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九州新幹線長崎ルート未整備区間 “幅広い協議”も県と国の溝埋まらず【佐賀県】

2023/02/09 (木) 18:40

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九州新幹線長崎ルートの未整備区間について県と国で話し合う“幅広い協議”が9日、1年ぶりに開かれました。佐賀県側は「まずは国が大きなメリットを示すべき」と主張し、両者の溝は埋まらないままです。

長崎ルートの未整備区間、新鳥栖・武雄温泉間の整備方式などを話し合う佐賀県と国交省の事務レベル協議。
まずは国交省が佐賀空港を経由するルートの技術的可能性について説明する予定でしたが…

【佐賀県地域交流部 山下宗人部長】
Q説明に入られます?
「はい、はい。ちょっと説明に入る前に申し上げさせていただきたい。え、何それ?って、不思議な感じなんですよ。佐賀県はフルを求めていませんし、ルートについて何も協議していない」

佐賀県の山下宗人地域交流部長はこのように述べ、求めていない検証結果を説明に訪れた国交省をけん制しました。
その上で、国交省の川島雄一郎幹線鉄道課長は空港ルートについて「現実的な選択肢にならない」と改めて説明し、今年度からフリーゲージトレインの試験設備を撤去していることについても合わせて報告しました。

【国交省幹線鉄道課 川島雄一郎課長】
「事前にお伝えしていなかったところでございますけどもご理解をいただきたい」

一方、山下部長は「引き続きフリーゲージトレインも選択肢として扱っていく」と応じました。
また、まずは国側から何か大きなメリットを示さない限り、フル規格の議論は進まないと改めて主張しました。

【佐賀県地域交流部 山下宗人部長】
「いまの在来線の環境って良いと思っている。新幹線を通すということはその環境を後退させる。そういったものをしてでも新幹線をやりたいと思えるものがあるのかどうか」

【国交省幹線鉄道課 川島雄一郎課長】
「そこについては一緒に考えていきましょうという話もさせていただいた。何か我々の方で、メニューを作って、はいどうぞということではないのかなと思っておりまして」

協議は2022年2月以来、1年ぶりに開かれ、今回で7回目となりますが、議論に進展は見られず先行きも不透明となっています。
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