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“チャンス”期待の声も 国スポの輸送手段や宿泊の対策は?「期待」と「課題」について【佐賀県】

2024/01/16 (火) 18:35

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今年秋に佐賀県で開催される国民スポーツ大会について大会のみどころなどを2日間にわたりお伝えしています。
2日目のきょうは期待と課題についてです。
48年ぶりとなる国スポでは大会期間中の選手と監督だけで2万2千人、一般の観客など合わせると、のべ60万人から80万人が県内を訪れるとみられています。
そうした中、課題となるのが参加者の輸送手段と宿泊施設です。どのような対策が考えられているのでしょうか?

開会式や陸上競技などが行われるのが、今年5月、佐賀市にグランドオープンした、SAGAアリーナを含むSAGAサンライズパークです。

【リポート・原竹凌太朗】
「きょうはバルーナーズ対長崎ヴェルカの九州ダービーということで、SAGAアリーナ周辺は多くの人で賑わっています。」

【長崎県波佐見町から】
「長崎県から。車で。駐車場は佐賀駅の裏のところの広い駐車場に停めて歩いてきました」

【長崎県佐世保市から】
「私、佐世保からなんですけど、JRで佐賀駅まで来て、佐賀駅前から市営バスに乗ってきました。公共交通機関を使うにはバスは目の前に停まりますし、アクセスは良かったです。」

大型イベント時の一般来場者用の駐車場はないことから通常時は駅からの徒歩か公共交通機関、近くの商業施設からのパークアンドライドなどが主な来場手段となっています。
一方、国体規模の大会に対応できるような駐車場を持つ競技施設は全国的にもないのが現状。
総合開会式だけでも万単位の人が参加するため、これまでと違った対応が求められています。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「国スポの総合開会式、10月5日ですけれども、そちらの方は2万人を超える方たち、これまでのサンライズパークでのイベントそういったものを超えてくるような通常ではないようなオペレーションを考えなくてはいけないのかなと思っています」

そこで考えられているのが大型バスを使った大規模な計画輸送です。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「大型バスで計画的に、時間帯とかもしっかり決めた上で計画的に輸送するということを考えておりまして、その中でサンライズパークから徒歩15分圏内のところであのバスを乗降していただいて、そこからはちょっと歩いていただく」

現在の計画では440台のバスが投入される見込みですが、駐車スペースの確保も8割ほどは確保出来ているといいます。
しかし、大会会場は東西南北に向かう主要な国道が交わっています。

開会式などでは渋滞の可能性があり、道路を管理する国や自治体、バス・タクシーといった公共交通機関の関係者などを集めた会議も開かれていて、「1日500人必要と聞いている警備員の確保が課題」、「早めの情報提供を」といった意見も出されていました。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「具体的にあの何月何日のいつぐらいの時間帯はこういったことでちょっと混み合います。ということを具体的に説明して、皆さんに繰り返してお知らせすることで、皆さんに対応を取っていただければなと思います。」

また、人の「移動」だけでなく、人の「宿泊」にも課題が見えてきています。
佐賀市街から車で約30分の場所にある古湯温泉。
ぬるぬるとした肌触りのいい泉質から「ぬる湯」と呼ばれ親しまれてきました。

【富士まちづくり協議会 吉浦明さん】
「古湯温泉を全国に知らしめるというのが、一番、国スポ全障スポに期待すること。旅館の方も全力で歓迎すると」

13ある旅館は、国スポではほぼすべてが選手や関係者の受け入れを検討。
また、近くにはスポーツや企業の合宿を想定して作られた古湯キャンプもあり、最大で140人が一度に泊まることができます。
町の人たちは、多くの人が訪れる国スポをチャンスだと考えています。

【吉浦明さん】
「国スポが終わっても古湯温泉を忘れずにまた1回2回と遊びに来てもらいたい。大きな旅館街に発展してくだろうと期待している」

【リポート・中俣 理子】
「大会期間中は客が集中するため宿泊施設をどう確保するかが課題となっています」

県は、国スポで行う38競技で、のべ17万人の宿泊を見込み、のべ21万6000人分の宿泊を確保しようとしていますが、県内の客室は約9500室と全国で最も少ない状況です。
できるだけ多くの人に県内に泊まってもらうため、県が行っている工夫のひとつが会期前競技の実施です。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「これまでの開催県だと4~6という数だったが佐賀県は12競技に」

会期前競技数は過去最多。
参加者ものべ17万人のうちの5万人以上にあたります。
また宿泊料金についても佐賀独自の工夫が。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「SAGA2024では上限額を1万8000円にする」

従来、1人1万5000円の上限を、3000円引き上げたことで宿泊出来る施設の対象が広がり現在、目標としていたのべ21万6000人分の宿泊のうち約9割にあたる19万5000人分を確保。
このうち約7割を県内で用意しています。

【佐賀県SAGA2024施設調整チーム 遠藤彰リーダー】
「佐賀で開かれるのは50年に一度なので佐賀に良い印象を持っていただいてまた来たいなと思っていただけるように準備していきたい」
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