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来年度から私立高校の授業料実質無償化へ "教員不足"の悩みも【佐賀県】

2025/12/11 (木) 18:12

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今年も残りわずかとなり年が明けるといよいよ受験のシーズンです。
そこで11日は、高校の授業料について見ていきます。
こちらをご覧ください。

公立では、今年度から無償化されています。
そして、いま注目されているのが私立高校です。
現在はご覧のように年収に応じて補助が出ていますが、来年度からは全国平均の授業料となる「45.7万円」まで補助が出て、実質“無償化”となる見込みです。
県内の私立高校はどう受け止めているのか取材しました。

【佐賀清和高校 土井研一校長】
「教育の多様性といいますかそういったこと自体に私学の存在意義があってそこを費用がかかるというところであんまり気にしなくていいようになっていく。それはとってもありがたいことですよね」

創立114年の佐賀市の佐賀清和高校。
27年前に男女共学化し現在生徒数約1000人の私立高校です。
土井研一校長は県立高校の約3倍となっていた授業料の差が縮まることで、保護者の負担軽減につながると歓迎します。
一方、こんな悩みも―

【佐賀清和高校 土井研一校長】
「教室のキャパというのがありましてあと、今ですねとっても教員を確保するのが難しい時代になってきています。定員を増やしたくってもそう簡単にいかないっていうところ」

過去には想定より多くの生徒が入学し「多目的室」を教室に改修したこともあるという佐賀清和高校。
今後、新たなスペースを確保できるのか。
また、県内の教員数は公立・私立に関わらず不足しているのが現状で、学校は来年度8人の教員を募集しています。

さらに、体育館や剣道場のエアコンの設置のほか生徒に無償で貸し出している学習用タブレット端末のメンテナンス費など学校の運営にかかる費用は増える傾向にあります。

【佐賀清和高校 土井研一校長】
「両方とも時代の要請だと思うんですけれどもその水準に本校の環境を持っていくにあたってですねどうしても新たな費用というのは発生するんですよね」

こうした中、授業料のいわゆる”無償化”が始まるとこれまで学校が受け取っていた運営の助成金が減る懸念もあると話します。
より充実した学習環境を求めて私立高校を志願する子供が増えると予想される中、どこまで受け入れることができるのか学校側は慎重に検討を進めています。

すでに私立高校の授業料の無償化が始まった東京や大阪では、“公立高校”の定員割れも問題になっています。
県内の学校事情がどう変わるのか、注目したいと思います。
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