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強い寒波でノリ網や支柱の破損など新たな被害も 有明海の養殖ノリ 不作の現状を視察【佐賀県】

2023/01/30 (月) 18:40

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記録的な不作となっている今シーズンの有明海の養殖ノリについて、小城市長らが漁場を視察し現状を確認しました。先週、直撃した最強寒波の影響でノリ網や支柱の破損など新たな被害が出ています。

有明海のノリ漁場を視察したのは、小城市の江里口市長や、小城市議会議長ら7人です。
県有明海漁協芦刈支所の案内で、沿岸の漁場と中間から沖合の漁場の2地点を回りました。

【県有明海漁協 芦刈支所友田正和支所長】
「黄色いノリの状態からはだいぶ回復している。このあたりが一番状況が悪いところだったので」

今シーズンは雨が少なかったことや、プランクトンの増殖による栄養塩不足でノリの色落ちがみられましたが、先週にかけての寒波で芦刈の漁場では徐々に栄養塩が回復し色が戻ってきているということです。一方で…

【川浪リポーター】
「芦刈の漁場です。色は戻りつつありますが、先日の寒波に伴う強風で、支柱が倒れるなど漁場が荒れています」

色落ちなどに回復が見込まれた矢先、強風で支柱が折れたり、網が破るなど被害は広範囲で見られます。しかし、作業が追い付いていないのが現実です。
強風の被害にあった漁場は生産を続けるのが難しく、すでに網を撤去した漁業者も多いということです。

【小城市 江里口秀次市長】
「今回、雨が降ったのは良かったが、強風で被害を被ったというのは実際に見て、ひどい状況だと思う。われわれも次に何ができるかしっかり考えて対策を講じないといけない」

【県有明海漁協芦刈支所 中野正利運営委員長】
「まだ若干冷蔵庫に予備網があるので、張り替える作業もこれからはしていく。(今後は)本来の色ではないが、それなりのノリがとれるのではないかと期待している」

次の入札会は2月3日を予定していますが、県有明海漁協芦刈支所は「全国的にノリが不足していることから黒いノリは高値がつくと思うが、成長が遅い分、出品枚数は平年の半分以下になりそう」だと話していました。
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