2022/10/24 (月) 18:00

犯罪被害者の支援にあたる各市や、町の職員などを対象にした研修会があり、西鉄高速バス乗っ取り事件で重傷を負った女性が「被害者の話を聴くことが何より大切」と話しました。

【山口由美子さん】
「本当に追い詰められたときというのは、自分のことだけなんです。他人のことなんて考えるゆとりはありません。自分のことだけでした」

講師をつとめたのは22年前、当時17歳の少年が佐賀から福岡に向かう高速バスを乗っ取った事件で重傷を負った山口由美子さんです。
対象は県内すべての市や町に設置されている犯罪被害者の相談窓口を担当している職員。
犯罪被害者を支援する上で山口さんは「解決策を出そうとするのではなく、じっくり話を聴いてほしい」と訴えました。

【鳥栖市の職員】
「これまでは頭の中で考えたり、文献を読んで支援をしていたが、生の体験された方の話を聞くというのは非常に、活動を行っていく上で、参考になると感じました」

県は「今後も身近なところで、犯罪被害者に寄り添える体制を整えていきたい」としています。