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有明海のウミタケ 伝統的な漁法「ネジ棒漁」を記者が体験!【佐賀県】

2023/06/02 (金) 18:11

サムネイル
このウミタケ、2つの伝統的な漁法で水揚げされますが、そのうちの1つ「ネジ棒漁」を記者が体験してきました。

【川浪沙貴記者】
「ネジ棒漁は、先に金具のついたこの長い棒を使って、ウミタケを絡めてとっていきます」

ウミタケの水管を鉄の棒に絡めて一気に引き上げる「ネジ棒漁」。
棒は水深によって長さを変え、最長で10メートルほどにもなります。
今回、佐賀市川副町の漁業者、藤川直樹さんの漁に同行させてもらいました。

【漁業者(ネジ棒)藤川直樹さん】
「もともとウミタケはどこにいるかわからないから、仲間同士で協力して、どこらへんにいるか探す」

姿が見えない中でウミタケをとるネジ棒漁。
まずは多く集まる漁場を周辺の船と情報共有しながら探します。
漁場を見つけたあとは長年の経験がものを言う世界でした。

【漁業者(ネジ棒)藤川直樹さん】
「棒を差した感じでウミタケがいそうな土を探す」

Qウミタケがいそうな土とは?
「口では言えない、勘」
もちろん経験はありませんが、この伝統的な漁法に私も挑戦してみました。

【川浪沙貴記者】
「ウミタケをとるその前にこの棒を持ってバランスをとるのがまず難しくて」

藤川さんにネジ棒を海底に差すところまでやってもらい、順調に引き上げられると思ったのも束の間…

藤川さんのご厚意に甘え、何度も体験させてもらった一方、お手伝いもしてきました。

【川浪沙貴記者】
「とれた!人生初のウミタケ」

17年ぶりの本格解禁となったウミタケ漁。
技術を学ぼうと、今年は若手漁師も参加しています。
ネジ棒の調整に悪戦苦闘していますが、ベテラン漁師からしっかり教わっていました。

藤川さん「ゆるんだろ?」
若手「直樹さんこれば早く教えてほしかった」

【漁業者(ネジ棒)藤川直樹さん】
「若手が見様見真似で挑戦するという気持ちが初めは大事だから、それで面白いと思いまた来年も来て、若手のウミタケ漁師が増えてくれたらまたうれしい」

古くから愛される有明海だけの珍味ウミタケ。
漁の再開は伝統漁法の技術をつなぐ意味でも大きな価値があります。
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