佐賀のニュース
「避難所での課題は感染症対応」 被災地で医療支援や“福祉避難所”開設の医師などが語る【佐賀県】
2024/01/15 (月) 18:40
能登半島地震の被災地に先週、小城市の医師や看護師など4人のチームが医療支援に向かいました。取り組んだのはまだ1つもなかった“福祉避難所”の開設。また、避難所では感染症への対応も課題となっていました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「ノロウイルスとインフルエンザとコロナの3つが蔓延していて、肩を寄せ合って雑魚寝のようにみんな寝ているので感染頻発なんですね」
小城市にあるロコメディカル江口病院。理事長の江口有一郎医師のほか、看護師2人と理学療法士1人のあわせて4人で1月7日から石川県輪島市に向かいました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「物資を運ぶ輸送ヘリが飛び回ってるんですよね、ものものしい雰囲気ですよね。とんでもないところに来たなと(思った)」
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「重機が入らないので助けられないんですよね」
江口医師らが被災地で取り組んだのは当時まだ1カ所もなかった要介護者が対象となる“福祉避難所”の開設です。輪島市は約200カ所の避難所を開設していますが、医療チームの常駐する避難所はほとんどないといいます。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「医療が施せる、医療福祉の充実度が高いところはここしかないので、介護度が高い方々を集めよう」
避難者の想定は認知症の高齢者や糖尿病患者など約40人。自衛隊から提供を受けた簡易ベッドなど支援物資を集め、ほとんどイチから急ごしらえの医療施設を作りました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「高齢者の方は認知症が激しい状態で現状把握ができていない。地震で状況が全くわかっていない。ただただ寝床を追われて変なところに追いやられている」
避難者の情報はほとんどが名前だけ。普段服用している薬なども分からない状態で介護・看護にあたりました。
【ロコメディカル江口病院・松本美さと看護師】
「傷の手当てだったり、おむつ交換だったり、一週間ぶりに入れ歯を外して歯磨きして口の中をきれいにしたり」
【ロコメディカル江口病院・常陸顕悟看護師】
「不安な中に自分たちが来てもっと不安で表情も固かったんですけど、寄り添うって感じで関係性を持って行く中で信頼関係ができてきて表情もみんなやわらかくなっていった」
【ロコメディカル江口病院・佐藤圭理学療法士】
「2日目くらいにようやく患者さんの体を動かすとかコミュニケーションを取れたあとにできた」
また、約450人が身を寄せる一般の避難所の医療支援にもあたりましたが、冬場ということもあり感染症の問題がありました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「当時はノロウイルス感染症がそこは蔓延していて、おぞましい状況ですよ。おばあちゃんがこっちで吐いたから助けてといって動けない状況」
医療スタッフの深刻な人手不足と感染症への対応が課題となっている被災地。江口医師は経験を踏まえ、医療支援に優先順位をつけるいわゆる“トリアージ”が避難所でも必要と訴えます。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「こことここは飛ばしてもよい、まずこれをやってくれ隔離をしてくれということをやるようないくつかの柔軟性を持ったマニュアル作りが必要になってくるかなと思う」
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「ノロウイルスとインフルエンザとコロナの3つが蔓延していて、肩を寄せ合って雑魚寝のようにみんな寝ているので感染頻発なんですね」
小城市にあるロコメディカル江口病院。理事長の江口有一郎医師のほか、看護師2人と理学療法士1人のあわせて4人で1月7日から石川県輪島市に向かいました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「物資を運ぶ輸送ヘリが飛び回ってるんですよね、ものものしい雰囲気ですよね。とんでもないところに来たなと(思った)」
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「重機が入らないので助けられないんですよね」
江口医師らが被災地で取り組んだのは当時まだ1カ所もなかった要介護者が対象となる“福祉避難所”の開設です。輪島市は約200カ所の避難所を開設していますが、医療チームの常駐する避難所はほとんどないといいます。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「医療が施せる、医療福祉の充実度が高いところはここしかないので、介護度が高い方々を集めよう」
避難者の想定は認知症の高齢者や糖尿病患者など約40人。自衛隊から提供を受けた簡易ベッドなど支援物資を集め、ほとんどイチから急ごしらえの医療施設を作りました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「高齢者の方は認知症が激しい状態で現状把握ができていない。地震で状況が全くわかっていない。ただただ寝床を追われて変なところに追いやられている」
避難者の情報はほとんどが名前だけ。普段服用している薬なども分からない状態で介護・看護にあたりました。
【ロコメディカル江口病院・松本美さと看護師】
「傷の手当てだったり、おむつ交換だったり、一週間ぶりに入れ歯を外して歯磨きして口の中をきれいにしたり」
【ロコメディカル江口病院・常陸顕悟看護師】
「不安な中に自分たちが来てもっと不安で表情も固かったんですけど、寄り添うって感じで関係性を持って行く中で信頼関係ができてきて表情もみんなやわらかくなっていった」
【ロコメディカル江口病院・佐藤圭理学療法士】
「2日目くらいにようやく患者さんの体を動かすとかコミュニケーションを取れたあとにできた」
また、約450人が身を寄せる一般の避難所の医療支援にもあたりましたが、冬場ということもあり感染症の問題がありました。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「当時はノロウイルス感染症がそこは蔓延していて、おぞましい状況ですよ。おばあちゃんがこっちで吐いたから助けてといって動けない状況」
医療スタッフの深刻な人手不足と感染症への対応が課題となっている被災地。江口医師は経験を踏まえ、医療支援に優先順位をつけるいわゆる“トリアージ”が避難所でも必要と訴えます。
【ロコメディカル江口病院・江口有一郎医師】
「こことここは飛ばしてもよい、まずこれをやってくれ隔離をしてくれということをやるようないくつかの柔軟性を持ったマニュアル作りが必要になってくるかなと思う」
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