数250人前後のうち、東彼杵町の地区から通う児童生徒は4割ほどを占めていました。
地理的事情から嬉野市に面した東彼杵町の地区の子供たちは大野原小中学校への通学が認められているといいます。
県教育委員会によりますと山村留学などの例を除くと県をまたぐ通学は珍しいということです。
一方、東彼杵町では数年前にスクールバスが導入され、町内の学校にも通学できるようになったことや県境の地区で小中学生が減少していることから、現在、大野原小中学校に通うのは白似田3きょうだいだけになりました。
彼らが越境し、通い続ける理由とは?
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