2025/03/26 (水) 18:40

県立美術館で開催中の「写実絵画の精鋭展」作品の見どころをシリーズでお伝えしています。今回はセピアの色合いが特徴の森本草介についてです。

【ホキ美術館 保木博子館長】
「この作品は森本草介の「未来」という作品になります。唯一ブルーのブラウスを着ているモデルさんがいる作品になります。先生が生前よくおっしゃっていたのは「僕の目はセピア色のレンズが入っているんだよ」というくらいセピア色がとても美しいと思っていらっしゃったので」

1937年、ホキ美術館がある千葉県に生まれた森本はこの作品を描いているとき、東日本大震災が発生しました。

【ホキ美術館 保木博子館長】
「他の絵の具がついて汚れてしまったんだけど、それでも拭うことによってそれがきれいになったので、将来への希望を含めて「未来」という作品をタイトルにしたそうです」

次回は野田・森本の次の世代として活躍する画家。皮膚の質感や人がその空間にいた痕跡を精細に表現した小尾修を紹介します。