2022/12/09 (金) 18:23

今回は「季節観測」についてです。

【甲斐気象予報士】
季節観測の種類は4種類ありまして、初雪は先週2日、強い寒気が流れ込んだ時に観測がありました。また、初氷と初霜は8日、冷え込んだことにより観測しました。初冠雪の観測はまだとなっています。
観測の仕方について見ていきますと、自動観測と目視観測の2つがあります。自動観測は初雪のみで、これは2020年に目視観測から自動観測に変わりました。どうやって観測しているかと言いますと、気温と湿度の兼ね合いにより、雨なのか、雪なのかを判別しています。

一方、初氷や初霜、初冠雪は気象台の人が実際に目で見て観測をおこなっています。初氷と初霜は気象台で観測をおこなっています。初冠雪は佐賀県は天山が対象の山となっていまして、気象台から見て雪がかぶっているかどうかを観測しています。そのため、実際に雪がかぶっていても雲がかかって見えない場合や、気象台の反対側にかぶっていたりしても観測が出来ないということになります。

【キャスター】
なるほどー。初冠雪はまだということですが、この先発表の可能性がありますか？

【甲斐気象予報士】
寒気予想初冠雪の平年日は、きょうということで、いつ観測してもおかしくない季節にはなっています。この先の寒気の予想をみていきますと、来週の水曜日ごろに平地でも雪をちらつかせるような強い寒気が九州北部に流れ込んできそうです。今のところ天気の崩れはないと見ていますが、にわか雨の可能性があり、標高の高い場所では雪に変わるかもしれません。来週の水曜日ごろは初冠雪の便りがあるかもしれませんね。

週末の天気に戻りますが、10日土曜日までは高気圧に覆われて大体晴れるでしょう。気温もあがって、昼間は過ごしやすい体感となりそうですが、夜はにわか雨の可能性があり、日曜朝まで雨が残りそうです。
日曜日は気温は下がり、風も強まるため、万全な防寒対策が必要です。

月曜と火曜日は晴れ間がありますが、水曜日は寒気の影響で雲が多くなりそうです。気温は火曜日まで平年並みか高いですが、その後は平年より低く一気に真冬の寒さとなりそうです。体調管理に注意しましょう。

【キャスター】
そしてきょうは甲斐さんに白石町の方から質問が。
「白石から天山方面の北側を見たら一直線の綺麗な雲が。この雲のことをなんと言いますか？」

【甲斐さん】
「飛行機雲だとかなり低いと思いますので、雲と雲の切れ間ではないかと思います。衛星画像を見ると、北側の対馬海峡では雲と雲の間に少し切れ間が入っているんです。この切れ間が白い部分にあたるのではと思います。そこは雲ではなくて、切れ間によって少し日差しが差し込んでいて白く見えていたのではないかと考えました」