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母の日の贈り物に…「オリジナルアジサイ」作りに挑戦する人たちの想い【佐賀県】
2023/05/10 (水) 18:19

今度の日曜日は母の日です。母の日の贈り物用にアジサイが出荷の最盛期を迎えています。試行錯誤しながら、佐賀産のオリジナルアジサイ作りに挑んでいるグループの想いを聞きました。
【中嶋理沙記者】
「唐津市七山の富岡和彦さんのハウスでは、色とりどりのアジサイの花が咲き誇っています。早朝から、富岡さんたちが母の日用の鉢植えアジサイの出荷作業に勤しんでいます。」
唐津市七山の富岡和彦さん58歳。
両親が野菜農家だった富岡さんは高校生の時、当時周りで少なかった花の生産に興味を持ちました。
高校を卒業してすぐに、最先端の生産技術を学びに愛知県の園芸農家の元で修行。
21歳で実家に戻り、一代で花の生産業を確立しました。
【中嶋理沙記者】
「こちらはどのようなアジサイですか?」
【富岡和彦さん】
「こちらはですね、今年から発売になる佐賀県オリジナルアジサイの「綺」って品種で、ピンク、赤って感じですけどこんな感じに花びらに筋が入りますし、普通のがくと違って中までこんな感じに咲いてくるような感じですね」
【中嶋理沙記者】
「名前の意味は?」
【富岡和彦さん】
「綺はですね、綺(き)と麗(れい)で、綺(あや)と麗(うらら)に分けて出しました」
麗も今年デビューの新作です。
花びらが大きく、淡い色合いで和風テイストになっています。
オリジナルアジサイの品種はほかにも、“可愛花(かわいか)”、“雨のち星”、“結(ゆい)”、“煌(きらめき)”、“和(なごみ)”、と7種類あり、富岡さんを含めた県内4人の生産農家だけで開発しました。
4人のグループ名は、「佐賀県アジサイ研究会」。
3年前から毎年新しい品種を発表しています。
しかし、そこに至るまで長い道のりがありました。
【富岡和彦さん】
「交配をして、種を取って種を蒔いて、それができるまでにすごく時間何年ってかかるんですよ」
富岡さんは、約15年前、佐賀市で園芸を営む吉田誠司さんと二人三脚で構想を練り始めそれから約10年間、県の農業試験センターなどと協力して新品種の交配などに奔走しました。
10年間で試した品種は約500種類。
ようやく商品化のめどが立ったところ立ち上げたのが「佐賀県アジサイ研究会」です。
メンバー最年少の森眞純さん(35歳)は、家業を継ごうと、父親の知り合いだった富岡さんに愛知県の園芸農家を紹介してもらいました。
富岡さんとは、それから15年以上の付き合いです。
【森眞純さん】
「下を育てよう育てようとしてくれるんですよね。知っていることは全部話してくれるし聞いたことは全部答えてくれるし」
【富岡和彦さん】
「これから先のことを森くんに託したいなというのもあって、うちの息子とあんまり年変わらないんでちょっと頑張ってほしいなと。今から森くんの時代が来るのかなと」
オリジナルアジサイは市場での競りには出さず、相対売買で取り引きされていて商談で決まったところの注文数に合わせて生産します。
母の日用の鉢植アジサイは1年前から予約を受け付けていて現状、県外からの注文が早いため県内にはあまり出回っていません。
【富岡和彦さん】
「花屋さんで探してみればあらっというところにあるかもしれません。ぜひ、探してみてください」
富岡さんの目標は…。
【富岡和彦さん】
「コンテストで賞に入れば“ジャパンフラワーセレクション入賞”とかラベルに付けてでも出荷できるんで、そこまでいけたらいいかな」
富岡さんは森さんのような若手農家のためにも佐賀のオリジナルアジサイに箔がつくことを望んでいます。
全国で認められるような賞をとると、花屋からの注文が増え、消費者が買い求めてくれるようになるからです。
【森眞純さん】
「どうせ責任被るのは俺っちゃけん好きなようにやれって方で、優しさの塊のような方です」
佐賀県あじさい研究会は、来年の母の日に向けてすでに新しい品種の栽培に取り組んでいます。
【富岡和彦さん】
「にじゅうまる、いちごさんには負けんぞというような佐賀のオリジナルアジサイができたらいいかなと思っています。」
来年はどんな品種がデビューするのか…佐賀県あじさい研究会の挑戦は続きます。
【中嶋理沙記者】
「唐津市七山の富岡和彦さんのハウスでは、色とりどりのアジサイの花が咲き誇っています。早朝から、富岡さんたちが母の日用の鉢植えアジサイの出荷作業に勤しんでいます。」
唐津市七山の富岡和彦さん58歳。
両親が野菜農家だった富岡さんは高校生の時、当時周りで少なかった花の生産に興味を持ちました。
高校を卒業してすぐに、最先端の生産技術を学びに愛知県の園芸農家の元で修行。
21歳で実家に戻り、一代で花の生産業を確立しました。
【中嶋理沙記者】
「こちらはどのようなアジサイですか?」
【富岡和彦さん】
「こちらはですね、今年から発売になる佐賀県オリジナルアジサイの「綺」って品種で、ピンク、赤って感じですけどこんな感じに花びらに筋が入りますし、普通のがくと違って中までこんな感じに咲いてくるような感じですね」
【中嶋理沙記者】
「名前の意味は?」
【富岡和彦さん】
「綺はですね、綺(き)と麗(れい)で、綺(あや)と麗(うらら)に分けて出しました」
麗も今年デビューの新作です。
花びらが大きく、淡い色合いで和風テイストになっています。
オリジナルアジサイの品種はほかにも、“可愛花(かわいか)”、“雨のち星”、“結(ゆい)”、“煌(きらめき)”、“和(なごみ)”、と7種類あり、富岡さんを含めた県内4人の生産農家だけで開発しました。
4人のグループ名は、「佐賀県アジサイ研究会」。
3年前から毎年新しい品種を発表しています。
しかし、そこに至るまで長い道のりがありました。
【富岡和彦さん】
「交配をして、種を取って種を蒔いて、それができるまでにすごく時間何年ってかかるんですよ」
富岡さんは、約15年前、佐賀市で園芸を営む吉田誠司さんと二人三脚で構想を練り始めそれから約10年間、県の農業試験センターなどと協力して新品種の交配などに奔走しました。
10年間で試した品種は約500種類。
ようやく商品化のめどが立ったところ立ち上げたのが「佐賀県アジサイ研究会」です。
メンバー最年少の森眞純さん(35歳)は、家業を継ごうと、父親の知り合いだった富岡さんに愛知県の園芸農家を紹介してもらいました。
富岡さんとは、それから15年以上の付き合いです。
【森眞純さん】
「下を育てよう育てようとしてくれるんですよね。知っていることは全部話してくれるし聞いたことは全部答えてくれるし」
【富岡和彦さん】
「これから先のことを森くんに託したいなというのもあって、うちの息子とあんまり年変わらないんでちょっと頑張ってほしいなと。今から森くんの時代が来るのかなと」
オリジナルアジサイは市場での競りには出さず、相対売買で取り引きされていて商談で決まったところの注文数に合わせて生産します。
母の日用の鉢植アジサイは1年前から予約を受け付けていて現状、県外からの注文が早いため県内にはあまり出回っていません。
【富岡和彦さん】
「花屋さんで探してみればあらっというところにあるかもしれません。ぜひ、探してみてください」
富岡さんの目標は…。
【富岡和彦さん】
「コンテストで賞に入れば“ジャパンフラワーセレクション入賞”とかラベルに付けてでも出荷できるんで、そこまでいけたらいいかな」
富岡さんは森さんのような若手農家のためにも佐賀のオリジナルアジサイに箔がつくことを望んでいます。
全国で認められるような賞をとると、花屋からの注文が増え、消費者が買い求めてくれるようになるからです。
【森眞純さん】
「どうせ責任被るのは俺っちゃけん好きなようにやれって方で、優しさの塊のような方です」
佐賀県あじさい研究会は、来年の母の日に向けてすでに新しい品種の栽培に取り組んでいます。
【富岡和彦さん】
「にじゅうまる、いちごさんには負けんぞというような佐賀のオリジナルアジサイができたらいいかなと思っています。」
来年はどんな品種がデビューするのか…佐賀県あじさい研究会の挑戦は続きます。
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