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「誰かに夢を」2年目の“消防士カレンダー”撮影舞台裏 人手不足に一役【佐賀県】
2025/09/11 (木) 18:16

離島を含む地方で消防士の人手不足が続く中、全国各地の消防本部が協力し消防士をモデルにカレンダーを作り魅力を発信する取り組みが行われています。佐賀から始まったこの活動、2年目の今年も県内で撮影会が行われました。
カメラの前でポーズをとっているのは、プロのモデルではなく現役の消防士です。
8月、武雄市の杵藤地区消防本部では消防士カレンダーの撮影会が行われました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「募集をしているけど受ける人がいない状況が続いているので何かしら広報活動をしたい」
【杵藤地区消防本部 八尋わか菜さん】
「女性消防士が少ないということを皆さんにもう少し知ってほしい。女性消防士だけのページができればいいなと思って」
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「“消防はひとつ”という日本消防の輪がどんどん広がっていくのが身に染みて感じて最高だった」
モデルとして全国から集まった約20人の消防士は、それぞれ強い思いを胸にカメラと向き合っていました。
【小田聖志郎さん】
「消防士カレンダー2026のモデルさんの面談に入っていきたいと思います」
プロジェクトの発起人である武雄市在住の元消防士・小田聖志郎さんは撮影会に向け今年7月、モデルとなる消防士のオンライン面談を行いました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「消防だけでなく島を盛り上げていきたいというのもやっぱりある。島に帰ってくる後輩たちに向けても」
プロジェクトに初めて参加した大野良太さん、消防士歴9年、鹿児島県の離島・沖永良部島の消防本部で勤務しています。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「消防士カレンダーというのにぜひ参加して、沖永良部与論地区の消防を全国に発信したいと思い応募した」
島の人口減少にあわせ消防本部の職員も定数割れしている状況で、自身もSNSを使って広報に力を入れているといいますが、採用につながる新たな方法を模索していました。
【小田さん】
「大野さん救命士も持ってるんですか?」
【大野さん】
「救命士も持っています」
【小田さん】
「救急隊のショットも撮りたいので、もしよかったら救急の服も持参いただいてよろしいですか?」
【大野さん】
「わかりました」
またこちらの男性は秋田県から去年に続き2回目の参加です。
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「身近な人からたくさんの言葉をいただいたり、SNSを通じて普段関わることのできないような人からもコメントをいただいた。自分自身いただいた言葉が宝物になった」
職場内でも反響が大きく管轄の消防署全署でカレンダーが掲載されたといいます。
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「カレンダーを見た人たちが“消防士ってかっこいい”“消防士になりたい”そういう願いを持つことによって、消防士の人材確保やエンゲージメントの向上につながると考えている。僕自身が誰かに夢を与えられる存在になりたい」
消防士カレンダーは消防の発信やチャリティーを目的に世界各国で取り組まれていて、小田さんは全国各地の消防本部の協力を得て去年、現役消防士が写ったカレンダーを製作しました。
日本では初めての試みとなり売り上げの120万円は能登半島地震の被災地である石川県に寄付されました。1年目の反響を聞いてみると…
【小田聖志郎さん】
「本当にびっくりしたが、いきなり連絡があった去年のモデルから。“君のことを消防士カレンダーで知って採用試験を受けに来た子がいたよ”と言われたそうで、とても本人は喜んでいた」
憧れの職業の一つでもある消防士ですが、少子高齢化などを背景に採用試験を受ける人や若手の減少がここ数年で顕著に現れてきた地域もあるといいます。
この消防士カレンダーはただ格好いい消防士の姿を撮影しているわけではなく、さまざなまなメッセージが込められています。例えばこの3人のショットは…
【小田聖志郎さん】
「救急件数の増加が社会問題になっている。救急隊は3人で出動するので、3人の救急隊のショットを撮ろうかなと」
そこには大野さんの姿も…
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「思ったより緊張した…。自分の地元の消防署のことを考えるとやっぱりもっとできるんじゃないかと。それでまた緊張した」
そしてこちらのショットは…
【小田聖志郎さん】
「空の救助と陸の救助が連携する、山岳救助で。ヘリの制服と地上の救助隊のショットとかしたら…」
今回は和歌山県から防災航空隊の隊員が初めて参加しました。さらにこの日は…
去年に続き2回目の参加となる杵藤地区消防本部の川崎消防長と初参加となる鳥栖・三養基地区消防本部の西山消防長の姿もありました。
【杵藤地区消防本部 川崎学消防長】
「去年も撮影をして、職員のやる気も結構出てきた」
【鳥栖・三養基地区消防本部 西山伸一消防長】
「少しでも多くの人に見ていただき、ぜひ同じ仲間として頑張っていきたいということのPRになれば」
この日、モデルはもちろん全国からボランティアも集まり総勢50人を超えるメンバーで行われた撮影会。撮影の合間には各消防本部で情報を共有していました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)】
「所属によって救急のやり方、出動のしかた、勤務体制とかも全然違うので、それをまた地元に帰って何か生かせることがあったら生かしていきたい」
【杵藤地区消防本部 八尋わか菜さん】
「また来年は全国の女性消防士がこうやってがモデルになって、市民に女性も活躍できると知らせる機会になればいいな」
【小田聖志郎さん】
「例えば自分の地元の職員の採用率を増やしたいとか、もっと憧れの職業としての順位をあげたいとかそれぞれの思いがあるので、この消防士カレンダーを通じてその思いが達成できるよう願っている。あくまで日本の消防の発展につなげるという最初の理念を忘れないようにして、全国の消防士たちをくっつけて良いムーブメントを起こしたいと思っている」
すべては日本の消防の発展のため。2026年の消防士カレンダーは数量限定で11日から予約販売が始まっています。
2026年の分はこの壁掛けタイプに加え卓上タイプの2種類があります。
カレンダーは数量限定でそれぞれ税込2200円、公式ホームページやアマゾンなどで、11日から予約販売が始まっています。
カメラの前でポーズをとっているのは、プロのモデルではなく現役の消防士です。
8月、武雄市の杵藤地区消防本部では消防士カレンダーの撮影会が行われました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「募集をしているけど受ける人がいない状況が続いているので何かしら広報活動をしたい」
【杵藤地区消防本部 八尋わか菜さん】
「女性消防士が少ないということを皆さんにもう少し知ってほしい。女性消防士だけのページができればいいなと思って」
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「“消防はひとつ”という日本消防の輪がどんどん広がっていくのが身に染みて感じて最高だった」
モデルとして全国から集まった約20人の消防士は、それぞれ強い思いを胸にカメラと向き合っていました。
【小田聖志郎さん】
「消防士カレンダー2026のモデルさんの面談に入っていきたいと思います」
プロジェクトの発起人である武雄市在住の元消防士・小田聖志郎さんは撮影会に向け今年7月、モデルとなる消防士のオンライン面談を行いました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「消防だけでなく島を盛り上げていきたいというのもやっぱりある。島に帰ってくる後輩たちに向けても」
プロジェクトに初めて参加した大野良太さん、消防士歴9年、鹿児島県の離島・沖永良部島の消防本部で勤務しています。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「消防士カレンダーというのにぜひ参加して、沖永良部与論地区の消防を全国に発信したいと思い応募した」
島の人口減少にあわせ消防本部の職員も定数割れしている状況で、自身もSNSを使って広報に力を入れているといいますが、採用につながる新たな方法を模索していました。
【小田さん】
「大野さん救命士も持ってるんですか?」
【大野さん】
「救命士も持っています」
【小田さん】
「救急隊のショットも撮りたいので、もしよかったら救急の服も持参いただいてよろしいですか?」
【大野さん】
「わかりました」
またこちらの男性は秋田県から去年に続き2回目の参加です。
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「身近な人からたくさんの言葉をいただいたり、SNSを通じて普段関わることのできないような人からもコメントをいただいた。自分自身いただいた言葉が宝物になった」
職場内でも反響が大きく管轄の消防署全署でカレンダーが掲載されたといいます。
【湖東地区消防本部(秋田)樋渡奈瑠人さん】
「カレンダーを見た人たちが“消防士ってかっこいい”“消防士になりたい”そういう願いを持つことによって、消防士の人材確保やエンゲージメントの向上につながると考えている。僕自身が誰かに夢を与えられる存在になりたい」
消防士カレンダーは消防の発信やチャリティーを目的に世界各国で取り組まれていて、小田さんは全国各地の消防本部の協力を得て去年、現役消防士が写ったカレンダーを製作しました。
日本では初めての試みとなり売り上げの120万円は能登半島地震の被災地である石川県に寄付されました。1年目の反響を聞いてみると…
【小田聖志郎さん】
「本当にびっくりしたが、いきなり連絡があった去年のモデルから。“君のことを消防士カレンダーで知って採用試験を受けに来た子がいたよ”と言われたそうで、とても本人は喜んでいた」
憧れの職業の一つでもある消防士ですが、少子高齢化などを背景に採用試験を受ける人や若手の減少がここ数年で顕著に現れてきた地域もあるといいます。
この消防士カレンダーはただ格好いい消防士の姿を撮影しているわけではなく、さまざなまなメッセージが込められています。例えばこの3人のショットは…
【小田聖志郎さん】
「救急件数の増加が社会問題になっている。救急隊は3人で出動するので、3人の救急隊のショットを撮ろうかなと」
そこには大野さんの姿も…
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)大野良太さん】
「思ったより緊張した…。自分の地元の消防署のことを考えるとやっぱりもっとできるんじゃないかと。それでまた緊張した」
そしてこちらのショットは…
【小田聖志郎さん】
「空の救助と陸の救助が連携する、山岳救助で。ヘリの制服と地上の救助隊のショットとかしたら…」
今回は和歌山県から防災航空隊の隊員が初めて参加しました。さらにこの日は…
去年に続き2回目の参加となる杵藤地区消防本部の川崎消防長と初参加となる鳥栖・三養基地区消防本部の西山消防長の姿もありました。
【杵藤地区消防本部 川崎学消防長】
「去年も撮影をして、職員のやる気も結構出てきた」
【鳥栖・三養基地区消防本部 西山伸一消防長】
「少しでも多くの人に見ていただき、ぜひ同じ仲間として頑張っていきたいということのPRになれば」
この日、モデルはもちろん全国からボランティアも集まり総勢50人を超えるメンバーで行われた撮影会。撮影の合間には各消防本部で情報を共有していました。
【沖永良部与論地区消防本部(鹿児島)】
「所属によって救急のやり方、出動のしかた、勤務体制とかも全然違うので、それをまた地元に帰って何か生かせることがあったら生かしていきたい」
【杵藤地区消防本部 八尋わか菜さん】
「また来年は全国の女性消防士がこうやってがモデルになって、市民に女性も活躍できると知らせる機会になればいいな」
【小田聖志郎さん】
「例えば自分の地元の職員の採用率を増やしたいとか、もっと憧れの職業としての順位をあげたいとかそれぞれの思いがあるので、この消防士カレンダーを通じてその思いが達成できるよう願っている。あくまで日本の消防の発展につなげるという最初の理念を忘れないようにして、全国の消防士たちをくっつけて良いムーブメントを起こしたいと思っている」
すべては日本の消防の発展のため。2026年の消防士カレンダーは数量限定で11日から予約販売が始まっています。
2026年の分はこの壁掛けタイプに加え卓上タイプの2種類があります。
カレンダーは数量限定でそれぞれ税込2200円、公式ホームページやアマゾンなどで、11日から予約販売が始まっています。
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