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豪雨・塩害・ウンカでもち米の価格高騰【佐賀県】
2019/12/09 (月) 18:00

豪雨による冠水や台風による塩害などで大きな被害を受けた今年の県産のコメ。
特に被害の大きかったもち米は品質の低下に加え収穫量の減少により価格高騰が懸念されます。
菓心まるいち市丸均社長:「質が悪くて収穫量も少なくてそうなると価格が上がってくる」「最悪の状態」
コメの生産が盛んな佐賀県、しかし今年は…
コメ農家(北川さん):「2回の台風と洪水あわせて稲に対する影響が大きかった」
コメ農家(坂井さん):「いい感じで来ているときに倒れてしまったら農業者として残念」
農家では防ぎようのない夏場の日照不足、県内を襲った豪雨や台風による塩害。さらには病害虫トビイロウンカの異常発生など複合的な要因で、歴史的な不作になりました。
九州農政局佐賀県拠点 足立健一地方参事官:「今回の作況指数は「63」で不良ということでここ数年で見ると大幅な落ち込みとなっている」「全国的に見ても非常に悪い数値」
今年のコメのできを示す作況指数について、九州農政局は10月15日時点で、全国最低の「63」で「不良」となる見通しを発表しました。
ここ10年の収穫量と比べると今年は大きく落ち込んでいて、作況指数も2014年の「92」以来5年ぶりの「不良」。全国平均の「99」を30ポイントほど下回りました。さらに2006年の「49」に続いて佐賀では史上2番目に悪い作柄と見込まれています。
九州農政局佐賀県拠点 足立健一地方参事官:「(もち米は)ちょうど登熟を迎える時期に台風が発生やトビイロウンカの発生もあったため影響を受けやすかった」
さらに農家が口をそろえるのが…
コメ農家(吉富さん):「さがびよりもだけどヒヨクモチがもっとひどい」
コメ農家(園田さん):「モチの方はトビイロウンカの発生が大変」
特に生育途中だったもち米は塩害やトビイロウンカなどの影響で枯れてしまい、実が生育せず出荷が難しい地域や圃場もありました。
コメ農家(山口さん):「普通なら黄金の色になっているが色が違う。死んだ色。」「もうスカスカ。もう実は入らない。品物になるのはない」
JAの関係者によりますとJAさがでは例年2万トンほどを新潟や大阪を中心に出荷していますが、今年は半分の1万トンほどになるということです。
創業69年の和菓子店・まるいち。県産のもち米にこだわった餅菓子への影響は避けられません。
菓心まるいち市 丸均社長:「(価格高騰は)現状では1割ほど。予約をしていた分だからこれくらいで済むが、年が明けてくるとこれがどんどん上がってくるんじゃないか」「非常に打撃を受ける」
まるいち2代目の市丸均社長は県産のもち米の収穫量がこれほどまでに落ち込んだのはここ40年、記憶にないと話します。
菓心まるいち市 丸均社長:「ここにある大福類、それからどら焼きの生地にももち粉をつかっている。こういった商品に影響を及ぼす」
店内で販売する3割ほどがもち米を原材料とし、ほとんどが店を代表する人気の菓子ばかりです。
菓心まるいち市 丸均社長:「正月用を含め年内については(価格は)現状維持」
正月用の鏡餅は事前にチラシを作っていたこともあり、価格を上げずに、据え置くことに決めました。
菓心まるいち市 丸均社長:「1番心配なのは質の低下(例年と比べ)どうしても割れが多かったり粘りがたりない。粘り不足で鏡餅が割れやすかったりする」「例えば大福であればあんこの量やもち米の量の加減を変えるとか工夫が必要」「いろいろな工夫が必要な1年になる」
今回取材した和菓子店のほかに県産もち米を使っているおこわの店なども、もち米の価格高騰を受け、商品の価格を上げざるを得ない状況ということです。
今年のコメのできを示す作況指数の確定値は、10日公表される予定です。
特に被害の大きかったもち米は品質の低下に加え収穫量の減少により価格高騰が懸念されます。
菓心まるいち市丸均社長:「質が悪くて収穫量も少なくてそうなると価格が上がってくる」「最悪の状態」
コメの生産が盛んな佐賀県、しかし今年は…
コメ農家(北川さん):「2回の台風と洪水あわせて稲に対する影響が大きかった」
コメ農家(坂井さん):「いい感じで来ているときに倒れてしまったら農業者として残念」
農家では防ぎようのない夏場の日照不足、県内を襲った豪雨や台風による塩害。さらには病害虫トビイロウンカの異常発生など複合的な要因で、歴史的な不作になりました。
九州農政局佐賀県拠点 足立健一地方参事官:「今回の作況指数は「63」で不良ということでここ数年で見ると大幅な落ち込みとなっている」「全国的に見ても非常に悪い数値」
今年のコメのできを示す作況指数について、九州農政局は10月15日時点で、全国最低の「63」で「不良」となる見通しを発表しました。
ここ10年の収穫量と比べると今年は大きく落ち込んでいて、作況指数も2014年の「92」以来5年ぶりの「不良」。全国平均の「99」を30ポイントほど下回りました。さらに2006年の「49」に続いて佐賀では史上2番目に悪い作柄と見込まれています。
九州農政局佐賀県拠点 足立健一地方参事官:「(もち米は)ちょうど登熟を迎える時期に台風が発生やトビイロウンカの発生もあったため影響を受けやすかった」
さらに農家が口をそろえるのが…
コメ農家(吉富さん):「さがびよりもだけどヒヨクモチがもっとひどい」
コメ農家(園田さん):「モチの方はトビイロウンカの発生が大変」
特に生育途中だったもち米は塩害やトビイロウンカなどの影響で枯れてしまい、実が生育せず出荷が難しい地域や圃場もありました。
コメ農家(山口さん):「普通なら黄金の色になっているが色が違う。死んだ色。」「もうスカスカ。もう実は入らない。品物になるのはない」
JAの関係者によりますとJAさがでは例年2万トンほどを新潟や大阪を中心に出荷していますが、今年は半分の1万トンほどになるということです。
創業69年の和菓子店・まるいち。県産のもち米にこだわった餅菓子への影響は避けられません。
菓心まるいち市 丸均社長:「(価格高騰は)現状では1割ほど。予約をしていた分だからこれくらいで済むが、年が明けてくるとこれがどんどん上がってくるんじゃないか」「非常に打撃を受ける」
まるいち2代目の市丸均社長は県産のもち米の収穫量がこれほどまでに落ち込んだのはここ40年、記憶にないと話します。
菓心まるいち市 丸均社長:「ここにある大福類、それからどら焼きの生地にももち粉をつかっている。こういった商品に影響を及ぼす」
店内で販売する3割ほどがもち米を原材料とし、ほとんどが店を代表する人気の菓子ばかりです。
菓心まるいち市 丸均社長:「正月用を含め年内については(価格は)現状維持」
正月用の鏡餅は事前にチラシを作っていたこともあり、価格を上げずに、据え置くことに決めました。
菓心まるいち市 丸均社長:「1番心配なのは質の低下(例年と比べ)どうしても割れが多かったり粘りがたりない。粘り不足で鏡餅が割れやすかったりする」「例えば大福であればあんこの量やもち米の量の加減を変えるとか工夫が必要」「いろいろな工夫が必要な1年になる」
今回取材した和菓子店のほかに県産もち米を使っているおこわの店なども、もち米の価格高騰を受け、商品の価格を上げざるを得ない状況ということです。
今年のコメのできを示す作況指数の確定値は、10日公表される予定です。
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