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教員不足の問題解決に期待 大学2年生が教育現場を体験"学校支援活動"【佐賀県】
2022/09/15 (木) 18:30
さがリサーチα。今回は、大学生が小学校などで教育現場を体験する"学校支援活動"について。
「教育実習」とは違う活動で、教員不足の問題解決に一役買うのではないかと、改めて注目されています。
佐賀市の松梅小学校で児童と休み時間を過ごす学生。"学校支援活動員"として受け入れられた佐賀大学に通う2年生です。
【佐賀大学地域デザイン学部2年】
「自分の小学校時代を思い出しながら、どういう風に教えてもらったらありがたいのかなと考えながらやっていたけど、すごく難しいなというのが素直な感想」
県教育委員会と佐賀大学教育学部が2005年度から実施しているこの取り組み。
"教育ボランティア活動″と呼んでいましたが、2022年度から"学校支援活動"という名称に変わりました。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
Qなぜ名称を改めた?
「もともと本当にボランティアだったが、大学の方で授業の一環として取り入れようということになって」
大学にとっては、学生に授業の補助などを経験してもらうことで、子供たちや教育現場をより深く理解した教員を育成する。一方、受け入れる学校は、子供たちへのきめ細やかな指導に加え、学校の活性化を図ることが目的です。
2022年度は8月18日から始まった学校支援活動。このうち佐賀市大和町にある小中一貫校・松梅校小学部には地域デザイン学部と農学部のあわせて5人の学生が派遣されました。
【佐賀大学農学部2年 田口翔和さん】
「教員を目指す気持ちも高まったし、実際に現場の先生を見て、憧れというか自分の教師像というのがもっと現実味を帯びたかな」
活動内容は学校によって異なっていて、松梅校小学部では、学習の補助に加え給食や掃除の補助、休み時間の遊び相手をします。
【5年男子】
「いつもより楽しかった。先生も増えたし、男の先生でなんか面白かった」
「最初はちょっと大丈夫かなと思っていたけど優しいし、ちゃんとわからないところを教えてくれたのですごいなと思った」
【5年生の担任】
「どうしても1人じゃ行き届かないところとか、2人だと手厚く子供たちを見ることができるので、とても助かる」
【学生】
Q今から何を?
「体育祭の練習だと思います」
学生たちは数日後に控えた体育大会の練習の補助や準備、さらには、体育大会当日の手伝いもします。
【小中一貫校松梅校 松尾貞子副校長】
「今が一番体育大会の前で授業もあり、体育大会の練習もあり、準備もありと非常に多忙な時期。学生に入っていただくことで、一人一人の子供たちにきめ細やかな支援ができる機会、非常にありがたい」
ここで気になるのが教育実習と学校支援活動の違いです。
「教育実習」は、教職課程の一環。対象は大学3、4年生で期間は2週間以上。学生が授業内容などを考え、教壇に立ち授業を行うこともあります。
一方で「学校支援活動」は大学の授業の一環で、対象は大学2年生です。期間は最大でも5日間で、学生は授業を行わず、あくまで教員の補助という立場です。
いずれも、教員の道を視野に入れている学生ですが、学校支援活動は、早い段階で行うおためしの現場体験という印象です。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
「リアルに現場を感じるようなこと、子供たちの活動であったり、先生方の活動、例えば授業の準備がこんなに大変なんだ。とか行事でもこんな細かい所まで気を配って、この行事が成り立つんだとか感じられる良いチャンス」
県教育委員会によりますと、教育学部は、教育実習前に学校現場に行く機会があるといいますが、他の学部は、学校支援活動以外にはないといいます。
松梅校には過去に同様の活動を経験している教員もいました。
【5年生の担任】
「やっぱり、行くのと行かないのとでは違う。小学校は採用されたら、いきなり担任を持つので、そのへんの練習というか、自分の意識の違いも生まれた」
学校支援活動はいま改めて見直されていて、その背景には、教員不足の問題もあります。2021年の国の調査で、佐賀県内の小中学校では、18校で20人教員が足りないことが分かりました。
また、教員採用試験を受ける人も減っていて、県内の小学校の採用倍率は、1.4倍と全国最下位です。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
「迷っている学生の背中を一つ押すような取り組みだといいな」
【佐賀大学農学部2年 田口翔和さん】
「一個手前の段階があることで、3、4年次の教育実習も臨みやすいのかな」
県教育委員会は、学校支援活動を通して、大学生に教員の仕事や学校現場を身近に感じてもらい、教員の確保につながればと期待しています。
学校支援活動は県内の小中学校、特別支援学校あわせて35校で行われる予定です。
「教育実習」とは違う活動で、教員不足の問題解決に一役買うのではないかと、改めて注目されています。
佐賀市の松梅小学校で児童と休み時間を過ごす学生。"学校支援活動員"として受け入れられた佐賀大学に通う2年生です。
【佐賀大学地域デザイン学部2年】
「自分の小学校時代を思い出しながら、どういう風に教えてもらったらありがたいのかなと考えながらやっていたけど、すごく難しいなというのが素直な感想」
県教育委員会と佐賀大学教育学部が2005年度から実施しているこの取り組み。
"教育ボランティア活動″と呼んでいましたが、2022年度から"学校支援活動"という名称に変わりました。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
Qなぜ名称を改めた?
「もともと本当にボランティアだったが、大学の方で授業の一環として取り入れようということになって」
大学にとっては、学生に授業の補助などを経験してもらうことで、子供たちや教育現場をより深く理解した教員を育成する。一方、受け入れる学校は、子供たちへのきめ細やかな指導に加え、学校の活性化を図ることが目的です。
2022年度は8月18日から始まった学校支援活動。このうち佐賀市大和町にある小中一貫校・松梅校小学部には地域デザイン学部と農学部のあわせて5人の学生が派遣されました。
【佐賀大学農学部2年 田口翔和さん】
「教員を目指す気持ちも高まったし、実際に現場の先生を見て、憧れというか自分の教師像というのがもっと現実味を帯びたかな」
活動内容は学校によって異なっていて、松梅校小学部では、学習の補助に加え給食や掃除の補助、休み時間の遊び相手をします。
【5年男子】
「いつもより楽しかった。先生も増えたし、男の先生でなんか面白かった」
「最初はちょっと大丈夫かなと思っていたけど優しいし、ちゃんとわからないところを教えてくれたのですごいなと思った」
【5年生の担任】
「どうしても1人じゃ行き届かないところとか、2人だと手厚く子供たちを見ることができるので、とても助かる」
【学生】
Q今から何を?
「体育祭の練習だと思います」
学生たちは数日後に控えた体育大会の練習の補助や準備、さらには、体育大会当日の手伝いもします。
【小中一貫校松梅校 松尾貞子副校長】
「今が一番体育大会の前で授業もあり、体育大会の練習もあり、準備もありと非常に多忙な時期。学生に入っていただくことで、一人一人の子供たちにきめ細やかな支援ができる機会、非常にありがたい」
ここで気になるのが教育実習と学校支援活動の違いです。
「教育実習」は、教職課程の一環。対象は大学3、4年生で期間は2週間以上。学生が授業内容などを考え、教壇に立ち授業を行うこともあります。
一方で「学校支援活動」は大学の授業の一環で、対象は大学2年生です。期間は最大でも5日間で、学生は授業を行わず、あくまで教員の補助という立場です。
いずれも、教員の道を視野に入れている学生ですが、学校支援活動は、早い段階で行うおためしの現場体験という印象です。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
「リアルに現場を感じるようなこと、子供たちの活動であったり、先生方の活動、例えば授業の準備がこんなに大変なんだ。とか行事でもこんな細かい所まで気を配って、この行事が成り立つんだとか感じられる良いチャンス」
県教育委員会によりますと、教育学部は、教育実習前に学校現場に行く機会があるといいますが、他の学部は、学校支援活動以外にはないといいます。
松梅校には過去に同様の活動を経験している教員もいました。
【5年生の担任】
「やっぱり、行くのと行かないのとでは違う。小学校は採用されたら、いきなり担任を持つので、そのへんの練習というか、自分の意識の違いも生まれた」
学校支援活動はいま改めて見直されていて、その背景には、教員不足の問題もあります。2021年の国の調査で、佐賀県内の小中学校では、18校で20人教員が足りないことが分かりました。
また、教員採用試験を受ける人も減っていて、県内の小学校の採用倍率は、1.4倍と全国最下位です。
【県教育委員会教育振興課 上赤真澄課長】
「迷っている学生の背中を一つ押すような取り組みだといいな」
【佐賀大学農学部2年 田口翔和さん】
「一個手前の段階があることで、3、4年次の教育実習も臨みやすいのかな」
県教育委員会は、学校支援活動を通して、大学生に教員の仕事や学校現場を身近に感じてもらい、教員の確保につながればと期待しています。
学校支援活動は県内の小中学校、特別支援学校あわせて35校で行われる予定です。
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