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国スポとは一体どんな大会?太平洋戦争の終結から80年近く経った日本の価値観の変化も【佐賀県】
2024/01/15 (月) 18:40
きょうから2日間、今年秋に佐賀で開催される国民スポーツ大会についての特集をお送りします。きょうはまず佐賀の国スポとは一体どんな大会なのか。48年ぶりの大規模なスポーツ事業の開催へ着々と準備が進んでいます。
去年5月、閉会式の会場となるSAGAアリーナが佐賀市にグランドオープン。今年開かれる国民スポーツ大会に向け、着々と準備が進んでいます。
【若楠国体入場行進】
「入場行進が始まった。北海道を先頭に全国から集まった総勢は1万5116人」
こちらは1976年、昭和51年に開かれた“若楠国体”です。秋季大会は6日間開かれ選手や監督約1万6千人が28競技で熱戦を繰り広げました。
期間中の観客数はのべ38万人を超え、選手が一般家庭に宿泊する「民泊」を取り入れながら地域ぐるみでおもてなしの工夫を重ねた”まごころ国体”として評価されました。
【佐賀県体育協会 東島敏隆理事長(当時)】
「佐賀県体育協会では10年後の(中略)第78回の大会を本県スポーツ振興の起爆剤になると考えまして、招致について決議したところでございます」
2度目の大会招致に動き始めたのは2013年。県体育協会が関係団体とともに大会開催の要望書を提出。県も招致を表明し、翌年に佐賀開催が事実上決まりました。
国民スポーツ大会は今年10月5日開幕します。そしてこれまで各県持ち回りで開催してきた「国民体育大会・国体」は今回から「国民スポーツ大会・国スポ」へと名称が変わります。その理由について、大会を主催する国民スポーツ大会委員会の山本浩委員長は太平洋戦争の終結から80年近く経った日本の価値観の変化にあると話します。
【山本委員長】
「もともと国民体育大会は戦後まもなく始まりましたけど、当時日本全国にスポーツ施設がたくさんあったが戦争の影響で破壊されたり、そういうことをやっている場合じゃないというので、長いこと教育との関わりが非常に強かったんですね。今の社会ではオリンピックやワールドカップ、世界選手権を例に引くまでもありませんけれども、多くの方々が楽しむという要素が非常に強く打ち出されて、そういう時代の背景を背中に感じながら体育という言葉をスポーツに変えていこうという社会の流れを受けた形で名称が変わったわけですね」
スポーツの価値を世界各国と分かち合い、スポーツを通じて協調していこうという理念から「国民スポーツ大会」へ。また、「健康」とのつながりも重要だといいます。
【山本委員長】
「開催の年、その前後は華やかなスポーツという彩が前面に出てくると思うんですけれども、健康ということも長い目で見ると大事にして頂ける大会になる、その起点になるのではないかなという期待がありますね」
そして出場者が獲得を目指すのが男女総合優勝の「天皇杯」。若楠国体で佐賀県勢は各競技で優秀な成績を収め「天皇杯」を獲得しました。山口知事は国スポでの獲得に意欲を示しています。
【山口知事】
「これって選手の中回っていくと県全体の大型団体戦なんですよ。「スポーツである限り1位を狙って全力をつくす、と。だから私は1位で、と言いたい」
一方、山本委員長は佐賀県の大会後について注目しています。
【山本委員長】
「日本のスポーツ界、あるいは国体を大事にしてきた方々にとっては『何かやってくれるんじゃないか』っていう強い期待感を持っていますから。私どもも非常に楽しみにしている大会なんですね」
今年秋に佐賀で開かれる国民スポーツ大会では県内20の市や町で38競技が行われ、各市町が競技会を運営します。
競技は県内すべての市町で開催されます。まずは県の東部を中心に見ていきます…
期間中、佐賀県を訪れる選手や監督、一般の観客ののべ人数は60万~80万人といわれています。16日は、地元の期待の声や受け入れ態勢についてお伝えします。
去年5月、閉会式の会場となるSAGAアリーナが佐賀市にグランドオープン。今年開かれる国民スポーツ大会に向け、着々と準備が進んでいます。
【若楠国体入場行進】
「入場行進が始まった。北海道を先頭に全国から集まった総勢は1万5116人」
こちらは1976年、昭和51年に開かれた“若楠国体”です。秋季大会は6日間開かれ選手や監督約1万6千人が28競技で熱戦を繰り広げました。
期間中の観客数はのべ38万人を超え、選手が一般家庭に宿泊する「民泊」を取り入れながら地域ぐるみでおもてなしの工夫を重ねた”まごころ国体”として評価されました。
【佐賀県体育協会 東島敏隆理事長(当時)】
「佐賀県体育協会では10年後の(中略)第78回の大会を本県スポーツ振興の起爆剤になると考えまして、招致について決議したところでございます」
2度目の大会招致に動き始めたのは2013年。県体育協会が関係団体とともに大会開催の要望書を提出。県も招致を表明し、翌年に佐賀開催が事実上決まりました。
国民スポーツ大会は今年10月5日開幕します。そしてこれまで各県持ち回りで開催してきた「国民体育大会・国体」は今回から「国民スポーツ大会・国スポ」へと名称が変わります。その理由について、大会を主催する国民スポーツ大会委員会の山本浩委員長は太平洋戦争の終結から80年近く経った日本の価値観の変化にあると話します。
【山本委員長】
「もともと国民体育大会は戦後まもなく始まりましたけど、当時日本全国にスポーツ施設がたくさんあったが戦争の影響で破壊されたり、そういうことをやっている場合じゃないというので、長いこと教育との関わりが非常に強かったんですね。今の社会ではオリンピックやワールドカップ、世界選手権を例に引くまでもありませんけれども、多くの方々が楽しむという要素が非常に強く打ち出されて、そういう時代の背景を背中に感じながら体育という言葉をスポーツに変えていこうという社会の流れを受けた形で名称が変わったわけですね」
スポーツの価値を世界各国と分かち合い、スポーツを通じて協調していこうという理念から「国民スポーツ大会」へ。また、「健康」とのつながりも重要だといいます。
【山本委員長】
「開催の年、その前後は華やかなスポーツという彩が前面に出てくると思うんですけれども、健康ということも長い目で見ると大事にして頂ける大会になる、その起点になるのではないかなという期待がありますね」
そして出場者が獲得を目指すのが男女総合優勝の「天皇杯」。若楠国体で佐賀県勢は各競技で優秀な成績を収め「天皇杯」を獲得しました。山口知事は国スポでの獲得に意欲を示しています。
【山口知事】
「これって選手の中回っていくと県全体の大型団体戦なんですよ。「スポーツである限り1位を狙って全力をつくす、と。だから私は1位で、と言いたい」
一方、山本委員長は佐賀県の大会後について注目しています。
【山本委員長】
「日本のスポーツ界、あるいは国体を大事にしてきた方々にとっては『何かやってくれるんじゃないか』っていう強い期待感を持っていますから。私どもも非常に楽しみにしている大会なんですね」
今年秋に佐賀で開かれる国民スポーツ大会では県内20の市や町で38競技が行われ、各市町が競技会を運営します。
競技は県内すべての市町で開催されます。まずは県の東部を中心に見ていきます…
期間中、佐賀県を訪れる選手や監督、一般の観客ののべ人数は60万~80万人といわれています。16日は、地元の期待の声や受け入れ態勢についてお伝えします。
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