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メダル獲得へ佐賀を拠点に活動 フェンシング伊藤心選手【佐賀県】

2022/08/03 (水) 18:18

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今回はフェンシングの伊藤心(いのち)選手です。2年後の国スポに向けて、これまで県外に籍があった選手たちが、佐賀に拠点を移して活動しています。秋田県出身の伊藤選手もその1人。3年前に佐賀市に完成した最新のフェンシング場から、国スポ、そしてパリオリンピックでの金メダルを目指します。

【県スポーツ協会 伊藤心選手】
「フェンシングってすごいかっこいいと思うんですよね。ユニフォーム真っ白でいろんな戦いのスタイルの人がいて」

フェンシング・エペの伊藤心選手32歳。佐賀県スポーツ協会に所属しています。
身長174センチ、体重71キロです。

2022年5月にジョージアで開かれたワールドカップで銅メダルを獲得。現在の国内ランキングは、8位です。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「ずっと自分の中でメダルを目指してやっていたので、コーチにも『やった!』と抱きついて。喜びはすごく大きかったですね」

フランス発祥のフェンシング。「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目に分かれています。種目によって剣の種類やルール、ポイントになる部位(有効面)が異なります。

【波佐間崇晃】
「こちらがエペで使われる剣です。長さは約1.1メートルです。この先の部分に750グラム以上の力が加わるとポイントになります」

伊藤選手は、フェンシングが盛んな秋田県出身。小学4年生の時に競技を始めます。

自衛隊に所属する「自衛官アスリート」として競技に打ち込んでいましたが、4月からは佐賀県を拠点に活動しています。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「佐賀県スポーツ協会に在籍させてもらって、SAGAスポーツメンターという立場でやらせてもらっています。競技者として競技力を向上させることもそうなんですが、佐賀県の若い子たち、高校生小中学生の競技力を向上させることに僕らも貢献させてもらいます」

県スポーツ協会は2024年の国スポなどで入賞が期待でき、県内の競技者に指導できるアスリートを「SAGAスポーツメンター」として雇用。
県は県スポーツ協会を通じて、遠征費や宿泊費などの一部を支援しています。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「この辺とかはもう何も痛くないです。(痛くないんですか?)全然痛くないです。こことかまでくるとちょっと引っ張られる感じ」

伊藤選手が重視しているのが、「体の柔らかさ」です。

約30分かけて、肩周りや股関節周りをじっくりほぐします。体が柔らかいと深く踏み込んで伸びのある攻撃ができると言います。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「海外の試合に行くと身長がかなり低い方の部類の選手なので、いかに相手の懐に踏み込んで入っていくかというところが勝負の分かれ目になってくるので、僕の場合、柔軟性というのを重視しています」

国際大会ではリーチの差があり、離れて戦うのは不利なため、それを補う技が必要になります。

【後輩に指導する伊藤選手】
「誘ってチョンとやって、バァーン!」

相手の剣を叩き、その隙に相手を突く。この技を磨くことで国際大会でも結果を残せるようになりました。

【伊藤選手の練習仲間 齊藤憲司選手】
「距離を作っているのに剣を叩かれて詰められてしまう。ああいう攻撃をされるとこっちとしてはすごい嫌ですね」

【伊藤選手の練習仲間 藤田竜大選手】
「伊藤選手は、来たら反応できないというすごいフェンシングをされている」

世界大会で3位の結果を収めた伊藤選手ですが、ここまでは決して順風満帆ではありませんでした。

【伊藤選手】
「8年前に1回メダルをとっていて、そこから2回目のメダルをとるまでずっと、自分の中でメダルを目指してやっていた」

国際大会でのメダルから遠ざかっていた伊藤選手。相手を突くスピードと正確さを見直し、1日の練習の大半を突きの基礎練習に。これが2022年のワールドカップでの結果に結びつきました。

そんな伊藤選手のリフレッシュ方法は。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「落ち着いて本を読む時間というのは、すごいリラックスになる。心の疲れというものが出てきますので。移動時間がどうしても長いので、そういった時間を有効活用するためにも読書は1つ良い習慣」

32歳となり、再び国際大会でメダルを狙える位置まできた伊藤選手。2年後の国内外の大会に狙いを定めます。

【フェンシング・エペ 伊藤心選手】
「目標は2つあって、1つが2024年のパリ五輪での金メダル獲得。もう1つが2024年佐賀国スポでの優勝。ここを目指してやっています。」

"佐賀のアスリート"として再来年にひかえる2つの頂きを目指します。
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