佐賀のニュース
小城市と多久市の病院が合併「公立佐賀中央病院」現場や地域住民の思い【佐賀県】
2025/06/24 (火) 18:40

小城市と多久市にある2つの公立病院が、7月から統合され新しい病院となります。地域の医療が大きく変わろうとする中、現場のスタッフや地元住民の思いを聞きました。
【多久市立病院の患者】
「ほかの病院行ったことなかけんが。ここだけやけんが。何があってもここやけん」
【小城市民病院の患者】
「看護師さんたちみんないい人ばかりで優しい。それで長生きしたんじゃないのかね…」
多久市の「多久市立病院」と、小城市の「小城市民病院」。長年、地域の住民に寄り添い、愛されてきた2つの病院が、7月に「公立佐賀中央病院」として生まれ変わります。
小城市にある小城市民病院は昭和26年に開設され、内科・外科・小児科など幅広く地域の医療を支えてきました。
一方、現在の建物ができたのは昭和58年・1983年で、今年で築42年。建物の老朽化が目立っていました。
【小城市民病院看護師】
「雨漏りや配管の不備、お湯が出なかったりエレベーターが動きにくかったり。さまざまな障害がでている。その中でいろいろ調整をしながらなんとか今まで来たという感じ」
また、多久市の多久市立病院も築48年。建物の老朽化に加えて医師や看護師の確保も年々難しくなっていました。
【多久市立病院看護師】
「時代のニーズにあったというか(患者が)高齢化しているので、その分労働力不足を感じる」
佐賀県では1998年以降、医師の数は年々増加しています。しかし、医師が特定の地域や診療科に偏っていることで十分な医療体制を維持していくことが難しくなっています。そのため地域の中小病院では今も人手不足が続いています。そんな中、地域とのつながりが現場を支えていました。
【多久市立病院看護師】
「あれは東原庠舎西渓校の生徒たちが病院のスタッフに向けて贈ってくれたメッセージ」
多久市立病院の隣にある小中一貫校の子供たちがコロナ禍から窓にメッセージを貼るように。
【多久市立病院看護師】
「初めはびっくりした。あたたかいメッセージで子供たちの気持ちがとてもうれしかった」
新しい病院は多久市の東多久町に設立。市民は…
【小城市民】
「場所が少し離れているということもあって利用しづらいかな…」
【小城市民】
「人口の変化もあるのでしょうがないことなのかなと思う。多久に大きい病院が少ないので、大きい病院が多久のほうに移動することによって、緊急の時にいいのかなと感じる」
新病院は小城市民病院と多久市立病院の中間地点にあり、元の病院からどちらも車で約10分くらいの場所にあります。建物は免震構造の4階建て。病床は140床で、内科や外科、眼科など20の診療科目が設置されます。従来より幅広い診療が可能となり、より専門的な治療を受けられるようになりました。
【小城市民病院 尾形徹院長】
「これまでは専門の診療科がある程度限られていたが、今後新しい病院はそれぞれの診療科で専門的な診断ができるようになるので、患者さんにとっても非常に方針を決めやすい」
また災害時の対応も強化されています。
【戸川アナウンサー】
「新病院は水害に備え、敷地を2~3mかさ上げしています」
このほか、屋上にはヘリポートも完備しています。病院統合に携わった小城市の担当者は…
【小城市健康福祉課 西田浩二副課長】
「今後継続して20年30年、安定した医療を提供できるというところを第一の目的に建て替え統合しているので、引き続き両市の医療を支えられる病院を地域医療の一角として頑張ってもらえたら」
長く通い続けてきた患者にとっては病院との別れに寂しさもあります。
しかし、新しい病院でも顔なじみの医師や看護師が働き続けることに安心感を覚える人も少なくありません。
【小城市民病院の患者】
「向こう(新病院)でも先生たちと一緒にお世話になることができるから、その辺は安心している」
建物や場所は変わってしまいますが、地域の医療を支える人たちの患者に向き合う姿勢は新しい場所でも続いていきます。
【公立佐賀中央病院 佐藤清治院長】
「病院の近くに住んでみたいな」「その方が安心かな」と思ってもらって、この周辺に人が集まる。そうした形になることが一番の目標。この「病院を中心とした街づくり」そういった形で地域とつながっていければ」
小城市と多久市の公立病院は6月末に閉院され、入院患者は7月1日に新しい病院へ。公立佐賀中央病院は7月7日に開院します。
【多久市立病院の患者】
「ほかの病院行ったことなかけんが。ここだけやけんが。何があってもここやけん」
【小城市民病院の患者】
「看護師さんたちみんないい人ばかりで優しい。それで長生きしたんじゃないのかね…」
多久市の「多久市立病院」と、小城市の「小城市民病院」。長年、地域の住民に寄り添い、愛されてきた2つの病院が、7月に「公立佐賀中央病院」として生まれ変わります。
小城市にある小城市民病院は昭和26年に開設され、内科・外科・小児科など幅広く地域の医療を支えてきました。
一方、現在の建物ができたのは昭和58年・1983年で、今年で築42年。建物の老朽化が目立っていました。
【小城市民病院看護師】
「雨漏りや配管の不備、お湯が出なかったりエレベーターが動きにくかったり。さまざまな障害がでている。その中でいろいろ調整をしながらなんとか今まで来たという感じ」
また、多久市の多久市立病院も築48年。建物の老朽化に加えて医師や看護師の確保も年々難しくなっていました。
【多久市立病院看護師】
「時代のニーズにあったというか(患者が)高齢化しているので、その分労働力不足を感じる」
佐賀県では1998年以降、医師の数は年々増加しています。しかし、医師が特定の地域や診療科に偏っていることで十分な医療体制を維持していくことが難しくなっています。そのため地域の中小病院では今も人手不足が続いています。そんな中、地域とのつながりが現場を支えていました。
【多久市立病院看護師】
「あれは東原庠舎西渓校の生徒たちが病院のスタッフに向けて贈ってくれたメッセージ」
多久市立病院の隣にある小中一貫校の子供たちがコロナ禍から窓にメッセージを貼るように。
【多久市立病院看護師】
「初めはびっくりした。あたたかいメッセージで子供たちの気持ちがとてもうれしかった」
新しい病院は多久市の東多久町に設立。市民は…
【小城市民】
「場所が少し離れているということもあって利用しづらいかな…」
【小城市民】
「人口の変化もあるのでしょうがないことなのかなと思う。多久に大きい病院が少ないので、大きい病院が多久のほうに移動することによって、緊急の時にいいのかなと感じる」
新病院は小城市民病院と多久市立病院の中間地点にあり、元の病院からどちらも車で約10分くらいの場所にあります。建物は免震構造の4階建て。病床は140床で、内科や外科、眼科など20の診療科目が設置されます。従来より幅広い診療が可能となり、より専門的な治療を受けられるようになりました。
【小城市民病院 尾形徹院長】
「これまでは専門の診療科がある程度限られていたが、今後新しい病院はそれぞれの診療科で専門的な診断ができるようになるので、患者さんにとっても非常に方針を決めやすい」
また災害時の対応も強化されています。
【戸川アナウンサー】
「新病院は水害に備え、敷地を2~3mかさ上げしています」
このほか、屋上にはヘリポートも完備しています。病院統合に携わった小城市の担当者は…
【小城市健康福祉課 西田浩二副課長】
「今後継続して20年30年、安定した医療を提供できるというところを第一の目的に建て替え統合しているので、引き続き両市の医療を支えられる病院を地域医療の一角として頑張ってもらえたら」
長く通い続けてきた患者にとっては病院との別れに寂しさもあります。
しかし、新しい病院でも顔なじみの医師や看護師が働き続けることに安心感を覚える人も少なくありません。
【小城市民病院の患者】
「向こう(新病院)でも先生たちと一緒にお世話になることができるから、その辺は安心している」
建物や場所は変わってしまいますが、地域の医療を支える人たちの患者に向き合う姿勢は新しい場所でも続いていきます。
【公立佐賀中央病院 佐藤清治院長】
「病院の近くに住んでみたいな」「その方が安心かな」と思ってもらって、この周辺に人が集まる。そうした形になることが一番の目標。この「病院を中心とした街づくり」そういった形で地域とつながっていければ」
小城市と多久市の公立病院は6月末に閉院され、入院患者は7月1日に新しい病院へ。公立佐賀中央病院は7月7日に開院します。
|
|
- キーワードから探す
佐賀のニュース
特集ニュース
DAILY NEWSランキング
こちらもおすすめ
全国のニュース FNNプライムオンライン
-
「自治体も人材確保が厳しい時代に…」ワークライフバランスを重視するために行政が取り入れた”選択的週休3日制” 労働環境の改善が市民サービスの向上につながることを目指し
2025/06/25 (水) 05:00 -
暑さとジメジメ急な変化『熱中症』危険高まる自立神経の乱れ 早めの水分補給やシャワーで対策【医師解説】
2025/06/25 (水) 05:00 -
激増「スーツケース放置」街中でも ホテルの廃棄費用「年15万円」にも 訪日観光客が”買い替え”放置か
2025/06/25 (水) 05:00 -
日本四大あやめ園・五十公野公園のハナショウブ見頃に!梅雨の晴れ間…可憐に咲く花々楽しむ「素敵」「種類多くびっくり」 新潟・新発田市
2025/06/25 (水) 05:00 -
2人死亡のひき逃げ87歳男に反省の色あまり見られず 「ぶつかったかどうかはわからなかった」 証言は二転三転し被害者親子の年齢も覚えておらず 遺族に伝えたいことは「別にない」と一言
2025/06/25 (水) 05:00