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バルバドス出身中学校ALT 外国人では非常に珍しい居合道“有段者” 日本と母国の懸け橋に【佐賀県】

2023/09/11 (月) 18:40

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県内で何かに打ち込む人を紹介する佐賀人十色。今回は、唐津市で暮らすバルバドス出身の女性です。中学校のALTをしながら打ち込んでいるのは「居合道(いあいどう)」。日本刀を使った技術を追究し、外国人では非常に珍しい“有段者”となりました。

【ジェニールさん】
「3週間バルバドスに帰省していたバルバドスは母国。覚えていた?」
生徒「イエス」

バルバドス出身のジェニール・セントクレアさん。唐津市の中学校でALTとして働く一方、外国人では珍しい“ある審査”に合格しました。
「居合道」。日本刀を使い、敵を倒す動作を“演武”にしたものです。今年5月、ジェニールさんは居合道の「初段」に合格。県内の外国人では3人目です。

【ジェニールさん】
「日本の文化好き。私の夢はバルバドスと日本を結ぶ架け橋になること」

【ジェニールさん】
「ハロー」
Qこれから何をしますか?
「居合道の練習に行きますカモン!」

ジェニールさんは週1回、唐津市の公民館で居合道を練習します。
張りつめた空気の中で黙々と剣術を学ぶジェニールさん。一見、簡単そうに見えますが…。

【中嶋記者】
「とっても重い。こんなに重い刀を振り回していたなんて…」

日本文化に親しもうと、ジェニールさんが居合道を始めたのは3年前。ALTの同僚も誘い、2人で稽古に励んでいます。

【同僚チェン・カビンさん】
「(居合道の魅力は)動き方。アニメの鬼滅の刃、呪術廻戦の感じ。かっこいい」
【教士七段梶山修先生】
「本当に言葉も良く分からない用語も良く分からないものを勉強して稽古して有段者になった素晴らしいこと」

居合道の競技人口は県内で52人。ジェニールさんが通う稽古会も現在は5人しかいません。

【教士七段梶山修先生】
「居合道界全体で(会員)少なくなってきている。いろいろな人に参加してもらいたい」
【ジェニールさん】
「バルバドスで居合道している人は自分以外にいない。侍文化は人気。居合道一番良いとバルバドス人に伝えたい」

ジェニールさんの出身地・バルバドスはカリブ海に浮かぶ島国。人口約28万人の小さな国です。

こちらはバルバドスの郷土料理、ライス・アンド・シチュー。レンズ豆入りの炊き込みご飯が特徴です。

【中嶋記者】
「冷たいアボカドと温かいご飯とビーンズとチキン、いろいろな味が合わさってとてもおいしい」

ジェニールさんが来日したのは7年前。元々は、「日本の歌舞伎を学びたい」という思いがありました。

【ジェニールさん】
「初めての夢。歌舞伎の仕事できるかな」

来日後、茶道や弓道など幅広く日本文化を学ぶ中で、“サムライ”を強く連想させる居合道に惹かれたといいます。

【ジェニールさん】
「刀を抜くことと切り付け血ぶり納刀とても面白い」

授業では、英語やバルバドスの文化はもちろん、居合道のことも伝えています。

【生徒】
「ジェニール先生が居合道しているのは知っていた。楽しそうな感じ」
「見たことはない。剣道みたいに気合を放つような感じ」

今後、さらに居合道での昇段を目指しているジェニールさん。将来は、県内の外国人で初となる居合道の指導者になりたいと話します。

【ジェニールさん】
「居合道の先生なりたい日本の文化継承できる」
「日本とバルバドスの両方の文化をみんなに伝えたい」
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