2020/05/11 (月) 09:26

ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱、担当は甲斐隆宏さんです。きょう今回は「紫外線」についてです。

8日もよく晴れまして、過ごしやすい陽気となりましたね。ただすでに紫外線が強まっていて、5月の紫外線の強さは年間で見ても強めなんです。ＵＶインデックスといって紫外線の強さをグラフにしたもので、去年の紫外線の強さを見てみると、5月は6.1で8月の真夏に次いで紫外線が強かったんですよ。この時期の紫外線が強いと感じにくいのは、カラッとした陽気が関係していると思います。空気がカラッとしていると汗をかいても蒸発しやすくなるため過ごしやすく感じます。そうすると紫外線の強さに気づきにくくなって思わぬ日焼けをしてしまうことがあります。また、これまで長袖を着ていて肌を露出する機会がなかったですが、薄着をすることで急に強い紫外線を浴びて肌を痛めやすくなってしまうんです。

次に紫外線の種類です。ＵＶーＡとＵＶーＢがあり、ＵＶーＡの割合はおよそ95％、ＵＶーＢがおよそ5％になります。ＵＶーＡは肌の奥にまで届いてシミやシワ、たるみの原因となります。また、赤みや炎症が起きにくいため、うっかり日焼けをしてしまいます。また、雲や窓ガラスを通して肌に到達することがあります。現在は新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごすことが多いかと思いますが、室内にいても知らず知らずのうちに、ＵＶーＡを浴びているかもしれません。ＵＶーＢは肌の表面に届き、日焼けやシミの原因になります。屋外レジャーで紫外線対策なしに過ごしていると肌が赤くなっていることがありますが、ＵＶーＢの仕業だったんです。

自宅の紫外線対策としてはまず、紫外線を家に入れないことが大切です。窓やカーテンに紫外線カット素材の物を選んだり、紫外線防止フィルムを活用するといいです。また、すだれやグリーンカーテンを使用して、直射日光を避けるようにすることもいいかと思います。日差しの明るさを感じられる場所では紫外線も一緒に届いていますので、その場合は日焼け止めクリームも活用するといいでしょう。