2025/07/14 (月) 18:40

甲子園への切符をかけた夏の高校野球佐賀大会。ベスト8が出そろう14日は、全国が注目するピッチャーが登場。2年ぶりの優勝に向け、どんな投球を見せたのでしょうか？

【リポート・吉冨綾花】
「準々決勝進出をかけた3回戦。前の試合、大量得点で勢いに乗る鳥栖工業か、終盤から追い上げ勝利をつかんだ粘りの敬徳か、このあとプレイボールです」

鳥栖工業の先発は3年・松延響。
2年前には兄・晶音さんとバッテリーを組んで甲子園に出場。
全国で1勝を上げた選手です。

その松延に対し、敬徳は初回、ヒットとフォアボールでいきなり満塁のチャンスを作ると、バッターは5番・藤森。
相手のエース・松延の立ち上がりを攻め、1点を先制します。
しかし、大崩れはしない松延。
140キロを超える真っすぐやキレのある変化球で敬徳の打線を抑えます。
すると鳥栖工業は3回、相手のエラーの間に同点に追いつくと…

1対1で迎えた7回、1アウト1塁から3番竹谷。
右中間への当たりでランナーが一気にホームへ。勝ち越しに成功します。

2点差で迎えた9回。鳥栖工業はエースの松延がこの回もマウンドへ。
追い詰められた敬徳は、1アウト1塁2塁から代走の相良と8番松永がダブルスチール。
鳥栖工業・松延から同点のチャンスを作ります。
このあと2アウト満塁となり、バッターは2番・吉田。
鳥栖工業の松延が1失点で完投勝利。
3対1で鳥栖工業が準々決勝進出を決めました。

【鳥栖工業高校 松延響主将】
「気持ちで投げたっていうのが1番。点は絶対にやらないって自分で決めていたので、得点圏にランナーが行ったところで、ギアを上げて。攻めるピッチングをしました。1年生の岡部が守備の面でファインプレーを2回してくれたので自分も抑えて流れを持ってこないといけないっていうのがありました」

このほかの試合結果です。
第2試合は佐賀北が小城に12対0で勝利。
第3試合は佐賀学園が神埼に7対2で勝利し、ベスト8進出を決めています。