2022/08/05 (金) 19:00

本物の法廷を使った模擬裁判を体験するサマースクールがきょう佐賀地方裁判所で開かれ、小学生が刑事裁判の仕組みなどを学びました。

検察「被告人の家ではどんな状況でしたか？」
オオカミ母「この子豚が私の息子を鍋に入れて煮ていたんです」

　このサマースクールは、小学生に刑事裁判の仕組みや法の考え方などを知ってもらおうと、県弁護士会などが開いたものです。5日は、県内の小学生20人が参加しました。

　模擬裁判は童話「３匹の子豚」をもとに、「家の煙突から入ってきたオオカミをお湯の入った鍋に閉じ込めて殺害した」として、子豚が殺人の罪に問われているという設定で開かれました。検察は「子豚はオオカミが兄を食べたと思い込み、恨みを持ってオオカミを殺害した」などと指摘。

　一方、弁護側は子豚はオオカミに食べられる危険があったため、正当防衛が成立するとして無罪を主張しました。参加した児童は、冒頭陳述や証人尋問といった刑事裁判で行われる手続きなどを参考に、どのような判決を下すか意見を出し合いました。

【参加した児童】「弁護人とか検察官のそれぞれの役割とか分かりました」

　児童による投票の結果、子豚には無罪の判決が言い渡されました。