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佐賀から世界に製品を供給 "世界シェア2位"の材料メーカーも 佐賀の半導体業界【佐賀県】
2024/05/09 (木) 18:18
サガリサーチα。今回は「半導体」について。
携帯・冷蔵庫・自動車までさまざまなものに使われています。
半導体材料の製造で世界2位のシェアを誇るSUMCOを始め、県内には約40の関連企業があります。それぞれが業界の第一線で活躍し、佐賀から世界に製品を供給しています。
スマートフォンやパソコン、AIなど私たちの生活に必要不可欠な半導体。
県内には約40の関連企業があり、業界の重要な役割を担っています。
その1つが、“世界2位のシェア”を誇る材料のメーカー・SUMCOです。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「半導体材料を製造販売する会社です。その中でも佐賀県伊万里市はわれわれの最大の製造拠点です」
SUMCOが製造しているのは半導体の材料・「シリコンウェーハ」で、県内では伊万里市と江北町に工場があります。
シリコンウェーハはいわばピザ生地のようなもので、この上にいくつもの回路を作り、切り分けて半導体ができあがります。
【リポート・堀竜泰】
「今回特別に伊万里工場の内部をみせていただきました。化粧もできずほこり1つ入れることができないクリーンルームとなっています」
シリコンウェーハは、自然界の石や砂にも含まれる「シリコン」から作られますが、半導体の材料に使うため、不純物を極限まで取り除きます。
その純度はこの数字。「9」が11個並ぶことから「イレブンナイン」と呼ばれます。
また、シリコンウェーハは“世界一平らな素材”とも言われます。
【SUMCO 神田真史次長】
「こちらの工程がですね、ウェーハの平坦度を測定する測定器になります」
高い品質を保つため、検査の工程はすべて自動化。
作られたシリコンウェーハは、台湾の「TSMC」や韓国の「サムスン」など、世界の半導体メーカーに販売されています。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「去年のはじめくらいまでは非常に忙しい状況でした。フル操業でずっと3、4年やってきたんですけど、少し半導体の調整局面に入りまして、多分来年にはまた忙しくなってくると思います」
一方、SUMCOは伊万里市の工場の敷地内と吉野ヶ里町に新しい工場を建設する計画です。
国は最大750億円を支援する方針で、半導体の素材分野の強化が期待されています。
吉野ヶ里町の工場では、業界で“最先端“となる「直径300ミリ」の製品を生産する方針です。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「半導体シリコンの業界は過去20年30年みても上下しながらまちがいなく右肩上がりに上がってきていますので必ず吉野ヶ里工場は建設して、300ミリサイズのラインを作る」
世界の半導体市場は今や過去最高の約80兆円。
日本は元々、世界一のシェアを誇っていましたが、現在は1割ほどに減少し、衰退したといわれています。
一方で、SUMCOなどが製造する半導体の「素材」は世界シェア1位。
そして製造する「装置」も世界シェア2位を誇ります。
県内には、この製造装置の業界を支える企業が多くあります。
鳥栖市に工場があるこちらの企業もその1つ。
半導体の製造装置向けに金属を販売しています。
【白銅九州工場 野村俊昭工場長】
「アルミニウム、ステンレス、伸銅品、特殊鋼などの材料をメーカーから大量に仕入れお客さまのご要望に応じて切断・加工・販売をしております」
半導体の製造装置には、1円玉に使われるアルミニウムや、食器などに使われるステンレスが多く使用されています。
白銅は、半導体の製造装置を作るためのいわば”材料屋”。
多種多様な装置の部品が作れるように金属をさまざまな形状に切断・加工して販売します。
【白銅九州工場 野村俊昭工場長】
「客先が要望する公差(サイズの誤差)が厳しいのでそれに応える体制をとっている」
県内には、この金属を使って、半導体製造装置の“部品”を作る企業も多くあります。神埼市にあるこちらの企業では、半導体製造装置の“部品”の受注が増えているといいます。
【堀】
Q.「月に何個部品をつくっている?」
【ヨシミ精機 貞包悠登専務】
「おおよそ3000から4000くらい作っています。0.02ミリとか厳しい精度でやっています」
この企業で取り扱うのは、アルミニウム。
一方、佐賀市にあるこちらの企業では、ステンレスを中心に半導体製造装置の部品を作っています。
【中島製作所業務グループ 光吉寛行リーダー】
「金属の部品を曲げる工程となります。半導体製造装置の部品のカバーだったり、パネルだったりといろいろな部品を作っています」
「半導体」と一言で言っても、その製造には約500から1000もの膨大な工程がかかります。
半導体の関連企業は、それぞれの分野で誇りを持ち業界を支えています。
【中島製作所 中島弘喜社長】
「TSMC・サムスン・インテルとか東京エレクトロンのお客さんは個別に装置の仕様が異なるんですよ。当社にもいろいろな仕様の要求がきますので、そこは知恵の出しどころというかアイデアの出しどころ」
国も数兆円規模の投資を進める半導体業界。
県内でも、多くの企業が第一線で活躍しています。
携帯・冷蔵庫・自動車までさまざまなものに使われています。
半導体材料の製造で世界2位のシェアを誇るSUMCOを始め、県内には約40の関連企業があります。それぞれが業界の第一線で活躍し、佐賀から世界に製品を供給しています。
スマートフォンやパソコン、AIなど私たちの生活に必要不可欠な半導体。
県内には約40の関連企業があり、業界の重要な役割を担っています。
その1つが、“世界2位のシェア”を誇る材料のメーカー・SUMCOです。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「半導体材料を製造販売する会社です。その中でも佐賀県伊万里市はわれわれの最大の製造拠点です」
SUMCOが製造しているのは半導体の材料・「シリコンウェーハ」で、県内では伊万里市と江北町に工場があります。
シリコンウェーハはいわばピザ生地のようなもので、この上にいくつもの回路を作り、切り分けて半導体ができあがります。
【リポート・堀竜泰】
「今回特別に伊万里工場の内部をみせていただきました。化粧もできずほこり1つ入れることができないクリーンルームとなっています」
シリコンウェーハは、自然界の石や砂にも含まれる「シリコン」から作られますが、半導体の材料に使うため、不純物を極限まで取り除きます。
その純度はこの数字。「9」が11個並ぶことから「イレブンナイン」と呼ばれます。
また、シリコンウェーハは“世界一平らな素材”とも言われます。
【SUMCO 神田真史次長】
「こちらの工程がですね、ウェーハの平坦度を測定する測定器になります」
高い品質を保つため、検査の工程はすべて自動化。
作られたシリコンウェーハは、台湾の「TSMC」や韓国の「サムスン」など、世界の半導体メーカーに販売されています。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「去年のはじめくらいまでは非常に忙しい状況でした。フル操業でずっと3、4年やってきたんですけど、少し半導体の調整局面に入りまして、多分来年にはまた忙しくなってくると思います」
一方、SUMCOは伊万里市の工場の敷地内と吉野ヶ里町に新しい工場を建設する計画です。
国は最大750億円を支援する方針で、半導体の素材分野の強化が期待されています。
吉野ヶ里町の工場では、業界で“最先端“となる「直径300ミリ」の製品を生産する方針です。
【SUMCO 龍田次郎副社長】
「半導体シリコンの業界は過去20年30年みても上下しながらまちがいなく右肩上がりに上がってきていますので必ず吉野ヶ里工場は建設して、300ミリサイズのラインを作る」
世界の半導体市場は今や過去最高の約80兆円。
日本は元々、世界一のシェアを誇っていましたが、現在は1割ほどに減少し、衰退したといわれています。
一方で、SUMCOなどが製造する半導体の「素材」は世界シェア1位。
そして製造する「装置」も世界シェア2位を誇ります。
県内には、この製造装置の業界を支える企業が多くあります。
鳥栖市に工場があるこちらの企業もその1つ。
半導体の製造装置向けに金属を販売しています。
【白銅九州工場 野村俊昭工場長】
「アルミニウム、ステンレス、伸銅品、特殊鋼などの材料をメーカーから大量に仕入れお客さまのご要望に応じて切断・加工・販売をしております」
半導体の製造装置には、1円玉に使われるアルミニウムや、食器などに使われるステンレスが多く使用されています。
白銅は、半導体の製造装置を作るためのいわば”材料屋”。
多種多様な装置の部品が作れるように金属をさまざまな形状に切断・加工して販売します。
【白銅九州工場 野村俊昭工場長】
「客先が要望する公差(サイズの誤差)が厳しいのでそれに応える体制をとっている」
県内には、この金属を使って、半導体製造装置の“部品”を作る企業も多くあります。神埼市にあるこちらの企業では、半導体製造装置の“部品”の受注が増えているといいます。
【堀】
Q.「月に何個部品をつくっている?」
【ヨシミ精機 貞包悠登専務】
「おおよそ3000から4000くらい作っています。0.02ミリとか厳しい精度でやっています」
この企業で取り扱うのは、アルミニウム。
一方、佐賀市にあるこちらの企業では、ステンレスを中心に半導体製造装置の部品を作っています。
【中島製作所業務グループ 光吉寛行リーダー】
「金属の部品を曲げる工程となります。半導体製造装置の部品のカバーだったり、パネルだったりといろいろな部品を作っています」
「半導体」と一言で言っても、その製造には約500から1000もの膨大な工程がかかります。
半導体の関連企業は、それぞれの分野で誇りを持ち業界を支えています。
【中島製作所 中島弘喜社長】
「TSMC・サムスン・インテルとか東京エレクトロンのお客さんは個別に装置の仕様が異なるんですよ。当社にもいろいろな仕様の要求がきますので、そこは知恵の出しどころというかアイデアの出しどころ」
国も数兆円規模の投資を進める半導体業界。
県内でも、多くの企業が第一線で活躍しています。
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