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オスプレイの騒音がコハダ漁に影響?漁業者からは不安の声 現場を取材【佐賀県】
2025/10/07 (火) 18:18
8月に17機全ての移駐が完了した陸上自衛隊のオスプレイ。9月末には夜間飛行訓練が始まりましたがその騒音の影響が懸念されている漁があります。現場を取材しました。
9月初めごろから始まったノリ網の支柱立て。ノリの養殖シーズン前に毎年行われます。しかし、その光景には変化も…
7月から配備が始まった陸上自衛隊オスプレイ。
佐賀駐屯地に17機が配備され、1日あたり約16回の離着陸が行われます。
主な飛行ルートは有明海の上空です。
【地元漁師A】
「カニがね、大きくなった粒が大きくなったね。このカタ(甲羅)がこれやったらお客さんも満足するやろ」
有明海の南西部にある太良町の竹崎漁港。
午前11時ごろ、早朝に海に出た漁船が漁を終え続々と戻ってきました。船のいけすやかごにはカニやエビなどのほか約10センチ程の魚が。
江戸前寿司の光物としても知られるコハダです。
関東で取り扱われるコハダの約3割が竹崎漁港から出荷されていて、去年は100トンほどを水揚げしました。
コハダは警戒心が強く音に敏感な魚のため、海面近くにいる群れを見つけたら船のエンジンを止めて手漕ぎで近づき、投網で捕まえます。
しかし漁業者は今年の漁獲量は厳しいと口々に話します。
【地元漁師B】
「どこ行ってもコハダがおらんでから、その辺行って、熊本県に行って。そいでまた潜水会の方に回って、もう帰ってきたところ」
【地元漁師C】
「おとといまで獲れよったとよ。めっちゃ獲れよった。今潮の流れが小っちゃかけんが魚もあんまり働きよらんけん出てこんとやろ、隠れて」
天候や潮の流れなどの影響もありますが、それだけではないと言います。
【地元漁師B】
「魚自体少なくなっているけどオスプレイも関係あっとですよ。魚が沈んでしまうけんですね。その辺にオスプレイが来れば。コハダがいるところに来れば。」
Q.実感はある?
「ありますあります。まあ、オスプレイじゃなくても民間機が通っただけでもですねいなくなってしまうときもある」
【地元漁師C】
「大村に行きよるとは自宅から何回か見たことある」
Q.その時、音は聞こえた?
「聞こえる聞こえる。もう多分、仕事しよったら一発でダメ。そこにおったらね、魚が。佐賀空港のところがでっかか川が通っとるたいね。筑後川とか六角川とかさ。そこでコハダが産卵ばすっけんがですよ。獲る獲らんは別として産卵すっととかに影響せんかなて思うて。年々減りようけんがさ」
竹崎漁港で26年間漁を続ける寺田一人さん、46歳。
【投網漁師 寺田一人さん】
「ダメかなーってこの辺熊本港の近くまで行ってずーっとこう見ながらで、この辺また探して空港の前らへんに来たとかな」
寺田さんら竹崎港で投網漁を行う約20人は、九州防衛局からの依頼で去年から漁の記録を付けています。
【野口】
「漁に出たかどうか」
【寺田さん】
「何時出て、何時帰ってきて何がどのくらい獲れたとか」
また、給油した燃料の量や網を投げた回数や場所、上空を通った自衛隊機や民間機などについても記録に残します。
【投網漁師 寺田一人さん】
「どんくらいの頻度で飛ぶのか、とか高さはどうなのかとか結構話は出てますよ、最初から。防衛省への要望とかは話し合いしてますからね。こんな感じで、とか言って。あとはその辺がこう、反映されて出てくるのかまだはっきりわからんし」
オスプレイの飛行訓練開始からまだ日が浅いためコハダの漁獲量とオスプレイの騒音の因果関係はまだはっきりしていないということですが、漁業者からは不安の声が聞かれます。
Q.今後の懸念や不安は?
【投網漁師 寺田一人さん】
「結構ありますね。今年こんくらいコハダ厳しかったんで生きものやけん、どうしてもね。生きもの相手でねどうなるかはわからない。天気も、この暑さもやし、で、オスプレイも、って感じじゃないですかね」
コハダ漁にオスプレイが影響しているのか、していないのかは分かっていません。九州防衛局は、来年度も漁業者に漁の記録を提出してもらう方針です。
9月初めごろから始まったノリ網の支柱立て。ノリの養殖シーズン前に毎年行われます。しかし、その光景には変化も…
7月から配備が始まった陸上自衛隊オスプレイ。
佐賀駐屯地に17機が配備され、1日あたり約16回の離着陸が行われます。
主な飛行ルートは有明海の上空です。
【地元漁師A】
「カニがね、大きくなった粒が大きくなったね。このカタ(甲羅)がこれやったらお客さんも満足するやろ」
有明海の南西部にある太良町の竹崎漁港。
午前11時ごろ、早朝に海に出た漁船が漁を終え続々と戻ってきました。船のいけすやかごにはカニやエビなどのほか約10センチ程の魚が。
江戸前寿司の光物としても知られるコハダです。
関東で取り扱われるコハダの約3割が竹崎漁港から出荷されていて、去年は100トンほどを水揚げしました。
コハダは警戒心が強く音に敏感な魚のため、海面近くにいる群れを見つけたら船のエンジンを止めて手漕ぎで近づき、投網で捕まえます。
しかし漁業者は今年の漁獲量は厳しいと口々に話します。
【地元漁師B】
「どこ行ってもコハダがおらんでから、その辺行って、熊本県に行って。そいでまた潜水会の方に回って、もう帰ってきたところ」
【地元漁師C】
「おとといまで獲れよったとよ。めっちゃ獲れよった。今潮の流れが小っちゃかけんが魚もあんまり働きよらんけん出てこんとやろ、隠れて」
天候や潮の流れなどの影響もありますが、それだけではないと言います。
【地元漁師B】
「魚自体少なくなっているけどオスプレイも関係あっとですよ。魚が沈んでしまうけんですね。その辺にオスプレイが来れば。コハダがいるところに来れば。」
Q.実感はある?
「ありますあります。まあ、オスプレイじゃなくても民間機が通っただけでもですねいなくなってしまうときもある」
【地元漁師C】
「大村に行きよるとは自宅から何回か見たことある」
Q.その時、音は聞こえた?
「聞こえる聞こえる。もう多分、仕事しよったら一発でダメ。そこにおったらね、魚が。佐賀空港のところがでっかか川が通っとるたいね。筑後川とか六角川とかさ。そこでコハダが産卵ばすっけんがですよ。獲る獲らんは別として産卵すっととかに影響せんかなて思うて。年々減りようけんがさ」
竹崎漁港で26年間漁を続ける寺田一人さん、46歳。
【投網漁師 寺田一人さん】
「ダメかなーってこの辺熊本港の近くまで行ってずーっとこう見ながらで、この辺また探して空港の前らへんに来たとかな」
寺田さんら竹崎港で投網漁を行う約20人は、九州防衛局からの依頼で去年から漁の記録を付けています。
【野口】
「漁に出たかどうか」
【寺田さん】
「何時出て、何時帰ってきて何がどのくらい獲れたとか」
また、給油した燃料の量や網を投げた回数や場所、上空を通った自衛隊機や民間機などについても記録に残します。
【投網漁師 寺田一人さん】
「どんくらいの頻度で飛ぶのか、とか高さはどうなのかとか結構話は出てますよ、最初から。防衛省への要望とかは話し合いしてますからね。こんな感じで、とか言って。あとはその辺がこう、反映されて出てくるのかまだはっきりわからんし」
オスプレイの飛行訓練開始からまだ日が浅いためコハダの漁獲量とオスプレイの騒音の因果関係はまだはっきりしていないということですが、漁業者からは不安の声が聞かれます。
Q.今後の懸念や不安は?
【投網漁師 寺田一人さん】
「結構ありますね。今年こんくらいコハダ厳しかったんで生きものやけん、どうしてもね。生きもの相手でねどうなるかはわからない。天気も、この暑さもやし、で、オスプレイも、って感じじゃないですかね」
コハダ漁にオスプレイが影響しているのか、していないのかは分かっていません。九州防衛局は、来年度も漁業者に漁の記録を提出してもらう方針です。
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