2025/04/09 (水) 18:40

シリーズでお伝えしているかちスポ。今回はアーチェリーを始めて2年で全国優勝を果たしたという中学生です。オリンピックで金メダルをとるという目標に向け日々練習に励む姿を取材しました。

【牧山蒼空選手】
「オリンピックの団体と個人で金メダルをとること」

一本の矢に全神経を集中させ矢を放つのは唐津市ジュニアアーチェリークラブに所属する中学3年生、牧山蒼空選手14歳。幼いころ、ゴムでっぽうのおもちゃで遊んでいるのを見た、母・奈美さんが「狙うのが上手だ」と見抜き、アーチェリーを勧めたといいます。
小学4年生になって正式に市内のアーチェリークラブに入り日々の練習に励んだ牧山選手。なんと2年後には全国優勝を果たしました。その後も全国大会で好成績を収めるなど県の強化選手にも指定されている期待の選手です。72本の矢を放ち、合計得点を競うアーチェリー。牧山選手の強みは…

【牧山蒼空選手】
「狙うところと粘り強いところです」

集中し続けるのが持ち味という牧山選手。狙う標準を合わせるためサイトピンを調整します。

【牧山蒼空選手】
「上下合わせたり左右合わせたりして的の中心に当てる。ここ（サイトピン）が的の中心に来たら射っています」

そんな牧山選手の今の目標は・・・

【牧山蒼空選手】
「国スポで優勝することとアンダー18に入ること」

18歳以下の日本代表入りを目指し、オリンピックと同じ距離の70メートルに挑戦している牧山選手。これまでの2倍以上の距離です。

【牧山蒼空選手】
「大体みえるけど、細かいところが見えないからスコープを見て調整している」

この距離でどれくらいの命中力があるのか見せてもらいました。

見事3つの風船をすべて一発で割り、周りの選手からも歓声が沸き起こりました。

【唐津東高校2年 井上夢花選手】
「ストイックだなと思う。一本一本集中して射つところを真似したいなと思う」

【唐津東高校2年 松井勘輔選手】
将来日本を支えるような素晴らしい選手になると思う」

牧山選手を指導する監督は・・・

【打越先生】
「小学4年生から初めて最初から（同じ場所に）矢を集める能力がとても高い選手だなと思っていた彼の場合は黄色のどこかにぎゅっと固まる。それが（他の選手との）違いだと思う」

幼い頃から持ち合わせた狙う才能と日々の努力で、県内の中学生の中ではトップレベル。試合の相手はほとんどが高校生です。

【牧山蒼空選手】
「これまでの最高得点は650点。たぶん中学生の中では一番だと思う」

しかし、目標の日本代表の選考会に出るためには70メートルで720点中620点以上の記録を2回出さなければなりません。クラブの練習に行かない日には2歳下の弟・凌久選手と一緒に自宅で練習します。
お互いにフォームを確認することもあれば、蒼空選手から凌久選手にアドバイスすることも。

【弟・凌久選手】
Q兄・蒼空選手のすごいところは？「メンタルが強いところ。たまに応援してくれるうれしいです」

この日、佐賀市で開かれた大会には今年滋賀県で開催される国スポ出場を目指す16人が出場。牧山選手は、国スポの出場は見込まれているため、記録を残す、自分との戦いです。

【牧山蒼空選手】
「アンダー18の選考会に出るための記録をとるために出た」

家族も毎試合応援に駆けつけます。

【母・奈美さん】
「子供が一生懸命になっているからそれを応援したいという気持ちが強いので私も一緒に頑張れるかなと」

この日は目標には届かず今週末の県大会で挽回を目指します。将来の夢はオリンピックで金メダル獲得という牧山選手。今後の活躍に期待です。

【牧山蒼空選手】
「毎日の練習を積み重ねて国スポやアンダー18の選考会などで高いパフォーマンスをできるように頑張ります」