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高校生の想いが形に!消えゆく郷土料理「ずうし」を現代に復活
高校生の想いが形に!「ずうし」との出会い
「ずうしは1960年代頃まで佐賀県内各地で食べられていた郷土料理です。地域や家庭によって具材や作り方は様々で、今回は炊き込みご飯の形で私たちは作りました」
エプロン姿の高校生たちが、炊飯器から立ち上る湯気とともに説明する「ずうし」。この郷土料理との出会いは、佐賀県が毎年開催する「佐賀最高企画甲子園」がきっかけでした。
佐賀県では、高校生ならではの視点で佐賀の素晴らしさを生かした企画を提案し、競い合うプレゼンコンテスト「佐賀さいこう!企画甲子園」を毎年開催しています。昨年度開催された第8回大会で、早稲田佐賀高校の生徒たちが「ずうし」をはじめとした厳木の地域資源を生かした町おこしの企画を提案し、注目を集めました。
全国大会優勝への道のり ~地域を越えた評価~
この取り組みは佐賀県内にとどまらず、全国のプレゼンテーション大会でも高く評価されました。
「ずうし」をテーマにしたプレゼンで全国大会に出場し、見事優勝を果たしています。
高校生たちの企画が全国で評価された背景には、単なる郷土料理の復活ではなく、世代を超えた交流の場づくりという明確なビジョンがありました。
新聞投書から始まった情報収集 ~デジタル世代の意外なアプローチ~
「『ずうし』インターネットとかで調べてみたんですけど、それでも出てこず、上の世代の話なのかなと思って、新聞に投書をして情報を呼びかけることにしました」と話してくれました。
デジタルネイティブ世代である高校生たちが選んだのは、意外にもアナログな手法でした。インターネット上に情報が見つからない「ずうし」について、新聞への投書という方法で情報収集を行ったのです。
「すごいたくさんのお電話とお手紙をいただいて、その中で、『ずうし』は上の世代の方々が小さい頃に食べられていたもので、手紙の中には、復活してくれたらうれしいというお声もあったりして、そんな懐かしみのある味を再現できたらいいなと思い、『ずうし』をテーマに扱うことに決めました」
この反響の大きさが、高校生たちの心を動かしました。「復活してくれたらうれしい」という地域の方々の声が、彼女たちの取り組みを後押ししたのです。
商品化への挑戦 ~「ずうしの素」完成まで~
「私たちの作った商品、ずうしです」と誇らしげに紹介する高校生。パッケージは自分たちでデザインを考え、地元企業の協力を得て完成させました。
様々な協力を得て、炊き込むだけの手軽なレトルトとして「ずうし」を復活させることに成功しました。
味の再現への取り組み ~地元の方と協力~
最も困難だったのは、正確な味の再現でした。「ずうしの基本的な味って分からなくない?どうしてたんですか」というリポーターの質問に対し、高校生は「一緒に作ってくださった方がいて、その方の味を参考にして、決めていきました」と答えています。
そうして、地元の方の協力により、レシピを確立することができました。
実際に完成した商品を試食したリポーターは「具たくさん!」「うまい」「具材の香りがしっかりある」と絶賛しています。
高校生たち自身も、「商品になったものは食べるのが初めてだったので、思っていたそのままの味で、良かったなって思います」「最初私たちが初めてずうしを食べたときに、食べたことないのに懐かしいあったかい気持ちになって、すごい完成できて良かったなって思います」と感動を語っています。
高校生喫茶 ~世代を繋ぐ居場所づくり~
「私たちは元々高校生喫茶で、上の世代の方と私たち若い世代をつなぐ居場所を作りたいということから始まった企画だった」という高校生の言葉からは、単なる商品開発を超えた深い理念が感じられます。
彼女たちの目標は、商品化したずうしの素の販売会と、ご飯をおむすびの形にして販売するイベントを通じて、世代を超えた交流の場を創出することでした。
世代を超える「ずうし」
番組のスタジオでは、出演者たちも「ずうし」について懐かしい記憶を語っています。
「1960年代、ずうし、混ぜご飯、炊き込みご飯っていろいろな言われ方がありました」
「うちの父70代ですけど、混ぜご飯が出てきたら、ずうし!と言っていた記憶が蘇りましたね」という世代を超えた共通の記憶が、この取り組みの意義深さを物語っています。
まとめ
この取り組みは、失われゆく郷土の味を次世代に継承する素晴らしいモデルケースとして、多くの人に温かさを感じさせるきっかけとなっています。

