2020/11/20 (金) 21:30

ウェザーニューズの気象予報士に聞くお天気箱。担当は甲斐隆宏さんです。今回ののテーマは「気温変化」についてです。

【季節外れの暖かさは一段落】
16日の週は佐賀は季節外れの暖かさとなりましたよね。昼間は長袖シャツだけでも動いたら汗ばむような陽気でした。佐賀市では19日までに３日連続で夏日を観測しました。これは１８９７年１１月１４日の記録を１２３年ぶりに抜いて、もっとも遅い夏日となりました。それだけ記録的な暖かさとなっている要因は南から暖かく湿った空気が流れ込んだためです。ただ、20日の雨を境に季節外れの暖かさは一段落しそうですね。21日以降の予想最高気温は平年よりもまだやや高めではありますが、２０℃を下回る日が出てきそうです。これまでが異常に暖かかっただけに、より肌寒く感じられそうです。

【これからインフルエンザが流行する季節】
気温変化が大きくなりますと、体調を崩しやすくなります。例年ですと１１月に入ってから徐々にインフルエンザにかかる人が増え始めて１２月から３月ごろにかけて流行になるようです。インフルエンザの菌は気温が低く、湿度が低いことを好みます。

【室内の適正な湿度は】
23日の週の気温は２０℃くらいですが、湿度が低くなる可能性がありますので、湿度の管理が大切になりそうです。室内環境は湿度が５０％前後が適正です。それよりも低くなるとウイルスの活動が活発になります。また湿度が高すぎるとウイルスは減少するものの、カビや結露の原因となりますので、高すぎにも注意してください。

【基本が大事】
基本的なことですが、手洗いのやり方をおさらいしましょう。まずは水で洗ってから石鹸をつけ、手のひらを洗います。次に外側を洗って爪の先や爪も洗うようにしてください。そして親指の付け根も忘れがちではありますが、しっかりとねじるように洗うようにしましょう。画面?最後に洗う時間です。手洗いなしの場合はウイルスは１００万個近くありますが、最低でも６０秒洗って、１５秒ですすぎをすれば約１０個まで減らすことができます。これは手洗いなしと比べて１０万分の１まで抑えることが出来できますので、意外と手洗いで６０秒は長く感じられますが、しっかり洗ってインフルエンザ予防につとめましょう。