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「食べられるんですかこれ?」唐津の工芸品"唐津焼"に「食べられる唐津焼」が登場【佐賀県】
2025/03/04 (火) 18:40

唐津の工芸品のひとつ「唐津焼」。素朴な風合いや様々な絵柄が魅力ですが、この唐津焼にちなんだ食べられるお土産を作ろうと、日々試行錯誤しながら菓子作りに奮闘する職人を取材しました。
【お客さん】
「こんないろんな柄がついていておしゃれなの見たことないです。持っていってみんなに配りたいなっていうのもありますね」
お土産に購入する人も多い唐津の伝統工芸品・唐津焼。焼き物・・・ではない”唐津焼”にも注目です。
【岩部記者】
「こちらの唐津焼、実は食べられる唐津焼なんです。甘さの中に生姜の風味が感じられます」
表面の質感、色、筆遣い・・・まるで唐津焼そのもののようなせんべいを手がけているのは鶴丸修さん53歳。唐津市内にある問屋「お菓子の蔵鶴丸」の社長です。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「(問屋で)扱っていたせんべい屋さんが廃業されると聞き、すぐ連絡してちょっとやってみたいんですけどっていうことでお話して道具類全部そこから運んできて焼き方を教えてもらった」
これをきっかけに14年ほど前から父・大介さん(78)と一緒にせんべいの販売を始めました。
地元の子供たちもせんべいを求めて工房を訪れます。鶴丸さんは子供たちに無料でふるまっています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「投資です。大人になってから小さいころに(せんべいを)もらって食べていたとか買ってみようと思ってくれたらいいのでは」
「唐津焼陶片せんべい」は唐津らしいお土産が作りたいという思いと、賞味期限が長いお土産が欲しいという客の要望に応えようと7年ほど前に作り始めました。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「夜お酒を飲んでいるときに、焼物の下の高台という素焼きになっているところを見ていて、せんべいに似ているなと思ったところがスタートで、作業の合間などにせんべいにマジックで絵を描いてみたり・・・」
せんべいを監修したのは400年以上の歴史をもつ、唐津焼の窯元の十四代・中里太郎右衛門さん。筆使いや絵柄などアドバイスを受けています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「それっぽいものができかけた頃に、お酒の席で他の方にどうやって売ろうかなと話をしたら、たまたまその方が中里太郎右衛門さんから焼物だけではなく他のものとコラボした商品を作りたいという相談をされていたみたいで」
現在は、朝鮮唐津・ひしゃく掛け・絵唐津斑唐津・の4種類を販売。そのうち絵唐津のデザインは50種類以上あります。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「(中里太郎右衛門さんに)お手本を描いてもらってそれを見ながら会社で練習した」
開発するまでに最も苦労したのは絵付けをするための黒色を探すことです。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「専門の勉強を全然していないんですよ。このせんべいの作り方を習っただけなので応用がきかない。最初の試行錯誤は結構大変だった。ケーキ屋さんに聞きに行ったり、知り合いのお菓子屋さんに聞いてみたり。結局竹炭に行き着いたんですけどそこにいくまでに半年くらいかかった」
一枚一枚、1人で丁寧に手書きし、多いときには1日に200枚作ることも。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「季節っぽいものを多めに作ったりする。今だと梅とか・・もうちょっと暖かくなったら柳とか」
これらのデザインは江戸時代の古唐津の図録を参考にしています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「一番よく使うのはこれなんですけど、これとか・・・発掘された陶片を描かれたものです。これ見ながら描いたりしている。だいぶ前に描いたもの」
こだわっているのは絵付けだけではありません。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「色と質感ですか。本物に見えるような感じの表面の質感になるように、アイシングするときの濃度や艶がけの濃度などででこぼこに見せたりつやつやにしたり」
商品として販売できるようになった今でも、完成したものをみながら濃度を調整し、日々、本物の唐津焼に近づくよう尽力しています。
【お菓子の蔵鶴丸鶴 丸修社長】
「唐津に行ったら陶片せんべいを買ってこないとと言われるような、代表するお土産になればいいなと」
県内外から多くの人が訪れる唐津市の土産物店では、特別なお土産を寄せ集めたコーナーに唐津焼陶片せんべいが並べられています。
【アルピノ 平野友也さん】
「海外の方や地元の方にも人気ですので、そういった意味でセレクトの商品として置かせていただいています。お菓子の魅力も発信しつつ焼物としての工芸品の魅力も一緒に発信できているかなと思う」
一枚一枚手作りのため全く同じ商品は一つもありません。好きな絵柄を選べるのもこの商品の魅力です。
【関東から】
「唐津焼のこういった渋い感じがそのまま出ていていいなと思います。持っていってみんなに配りたいなと思う」
「見たことないです。よく瓦せんべいとかあるけどね、こんないろんな柄がついていておしゃれなの見たことない」
唐津焼の表面の質感や竹炭の濃度など、再現するために試行錯誤を重ね、日々進化し続ける唐津焼陶片せんべい。見て食べて楽しんでもらうことで唐津の魅力発信につなげています。
【お菓子の蔵鶴丸鶴 丸修社長】
「お客さんが手に取ったときや見たときに、え?というリアクションが一番うれしい。食べられるんですかこれ。と言われるのが一番うれしい。できるだけ唐津焼に近づけたものをつくっていきたい」
【お客さん】
「こんないろんな柄がついていておしゃれなの見たことないです。持っていってみんなに配りたいなっていうのもありますね」
お土産に購入する人も多い唐津の伝統工芸品・唐津焼。焼き物・・・ではない”唐津焼”にも注目です。
【岩部記者】
「こちらの唐津焼、実は食べられる唐津焼なんです。甘さの中に生姜の風味が感じられます」
表面の質感、色、筆遣い・・・まるで唐津焼そのもののようなせんべいを手がけているのは鶴丸修さん53歳。唐津市内にある問屋「お菓子の蔵鶴丸」の社長です。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「(問屋で)扱っていたせんべい屋さんが廃業されると聞き、すぐ連絡してちょっとやってみたいんですけどっていうことでお話して道具類全部そこから運んできて焼き方を教えてもらった」
これをきっかけに14年ほど前から父・大介さん(78)と一緒にせんべいの販売を始めました。
地元の子供たちもせんべいを求めて工房を訪れます。鶴丸さんは子供たちに無料でふるまっています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「投資です。大人になってから小さいころに(せんべいを)もらって食べていたとか買ってみようと思ってくれたらいいのでは」
「唐津焼陶片せんべい」は唐津らしいお土産が作りたいという思いと、賞味期限が長いお土産が欲しいという客の要望に応えようと7年ほど前に作り始めました。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「夜お酒を飲んでいるときに、焼物の下の高台という素焼きになっているところを見ていて、せんべいに似ているなと思ったところがスタートで、作業の合間などにせんべいにマジックで絵を描いてみたり・・・」
せんべいを監修したのは400年以上の歴史をもつ、唐津焼の窯元の十四代・中里太郎右衛門さん。筆使いや絵柄などアドバイスを受けています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「それっぽいものができかけた頃に、お酒の席で他の方にどうやって売ろうかなと話をしたら、たまたまその方が中里太郎右衛門さんから焼物だけではなく他のものとコラボした商品を作りたいという相談をされていたみたいで」
現在は、朝鮮唐津・ひしゃく掛け・絵唐津斑唐津・の4種類を販売。そのうち絵唐津のデザインは50種類以上あります。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「(中里太郎右衛門さんに)お手本を描いてもらってそれを見ながら会社で練習した」
開発するまでに最も苦労したのは絵付けをするための黒色を探すことです。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「専門の勉強を全然していないんですよ。このせんべいの作り方を習っただけなので応用がきかない。最初の試行錯誤は結構大変だった。ケーキ屋さんに聞きに行ったり、知り合いのお菓子屋さんに聞いてみたり。結局竹炭に行き着いたんですけどそこにいくまでに半年くらいかかった」
一枚一枚、1人で丁寧に手書きし、多いときには1日に200枚作ることも。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「季節っぽいものを多めに作ったりする。今だと梅とか・・もうちょっと暖かくなったら柳とか」
これらのデザインは江戸時代の古唐津の図録を参考にしています。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「一番よく使うのはこれなんですけど、これとか・・・発掘された陶片を描かれたものです。これ見ながら描いたりしている。だいぶ前に描いたもの」
こだわっているのは絵付けだけではありません。
【お菓子の蔵鶴丸 鶴丸修社長】
「色と質感ですか。本物に見えるような感じの表面の質感になるように、アイシングするときの濃度や艶がけの濃度などででこぼこに見せたりつやつやにしたり」
商品として販売できるようになった今でも、完成したものをみながら濃度を調整し、日々、本物の唐津焼に近づくよう尽力しています。
【お菓子の蔵鶴丸鶴 丸修社長】
「唐津に行ったら陶片せんべいを買ってこないとと言われるような、代表するお土産になればいいなと」
県内外から多くの人が訪れる唐津市の土産物店では、特別なお土産を寄せ集めたコーナーに唐津焼陶片せんべいが並べられています。
【アルピノ 平野友也さん】
「海外の方や地元の方にも人気ですので、そういった意味でセレクトの商品として置かせていただいています。お菓子の魅力も発信しつつ焼物としての工芸品の魅力も一緒に発信できているかなと思う」
一枚一枚手作りのため全く同じ商品は一つもありません。好きな絵柄を選べるのもこの商品の魅力です。
【関東から】
「唐津焼のこういった渋い感じがそのまま出ていていいなと思います。持っていってみんなに配りたいなと思う」
「見たことないです。よく瓦せんべいとかあるけどね、こんないろんな柄がついていておしゃれなの見たことない」
唐津焼の表面の質感や竹炭の濃度など、再現するために試行錯誤を重ね、日々進化し続ける唐津焼陶片せんべい。見て食べて楽しんでもらうことで唐津の魅力発信につなげています。
【お菓子の蔵鶴丸鶴 丸修社長】
「お客さんが手に取ったときや見たときに、え?というリアクションが一番うれしい。食べられるんですかこれ。と言われるのが一番うれしい。できるだけ唐津焼に近づけたものをつくっていきたい」
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