2024/03/13 (水) 18:40

福祉について学ぶ神埼市の高校生が自ら考えたスケジュールやレクリエーションを通して高齢者施設の運営を体験しました。

【リポート・橋爪和泉】
「鳥栖市の高齢者施設です。体操の指導にあたっているのは施設の職員…ではなく神埼清明高校の高校生です！」

身体機能を向上させる柔道整復師、歯の状態をチェックする歯科衛生士など、8つの職種に分かれてデイサービスを運営したのは神埼清明高校の2年生14人です。

【高校生】
「何人か（利用者の）隣に付けるようにしておくので、よろしくお願いします」
【職員】
「はーい」

きょう1日のスケジュールなどを企画し、施設を運営するのは高校生たち。職員はサポートに徹します。

【ひまわりの園デイサービスセンター 轟幸恵主任】
「リアルに体験してもらうことが一番だと思う。本当にやりがいをもって私たちも仕事をしているので、（将来に向け）いいようにイメージしてもらえれば」

この取り組みは、介護人材の離職を防ぐため働き始める前に、現場の判断や複数ある職種との連携を理解してもらおうと企画されたものです。昼食を終えると、高校生たちは自ら考えたレクリエーションを通して利用者と交流を深めていました。

【神埼清明2年 石松凛さん】
「利用者の方が体操の時どんな動きになりがちか分かったので「もっとこういう声かけをした方がいいんじゃないか」などすごく勉強になった」
【神埼清明2年 井上凜花さん】
「1人1人と向き合って喜んでもらえるような歯科衛生士になりたい」

高校生たちは来年1月、介護福祉士の国家試験に臨み、医療や福祉の道に進むということです。