2022/04/27 (水) 18:25

北海道の知床半島沖で、観光船が消息を絶った事故を受け、県内でも緊急の安全点検が行われました。

【田中良宜記者】
「今、運輸支局や海保の職員が船の中に入っていきました。事業者が事故の予防措置を適切に取っているかなど、点検が行われます」

緊急安全点検は、北海道の知床半島沖で観光船が消息を絶ち、11人が死亡、15人が行方不明になっている事故を受け、国土交通省が25日から、全国の旅客船事業者を対象に行っています。
県内では、27日午前11時頃から唐津市呼子港の観光船事業者に対し、佐賀運輸支局と唐津海上保安部が、合同で点検を行いました。
職員たちは、出航前に船に異常がないか確認するといった、事故の予防措置のほか、悪天候時の出航の基準や非常時の連絡体制、救命胴衣が適切に備え付けられているかなどを確認。

【佐賀運輸支局 白川量哉運輸企画専門官】
「県内の各事業者様においても、常日頃からやるべき発航前検査であったり、運航基準に基づいて運航の判断を徹底していただければ」

九州運輸局は、ゴールデンウィーク前の28日までを重点実施期間として、管内の旅客船事業者を対象に安全点検を行っていくとしています。