2024/08/27 (火) 18:09

非常に強い台風10号は、奄美市の東を北北西へ進んでいて、台風が予報円の中心付近を進むと今週金曜日30日頃に佐賀県に最も接近する見込みです。

非常に強い台風10号は27日午後5時には鹿児島県・奄美市の東約90キロにあって、ゆっくりとした速さで北北西へ進んでいます。
中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルとなっています。
佐賀地方気象台によりますと、台風10号は、30日頃に佐賀県に最も接近する見込みで、県内ではあさって29日から30日頃にかけて海上を中心に非常に強い風が吹き、うねりを伴い大しけとなって警報級の高潮になるおそれがあります。

29日の最大風速は陸上で20メートルと予想され、予想される雨の量は、29日午後6時からの24時間で平年の8月1カ月分の降水量を大きく超える300ミリとなっています。
28日から29日にかけては警報級の大雨、暴風となるおそれがあります。
今回の台風は“コンパクト”であることが特徴で突然の暴風や豪雨のおそれがあるとして、気象台は土砂災害、河川の増水・氾濫や低い土地の浸水などに備えて早めの対策を呼びけています。

続いて交通情報です。
JR九州は28日県内を通る全ての路線について通常通り運行する予定ですが、29日以降、計画運休や長時間の運転見合わせをする可能性があるとしています。
また空の便についても全日空は29日と30日、佐賀空港を発着する便が欠航となる可能性があるとしています。

発達しながら九州に接近している“非常に強い”台風第10号。
改めて県内への影響について見ていきます。
気象台によりますと県内の陸上での最大風速は28日は12メートル、29日は20メートルと予想されています。
最大瞬間風速だと29日は35メートルの予想です。
台風が佐賀県に最接近すると見られる30日の予想風速はまだ発表されていませんが、気象台はさらに風が強まるおそれがあるとしています。
また県内の雨量はいずれも多い所で28日午後6時から29日午後6時までの24時間で120ミリ、29日午後6時から30日の午後6時までの24時間では300ミリと予想されています。
平年の8月1カ月の雨量が約250ミリですので、これをはるかに超えるおそれがあります。
早めの備えをお願いします。