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幻想的な回転式花火 迫力のぶつかり合い 約360年の伝統夏祭り「十八夜」【佐賀県有田町】

2023/08/28 (月) 18:40

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有田町・大木宿に江戸時代からおよそ360年伝わる伝統の夏祭り「十八夜」。今年4年ぶりに本来の姿で開かれ、迫力ある男衆のぶつかり合いと幻想的な回転式花火が戻ってきました。

男たちのぶつかり合い、そして高さおよそ10メートルのジャーモン。有田町に続く伝統行事が4年ぶりに帰ってきました。
【初参加の高校生】「昔から親しみのある祭りに出れてうれしい。僕が今度はみんなを喜ばせたい」
有田町大木宿。江戸時代の名残が残る通り沿いに毎年ちょうちんが灯る日があります。8月18日。近くの龍泉寺の夏祭り「十八夜」の日です。およそ360年に渡り受け継がれてきた「十八夜」激しく打ち鳴らされた太鼓の皮はばちを握るこぶしからにじんだ血の痕で黒く変色したといいます。

【リポート】「笛や鉦、太鼓の音を響かせながら若い男衆が中心となって大木宿を練り歩いています」
祭りの主役は地元の男衆でつくる「十八夜会」。高校生から45歳まで、今年は45人が参加しました。以前は30歳までという制限がありましたが、年々人数が揃わなくなり、年齢制限が引き上げられています。

午後8時過ぎ、龍泉寺に到着しました。太鼓や鉦の打ち込みの音とともに男たちが激しく競り合うけんか浮立「ドテマカショ」です。作業着姿の男衆が重さおよそ30~40キロの一番鉦の守り手と落とそうとする攻め手の二手に分かれ激しいぶつかり合いを繰り広げます。
もともと「十八夜」は江戸時代初期に有田が大干ばつに見舞われた際に行ったとされる雨乞いを起源とし、幕末にこのようなけんか浮立に変わり雨が降った感謝として開かれていたといいます。

【参加者】「やっぱり痛い。ぶつかるので。顎打った。これが十八夜って感じ」
最後は、高さおよそ10メートルの3段式回転花火「ジャーモン」が点火され祭りは最高潮に。火の粉を散らして回転する花火の勢いに、境内を埋めた観衆が引き込まれていました。
【女子高校生】久しぶりにジャーモン見て打ちあがると思っていなくてめっちゃきれい。びっくりした」
【男子高校生】「地元に貢献できて最高」
【女子高校生】「地元の浮立に参加することができてうれしい」
【男子高校生】「若者の一員として地元が盛り上がるのがうれしい」

【十八夜会・浦郷保之頭領(43)】「これまでやってなかった分いろいろなコミュニティや関わりがない子たちとも話すことができて一緒に作業することができた。もう一度地域のコミュニティを見直す良い機会になった」
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