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元消防士の男性がYouTube活動!課題感じ動画配信「日本の消防を世界一頼もしい組織に」【佐賀県】
2025/04/15 (火) 18:40

武雄市の元消防士の男性が消防や救急に関する知識を伝える動画の配信をこの春始めました。活動の背景には、元消防士だからこそ感じた日本の消防を取り巻く課題がありました。
【小田聖志郎さん】
「消防はひとつ、日本はひとつ。ということで、今回は佐賀県の杵藤地区消防本部にやってまいりました」
スマートフォンに三脚をつけたった一人で動画を撮影している男性、武雄市在住の小田聖志郎さん35歳です。この春からYouTubeを使った動画配信を始めました。
【小田聖志郎さん】
「目指しているところは、日本の消防が世界一頼もしい組織になること」
小田さんは1年前まで杵藤地区消防本部の消防士で、救助隊や救急隊として県民の命を救っていました。
【小田聖志郎さん】
「私は15年間消防に勤務しいていたが、そこで感じた消防の課題というものを解決するためにこの事業を立ち上げた」
小田さんは消防士を辞めた2カ月後には会社を設立。まず取り組んだのが消防士カレンダーです。消防の発信やチャリティーを目的に世界各国で取り組まれていて小田さんは全国各地の消防本部の協力を得て北海道から沖縄までの現役消防士23人が写ったカレンダーを製作しました。日本では初めての試みとなり売り上げの120万円は石川県の被災地に寄付されました。
【小田聖志郎さん】
「世界中で行われている消防士カレンダーを先に作って社会貢献をして認知度を集めて、そこから本当に大事なものを発信していこうと」
SNSでは現在のべ4万6000人を超えるフォロワーを獲得しています。一方、そもそも小田さんが言う消防の課題とは…
【小田聖志郎さん】
「(全国には)720の消防本部があって、いろいろな業務内容がある。具体的にいうと救急と火災予防というジャンルは世界トップクラス。しかし火災と救助というジャンルにおいてはなかなかアップデートできていないのが現状」
さらに、組織によって持っている資器材や能力など消防の質に差があるといいます。
【小田聖志郎さん】
Qきょうは何を?「きょうはYouTubeチャンネル消防士TVの撮影で佐賀県の杵藤地区消防本部やってきた」
小田さんが1年前まで勤めていた職場で、消防士TVとしては初めての消防本部での撮影です。
【小田聖志郎さん】
「撮影も編集も打ち合せもすべて1人。この消防本部が最後だった。武雄消防署で合計7、8年いた。職員ってエレベーター使っちゃいけない。歩くというのが染み付いているので、歩きます。ここを撮っておこう。あ~ちょっと緊張してきたな。久しぶりの消防本部」
かつての上司にマイクをつける小田さん、
【小田聖志郎さん】
「講習中の声量で話してもらっていいですか?」
撮影前の音声チェックも欠かさず行います。この日撮影するのは応急手当指導員の講習。武雄消防署職員
小田さんは実際に再講習を受けながら撮影に臨みます。さらにこの日は…
【小田聖志郎さん】
「消防本部の許可を得て、実際に119をする。それをスピーカーモードにしてお伝えするので」
倒れている人の発見から救命処置の一連の流れも行い、視聴者に有益な情報を撮影することができました。
【武雄消防署職員 井上さん】
「(子供のころから)もともとアグレッシブというか何でも積極的なイメージだったが、こんなことやるんだという驚きの方が強い」
【武雄消防署職員 猪ノ口さん】
「もっと私たちの仕事がどういったものか上手く発信できる1つのアイテムになるかなと期待してる」
【小田聖志郎さん】
「本当に心から消防が大好きで、辞める直前まで辞める気なんか1ミリもなかったが、長い人生を考えた時にこういうのがあればもっと発展するんじゃないかと1回思い出したらもう止められなくなった」
Qいまからどこへ?「今から保育園へ子供を迎えに行く。保育園に送るのと保育園から連れて帰るのが私の仕事」
小田さんは3児の父親でもあります。6歳の貫太郎くん、4歳の菜々美ちゃん、2歳の弦太郎くんです。
【貫太郎くん(6)】
Qお父さんが動画撮っているの知ってる?「YouTubeやろ?」
Qどういうの撮ってる?「消防士」
【菜々美ちゃん(4)】
Qお父さんはどんな人?「かっこいい」
【貫太郎くん(6)】
Qお父さんにどうなってほしい?「お金持ちになってほしい」
【小田聖志郎さん】
「子供がいなかったら企業していない。たくさん成長する姿を見たいというのも退職を決めた理由のひとつ」
小田さんに活動について妻の志保美さんは…
【妻・志保美さん】
「消防士を辞めると聞いたときは自分自身も最初は驚いたが、納得がいったというか、彼は思ったことは諦めないので、きっとやり遂げるんだろうなと」
【小田聖志郎さん】
「アップロードするタイミングは“毎週火曜日の11時9分”と決めている。火曜日は“火”と書くので英語で“ファイヤー”11時9分は“119”ということで“ファイヤー119”というふうに覚えていただけたら」
食事をすることを忘れるくらい編集に没頭するという小田さんですが、この日は少し様子が違います。消防士TV初となる動画がアップロードされる日です。
【小田聖志郎さん】
「あと1分半。あと1分半で歴史が動きます」
と言いながら不安そうな一面も。
【小田聖志郎さん】
「なるよね?ちょっともう1回見とこ。公開予約。この動画は現在非公開で2025年4月1日11時09分に公開予定です。うん、あっとる。あと40秒、やべやべやべ」
腕時計をしきりに確認しながらカウントダウンが始まりました。
【小田聖志郎さん】
「5、4、3、2、1、0。消防士TV、アップロードされているはず。いま出てきた!これですよね?45秒前、0回視聴と書いてある。ストーリーでも撮っておこう。“ということで、消防士TV1本目、45秒前にアップされました”“現在0回視聴でございますけど、これが何再生いくか楽しみでございます”」
「私がやっていることはおそらく数年消防をかじった程度ではできないし、消防を愛していないとできない。この日本の消防の課題を赤裸々に語るメンタルもないといけない」
日本の消防のさらなる発展を目指し情報を発信する小田さん。毎週火曜日、午前11時9分配信の消防士TVの今後の広がりに注目です。
【小田聖志郎さん】
「消防はひとつ、日本はひとつ」
【小田聖志郎さん】
「消防はひとつ、日本はひとつ。ということで、今回は佐賀県の杵藤地区消防本部にやってまいりました」
スマートフォンに三脚をつけたった一人で動画を撮影している男性、武雄市在住の小田聖志郎さん35歳です。この春からYouTubeを使った動画配信を始めました。
【小田聖志郎さん】
「目指しているところは、日本の消防が世界一頼もしい組織になること」
小田さんは1年前まで杵藤地区消防本部の消防士で、救助隊や救急隊として県民の命を救っていました。
【小田聖志郎さん】
「私は15年間消防に勤務しいていたが、そこで感じた消防の課題というものを解決するためにこの事業を立ち上げた」
小田さんは消防士を辞めた2カ月後には会社を設立。まず取り組んだのが消防士カレンダーです。消防の発信やチャリティーを目的に世界各国で取り組まれていて小田さんは全国各地の消防本部の協力を得て北海道から沖縄までの現役消防士23人が写ったカレンダーを製作しました。日本では初めての試みとなり売り上げの120万円は石川県の被災地に寄付されました。
【小田聖志郎さん】
「世界中で行われている消防士カレンダーを先に作って社会貢献をして認知度を集めて、そこから本当に大事なものを発信していこうと」
SNSでは現在のべ4万6000人を超えるフォロワーを獲得しています。一方、そもそも小田さんが言う消防の課題とは…
【小田聖志郎さん】
「(全国には)720の消防本部があって、いろいろな業務内容がある。具体的にいうと救急と火災予防というジャンルは世界トップクラス。しかし火災と救助というジャンルにおいてはなかなかアップデートできていないのが現状」
さらに、組織によって持っている資器材や能力など消防の質に差があるといいます。
【小田聖志郎さん】
Qきょうは何を?「きょうはYouTubeチャンネル消防士TVの撮影で佐賀県の杵藤地区消防本部やってきた」
小田さんが1年前まで勤めていた職場で、消防士TVとしては初めての消防本部での撮影です。
【小田聖志郎さん】
「撮影も編集も打ち合せもすべて1人。この消防本部が最後だった。武雄消防署で合計7、8年いた。職員ってエレベーター使っちゃいけない。歩くというのが染み付いているので、歩きます。ここを撮っておこう。あ~ちょっと緊張してきたな。久しぶりの消防本部」
かつての上司にマイクをつける小田さん、
【小田聖志郎さん】
「講習中の声量で話してもらっていいですか?」
撮影前の音声チェックも欠かさず行います。この日撮影するのは応急手当指導員の講習。武雄消防署職員
小田さんは実際に再講習を受けながら撮影に臨みます。さらにこの日は…
【小田聖志郎さん】
「消防本部の許可を得て、実際に119をする。それをスピーカーモードにしてお伝えするので」
倒れている人の発見から救命処置の一連の流れも行い、視聴者に有益な情報を撮影することができました。
【武雄消防署職員 井上さん】
「(子供のころから)もともとアグレッシブというか何でも積極的なイメージだったが、こんなことやるんだという驚きの方が強い」
【武雄消防署職員 猪ノ口さん】
「もっと私たちの仕事がどういったものか上手く発信できる1つのアイテムになるかなと期待してる」
【小田聖志郎さん】
「本当に心から消防が大好きで、辞める直前まで辞める気なんか1ミリもなかったが、長い人生を考えた時にこういうのがあればもっと発展するんじゃないかと1回思い出したらもう止められなくなった」
Qいまからどこへ?「今から保育園へ子供を迎えに行く。保育園に送るのと保育園から連れて帰るのが私の仕事」
小田さんは3児の父親でもあります。6歳の貫太郎くん、4歳の菜々美ちゃん、2歳の弦太郎くんです。
【貫太郎くん(6)】
Qお父さんが動画撮っているの知ってる?「YouTubeやろ?」
Qどういうの撮ってる?「消防士」
【菜々美ちゃん(4)】
Qお父さんはどんな人?「かっこいい」
【貫太郎くん(6)】
Qお父さんにどうなってほしい?「お金持ちになってほしい」
【小田聖志郎さん】
「子供がいなかったら企業していない。たくさん成長する姿を見たいというのも退職を決めた理由のひとつ」
小田さんに活動について妻の志保美さんは…
【妻・志保美さん】
「消防士を辞めると聞いたときは自分自身も最初は驚いたが、納得がいったというか、彼は思ったことは諦めないので、きっとやり遂げるんだろうなと」
【小田聖志郎さん】
「アップロードするタイミングは“毎週火曜日の11時9分”と決めている。火曜日は“火”と書くので英語で“ファイヤー”11時9分は“119”ということで“ファイヤー119”というふうに覚えていただけたら」
食事をすることを忘れるくらい編集に没頭するという小田さんですが、この日は少し様子が違います。消防士TV初となる動画がアップロードされる日です。
【小田聖志郎さん】
「あと1分半。あと1分半で歴史が動きます」
と言いながら不安そうな一面も。
【小田聖志郎さん】
「なるよね?ちょっともう1回見とこ。公開予約。この動画は現在非公開で2025年4月1日11時09分に公開予定です。うん、あっとる。あと40秒、やべやべやべ」
腕時計をしきりに確認しながらカウントダウンが始まりました。
【小田聖志郎さん】
「5、4、3、2、1、0。消防士TV、アップロードされているはず。いま出てきた!これですよね?45秒前、0回視聴と書いてある。ストーリーでも撮っておこう。“ということで、消防士TV1本目、45秒前にアップされました”“現在0回視聴でございますけど、これが何再生いくか楽しみでございます”」
「私がやっていることはおそらく数年消防をかじった程度ではできないし、消防を愛していないとできない。この日本の消防の課題を赤裸々に語るメンタルもないといけない」
日本の消防のさらなる発展を目指し情報を発信する小田さん。毎週火曜日、午前11時9分配信の消防士TVの今後の広がりに注目です。
【小田聖志郎さん】
「消防はひとつ、日本はひとつ」
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